毎日当たり前のように使っている洗濯機の電源が急に入らなくなると、本当に焦ってしまいますよね。特に、中に水や濡れた洗濯物が入ったままだと、「どうやって取り出せばいいの?」「修理代はいったいいくらかかるんだろう」と不安でいっぱいになってしまうかなと思います。
実は、パナソニックの洗濯機で電源が入らないトラブルは、故障ではなく一時的なエラーや簡単なチェックで解決するケースも意外と多いんです。いきなり修理業者を呼ぶ前に、まずはご自身で試せる対処法を落ち着いて確認してみることが大切ですよ。
この記事では、誰でもすぐに試せる復旧手順から、もしもの時の修理費用の目安、そして買い替えを検討すべきタイミングまでをわかりやすく解説します。
- 自分でできる電源復旧のためのリセット手順
- 洗濯物が取り出せない時の緊急ドアロック解除方法
- 修理が必要なケースの費用相場と判断基準
- 7年以上使っている場合に知っておくべき寿命のリスク
パナソニック洗濯機の電源が入らない時の対処法

「電源ボタンを押しても反応しない」「ランプすらつかない」。そんな時でも、まずは落ち着いてくださいね。洗濯機本体の故障と決めつける前に、いくつか確認すべきポイントがあります。
ここでは、メーカー推奨の方法を含め、まず最初に試していただきたい対処法を順を順を追って解説していきます。意外と簡単な操作で復活することも多いので、一つずつチェックしていきましょう。
まず試すべきリセット方法と強制解除手順

パナソニックの洗濯機には、パソコンのような物理的な「リセットボタン」は付いていません。ですが、電源プラグの抜き差しを行うことで、内部のコンピューター(マイコン)をリセットできる可能性があります。
公式サイトでも案内されている、最も基本的かつ効果的な手順は以下の通りです。
洗濯機の電源プラグをコンセントから抜く。
そのまま1分以上待つ。(内部の電気を放電させます)
再度、電源プラグをしっかりと差し込む。
電源ボタンを押して、動作するか確認する。
「たったこれだけ?」と思われるかもしれませんが、雷や一時的なノイズの影響で制御基板が誤作動を起こしている場合、この「放電リセット」だけで嘘のように直ることがよくあります。5秒程度だと放電しきれないことがあるので、焦る気持ちを抑えて、しっかり1分以上待つのがコツですよ。
特に最近の洗濯機は、単なるモーターで回る機械ではなく、複雑なプログラムで制御された「精密機器」に近くなっています。そのため、スマホやPCがフリーズした時に再起動するのと同じ感覚で、この電源リセットが有効なんですね。
また、もしこの手順で電源が入ったとしても、「ドアが開かない」という場合があるかもしれません。特にドラム式をお使いの方は、洗濯物が取り出せずに困ってしまいますよね。電源が入らない状態では、電気式のドアロックが解除されないためです。
無理にこじ開けるのは故障の原因になります。
もし停電でドアが開かなくなってしまった場合は、以下のメーカー公式情報も参考になります。
(出典:パナソニック『停電でふたやドアのロックが解除できない・開かないときは』)
コンセントやブレーカーの通電確認

リセットしても電源が入らない場合、次に疑うべきは「洗濯機まで電気が来ているか」という点です。意外と見落としがちなのが、壁のコンセント自体の故障や、ブレーカー落ちです。
以下の手順で、通電状況をチェックしてみてください。
- ドライヤーや掃除機など、他の家電製品を用意する。
- 洗濯機がつながっていたコンセントに、その家電を差し込んでスイッチを入れる。
- もし他の家電も動かないなら、「ご自宅のブレーカーが落ちている」か「コンセント自体の故障」です。
洗濯機は消費電力が大きいため、特に「乾燥機能」を使っている最中に、電子レンジやドライヤーを同時に使うと、ブレーカーが落ちてしまうことがよくあります。この場合、洗濯機は壊れていませんので、まずは分電盤を確認しましょう。もし「子ブレーカー(小さいスイッチ)」だけが落ちている場合は、その部屋の使いすぎです。
また、延長コードを使用している場合は要注意です。洗濯機のような大型家電に延長コードを使うと、電圧不足やコードの断線で電源が入らなくなることがあります。これは火災の原因にもなりかねない危険な状態ですので、必ず壁のコンセントに直接挿して確認してみてくださいね。
壁のコンセント自体が焦げていたり、緩くなっていたりする場合は、電気工事士の資格が必要な修理になりますので、無理に触らず電気屋さんに相談しましょう。
チャイルドロック設定の解除忘れを確認

「電源は入るような気がするけど、ボタンが全く反応しない」「ランプが点灯したまま動かない」という場合は、故障ではなく「チャイルドロック(CL)」がかかっているだけの可能性があります。
小さなお子様がいるご家庭だけでなく、掃除の際などにうっかりボタンを長押ししてしまい、知らぬ間に設定されていることも多いんです。「CL」は「Child Lock」の略ですね。
チャイルドロックの解除方法(一般的な例)
- 電源を入れた状態で、「チャイルドロック」と書かれたボタン(または「設定/解除」ボタンなど)を5秒以上長押しする。
- 表示パネルの「CL」や鍵マークが消えれば解除完了です。
機種によっては、「工程」ボタンを長押しするなど、操作方法が少し特殊な場合もあります。表示パネルの「CL」や鍵マークが消えれば解除完了です。まずは操作パネルをじっくり見て、「鍵のマーク」や「CL」という文字が表示されていないか確認してみてくださいね。
より詳細な解除方法については、以下の公式ガイドも役立ちます。
(出典:パナソニック『【洗濯機全般】チャイルドロック(CL)を解除する方法』)
フタやドアロック部分のゴミ詰まり除去

パナソニックの洗濯機では、安全センサーが非常に敏感に作られています。そのため、フタやドアのロック部分にホコリや異物が挟まっているだけで、「フタが閉まっていない」と判断され、電源が入っても動作しなかったり、エラー(U12など)が出て止まってしまったりすることがあります。
特にドラム式洗濯機の場合、ドアのパッキン周辺に洗剤カスや糸くずが溜まりやすいですよね。これが固まってしまうと、ドアが完全に閉まらず、センサーが反応しない原因になります。
- ドアのロック爪が入る穴に、ホコリが詰まっていませんか?(綿棒などで優しく掃除しましょう)
- ゴムパッキンの隙間に、靴下などの小物が挟まっていませんか?
- ロック部分が洗剤や柔軟剤でベタベタしていませんか?(固まると接着剤のようになってしまいます)
乾いた布でロック周辺をきれいに拭き取るだけで、センサーが正常に反応して動き出すこともあります。水滴がついているだけでも誤作動の原因になるので、しっかり拭き取ってあげましょう。意外と「ただの汚れ」が原因で動かないことは多いんですよ。
電源コードの断線や接触不良をチェック

長く使っている洗濯機で多いのが、電源コードのトラブルです。洗濯機は脱水時に激しく振動するため、コードが何かの下敷きになったり、壁との間に挟まったりして、内部で断線しかけていることがあります。
【危険信号!こんな時はすぐに使用中止を】
- 電源コードを動かすと、電源が入ったり切れたりする。
- コードの一部が異常に熱くなっている。
- プラグ部分が変色したり、焦げたりしている。
もしコードの被覆が破れて中の線が見えていたり、ペットにかじられた跡があったりする場合は、絶対にテープなどで補修して使おうとしないでください。感電や火災の原因になり大変危険です。特に「トラッキング現象」といって、コンセントとプラグの間に溜まったホコリが湿気を吸って発火する事故も多いです。
この場合は、ご自身で修理しようとせず、迷わずメーカーや電気屋さんに修理を依頼してください。安全が第一ですからね。
ドラム式特有の「強制排水」で洗濯物救出

さて、ここが一番困っているポイントかもしれませんね。「電源が入らないからドアが開かない。でも中には水と洗濯物が入ったまま…」という状況です。
ドラム式洗濯機の場合、安全のために中に水が残っているとドアロックが解除されない仕組みになっています。つまり、水を抜けばドアが開く可能性が高いのです。
【手順】緊急排水と洗濯物救出
洗濯機前面の下部にあるカバーを開けます。(機種によっては左右どちらかの下にあります)
中に収納されている「排水ホース」(細いホース)を取り出します。
洗面器やバケツをホースの下に用意し、ホースのキャップを外します。(※水がこぼれないよう、大きめのタオルを用意しておくと安心です)
水が勢いよく出てくるので注意しながら、すべて排水します。
完全に水が抜けたら、再度電源を入れるか、リセット(コンセント抜き差し)を試してみてください。
これで水位センサーが「水なし」を検知し、カチッと音がしてドアロックが解除されることがあります。まずはこの方法で、大切な洗濯物を救出してあげてください。洗濯物が濡れたままだとカビの原因にもなりますので、最優先で救出しましょう。
※もしU14エラーなどで水がたまらない、あるいは排水できないトラブルで困っている場合は、実際に試したこちらの記事も参考にしてみてください。

パナソニック洗濯機の電源が入らない原因と修理

いろいろ試してみたけれど、やっぱり電源が入らない…。そうなると、残念ながら本体内部の部品が故障している可能性が高くなります。
ここからは、考えられる主な故障原因と、修理にかかる費用の相場、そして「修理すべきか、買い替えるべきか」の判断基準について、具体的な数字を交えて解説していきますね。
主な原因は制御基板の故障か寿命

電源が入らないトラブルで最も多い原因、それは「制御基板(メイン基板)」の故障です。
制御基板とは、人間でいうところの「脳」にあたる部分です。洗濯、すすぎ、脱水といった全ての指令を出している重要なパーツですが、非常に繊細な電子部品の集まりなので、以下のような原因で壊れてしまうことがあります。
- 経年劣化:長年の使用による部品の寿命。特にコンデンサーなどの電子部品は時間とともに劣化します。
- 湿気:脱衣所の湿気や、結露によるショート。お風呂上がりの湿気が充満した状態は、基板にとって過酷な環境です。
- 振動:洗濯機の振動によるハンダ割れなど。毎日の脱水の振動が少しずつダメージを蓄積させます。
特に購入から6年以上経過している場合、この基板が寿命を迎えているケースが非常に多いです。「脳」が働かなくなってしまっているので、いくらコンセントを差しても、リセットを試みても、何の反応もなくなってしまうんですね。これは残念ながらご自身で修理するのは不可能な領域です。
エラーコード(U・H)が表示される場合

もし電源が完全に落ちる前に、画面にアルファベットと数字が表示されていたなら、それが故障の原因を特定する大きな手がかりになります。
「U」から始まるエラーなら、まだご自身で直せる可能性があります。
| エラーの種類 | 内容と対処 |
|---|---|
| Uエラー (例: U11, U12) | ユーザー側で対処可能なエラーです。 U11は排水、U12はドアロック関連。ゴミ詰まりなどを解消すれば直ることが多いです。取扱説明書を見て対処してみましょう。 |
| Hエラー (例: H27, H57) | 修理が必要な故障エラーです。 H27はドアロック機構の故障、H57はモーター関連の異常など、部品交換が必須です。特に電源が入らなくなる前兆として「H」エラーが出ることがあります。 |
「H」のエラーが出てから電源が入らなくなった場合は、内部部品の故障が確定的なので、修理か買い替えの検討が必要です。
例えば、すすぎの工程で止まってしまうような症状があった場合は、こちらの記事も詳しく解説しています。

【判断基準】修理費用の相場と経過年数

「修理を頼むといくらかかるの?」というのが一番気になるところですよね。パナソニックの洗濯機を修理する場合、費用の目安は以下のようになります。
電源が入らない場合、基板交換になるケースが多いため、少し高額になる傾向があります。
| 故障箇所 | 修理費用目安 |
|---|---|
| 電源コード交換 | 約10,000円〜15,000円 |
| 排水弁・給水弁など | 約15,000円〜25,000円 |
| 制御基板交換 | 約25,000円〜45,000円 |
| モーター・乾燥機能 | 約30,000円〜60,000円 |
電源が入らない原因が「制御基板」だった場合、3万円〜5万円近い出費になることが一般的です。これは痛い出費ですよね…。しかも、修理を依頼して見積もりを出してもらい、もし「高すぎるからやめる」と判断した場合でも、出張診断料として3,000円〜5,000円程度がかかることがほとんどですので、その点も考慮しておく必要があります。
詳細な修理料金の目安は、パナソニックの公式サイトでも確認できます。
(出典:Panasonic『修理料金の目安』)
7年以上なら寿命の可能性!買い替え推奨

ここで重要な判断基準をお伝えします。それは「購入してから何年経っているか」です。
洗濯機の設計上の標準使用期間は、一般的に「7年」とされています。また、メーカーが修理用部品を保有している期間も、生産終了から6〜7年程度です。これは法律やメーカーの規定で決まっていることなんです。
【損をしないための判断マトリクス】
- 購入から5年未満:修理がおすすめ。保証期間内の可能性も確認を。(量販店の長期保証などに入っていませんか?)
- 購入から6〜7年:修理代が2万円以下なら修理。それ以上なら買い替え検討。
- 購入から7年以上:寿命の可能性大。買い替えを強く推奨。
なぜ7年以上で買い替えを推奨するかというと、今回3万円かけて基板を直しても、数ヶ月後にモーターやパッキンなど別の部品が寿命を迎えて壊れる可能性が高いからです。「修理したばかりなのにまた壊れた!」となっては、お金をドブに捨てるようなものです。部品保有期間が過ぎていると、そもそも修理したくても部品がないために直せないこともあります。
最新の洗濯機は、7年前のモデルと比べて「節電・節水性能」が格段に進化しています。特にヒートポンプ乾燥などは電気代が安くなっています。修理代に数万円払うなら、それを頭金にして新しい洗濯機に買い替えた方が、長い目で見て光熱費も浮き、家事も楽になりますよ。
もし7年近く使っているなら、一度最新機種の価格や機能をチェックしてみるのが賢い選択かなと思います。
パナソニック公式:最新洗濯機のラインナップとキャンペーン情報を見てみる
修理依頼をする前に準備すべき情報

「まだ買って3年だし、修理して使い続けたい!」という場合は、スムーズに修理受付を済ませるために、以下の情報をメモしてから電話しましょう。
スムーズに修理受付を済ませるために、以下の情報をメモしてから電話しましょう。
- 品番(型番):本体の前面や側面のシールに「NA-VX…」などで書かれています。ふたの裏側に貼ってあることもあります。
- 購入日:保証書やレシートで確認しましょう。これがわかると保証期間内かどうかが判断できます。
- 故障の症状:「電源ボタンを押しても反応しない」「いつから発生したか」「最後に使った時の状況」など具体的に。
- エラーコード:もし表示されていたら、その記号(HxxやUxxなど)。
準備ができたら、パナソニックの修理ご相談窓口(0120-878-554)か、購入した家電量販店の修理受付センターへ連絡してくださいね。
パナソニック洗濯機に関するよくある質問

- リセットしても直らない場合は?
-
電源プラグを抜いて1分以上待っても改善しない場合、一時的なエラーではなく、制御基板や電源コードなどの部品が物理的に故障している可能性が高いです。残念ながら、これ以上ご自身で直すことは難しいため、修理依頼か買い替えの検討へ進んでください。
- 電源が入らない前兆はある?
-
はい、あることが多いです。「最近、スイッチの反応が悪かった(何度か押さないとつかない)」「運転中に勝手に電源が切れることがあった」「脱水中に異音がしていた」「エラーコードが頻繁に出ていた」といった症状は、基板やモーターが寿命を迎えているサインです。これらの前兆があった後に電源が入らなくなった場合は、寿命の可能性が高いと言えます。
- 出張修理の料金目安は?
-
修理を依頼すると、修理する・しないに関わらず「出張費(約2,500円〜5,000円)」がかかることが一般的です。距離や休日対応などで変わることもあります。見積もりだけしてもらって修理を断った場合でも、この出張費と診断料は発生しますのでご注意ください。修理を行う場合は、これに技術料と部品代が加算されます。
- 自分で基板交換はできる?
-
おすすめしません。パナソニックでは、制御基板などの重要部品を一般個人向けに販売していません。ネットオークションなどで中古部品を入手して交換しようとする方もいますが、型番が微妙に違って動かなかったり、配線ミスでショートして発火したりするリスクがあります。感電の恐れもありますので、安全のため、必ずプロに任せてください。
まとめ:パナソニック洗濯機の電源が入らない場合

突然洗濯機が使えなくなると本当に困ってしまいますが、まずは焦らず以下のステップで対処してみてください。
- まずは「コンセントを抜いて1分待つ」リセットを試す。
- ブレーカーやコンセントの通電、チャイルドロックを確認する。
- ドラム式でドアが開かないなら、「強制排水」で洗濯物を救出する。
- これでもダメなら、修理か買い替えの判断をする。
特に重要なのは「使用年数」です。購入から7年以上経過している場合は、修理してもまたすぐに壊れるリスクが高いため、思い切って買い替えるのが経済的にも精神的にも一番の解決策になることが多いですよ。
毎日使う家電だからこそ、ストレスなく快適に使える状態を取り戻してくださいね。
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