こんにちは。パワーツールラボ運営者 TAKAです。
毎日の洗濯で、脱水が終わらずに何度もすすぎに戻ってしまうと、本当に困ってしまいますよね。私も以前、急いでいる朝に限って洗濯機が「残り9分」から全然進まず、濡れたままの洗濯物を前に途方に暮れた経験があります。
特にパナソニックの洗濯機は、衣類を守るためのセンサーが優秀なので、少しでも異常があると安全のために止まったり、自動でやり直したりすることがあるんです。でも、その親切機能が逆に「いつまで経っても終わらない!」というイライラを生んでしまうこともあります。
実は、このトラブルの9割は故障ではなく、洗濯物の入れ方やちょっとしたメンテナンス不足が原因なんです。メーカー修理を呼ぶ前に、自分で試せることはたくさんあります。
この記事では、私が実際に工具を扱う中で得た知識と、多くのユーザーさんの解決事例を元に、誰でもすぐに試せる対処法を分かりやすくまとめました。
- パナソニック洗濯機の脱水が終わらない主な4つの原因
- U11やU13など頻出するエラーコードの意味と対処法
- 修理業者を呼ぶべきか買い替えるべきかの判断基準
- 今日中に洗濯物を乾かすための緊急対処ステップ
パナソニック洗濯機の脱水が終わらない原因と対処

脱水がいつまでも終わらない、あるいは脱水中に突然給水が始まって「すすぎ」に戻ってしまう。この現象は故障だと思われがちですが、実は洗濯機が「正常にバランスを取ろうとして頑張っている」状態であることがほとんどです。
まずは、なぜ脱水が進まないのか、その根本的な原因を知ることから始めましょう。ここでは、今すぐ確認できるチェックリストと、具体的な対処法を順を追って解説していきます。
脱水トラブルの主な原因と緊急チェックリスト

結論からお伝えすると、パナソニック製の洗濯機で脱水が終わらない場合、原因のほとんどは以下の4つに分類されます。「故障かな?」と修理センターに電話する前に、まずはこのリストを確認してみてください。
- ①洗濯物の片寄り:衣類がドラム内で偏り、回転バランスが崩れている(最も多い原因)
- ②排水不良:フィルターやホースが詰まり、水が抜けきっていない
- ③設置場所の不具合:本体が傾いていたり、ガタついていたりする
- ④本体の故障:センサーやモーター、制御基板の不具合
パナソニックの公式見解でも、これらの原因によって「自動補正運転」が働くとされています。自動補正運転とは、脱水時の遠心力バランスが悪いと判断された際、洗濯機が自動的に給水とすすぎを行い、衣類をほぐしてバランスを整え直す機能です。これが「脱水が終わらない」「時間が戻る」という現象の正体なんですね。
具体的には、脱水回転を始めようとした瞬間に、槽内で衣類が「ドスン」と偏った動きをすると、振動センサーが異常を感知します。そのまま高速回転すると洗濯機が暴れて危険なため、機械は「一度水を入れ直して、衣類をほぐそう」と判断します。これがユーザーから見ると「あと少しで終わるはずだったのに、また水が入って時間が延びた!」という現象になるわけです。
この機能は通常、連続で3回まで繰り返されますが、それでも改善しない場合、最終的にエラーコードを出して停止します。つまり、エラーが出る前の「すすぎ戻り」の段階であれば、まだ故障ではなく「調整中」の状態なのです。
では、今まさに困っているあなたが最初に行うべきことは何でしょうか。焦る気持ちを抑えて、以下の緊急チェックリストを順番に試してみてください。これだけで、多くのトラブルは解決に向かいます。
【1分でできる!緊急チェックフロー】
1. エラー表示の確認(30秒):操作パネルに「U13」や「U11」などのアルファベットと数字が点滅していないか確認します。
2. 槽内の目視確認(1分):一度「一時停止」ボタンを押し、蓋を開けて中の洗濯物が団子状に絡まっていないか、あるいは1箇所に固まっていないかを確認します。
3. 排水フィルターの確認(2分):本体下部にある排水フィルターを開けて、大量の糸くずやヘアピン、小銭などが詰まっていないか見ます。ここが詰まっていると水が抜けず、脱水が始まりません。
この3ステップで異常が見つかれば、解決は目の前です。それぞれの詳しい対処法を、次の項目からさらに深掘りして解説していきますね。
(出典:パナソニック『【タテ型洗濯機】脱水中にすすぎに戻るときは/エラー表示「U13(脱水できない)」が出たら』)
U11やU13などエラーコードの意味を確認

洗濯機が止まってしまった時、操作パネルにアルファベットと数字が交互に表示されていませんか?これは洗濯機からの「ここを直してほしい」というSOSメッセージです。エラーコードの意味を正しく理解することで、無駄な不安を取り除き、的確な対処が可能になります。
ここでは、パナソニック製洗濯機で脱水トラブル時によく表示されるエラーコードの意味と、その緊急度を詳しくまとめました。
| エラーコード | 主な症状・原因 | 緊急度・対処 |
|---|---|---|
| U13 | 【脱水不可・片寄り】 最も頻繁に目にするコードです。衣類が槽内で偏っていて、遠心力のバランスが取れず脱水できない状態を示します。自動補正運転を規定回数(通常3回)行っても改善しなかった場合に表示されます。 | 自分で直せる可能性大 故障ではありません。蓋を開けて、洗濯物を手でほぐして均等に入れ直してください。 |
| U11 | 【排水できない】 洗濯槽の水が排水されないため、次の工程である脱水に進めない状態です。排水フィルターの目詰まり、排水ホースの折れ曲がり、排水口の詰まりなどが主な原因です。 | 自分で直せる可能性大 排水フィルターの掃除が最優先です。それでも直らない場合は排水ホースや排水口の清掃が必要です。 |
| U14 | 【給水できない】 脱水前の「すすぎ」工程などで水が入ってこない場合に表示されます。蛇口が閉まっている、給水フィルターが詰まっている、断水しているなどが考えられます。 | 自分で直せる可能性大 水栓が開いているか、給水ホースが折れていないか確認しましょう。 |
| H57 などH系 | 【部品の故障】 「H」から始まるコードは、ユーザーでは直せない部品の故障やセンサー異常を示しています。H57は減速機構やモーター関連の異常でよく見られます。 | 修理が必要 一度電源プラグを抜き差ししてリセットを試みても再発する場合は、すぐに修理依頼が必要です。 |
このように、「U」で始まるエラーは「User(ユーザー)」への注意喚起であり、説明書通りの手順でご自身で解決できるものがほとんどです。一方、「H」で始まるエラーは「Hardware(ハードウェア)」や「Help」が必要な故障状態であり、プロによる点検が必要なサインと覚えておくと分かりやすいですね。
特に「U13」は、洗濯機の故障というよりも「使い方のコツ」で回避できるエラーです。「壊れた!」と焦って修理センターに電話をする前に、まずは洗濯物の量を減らしたり、入れ方を工夫したりするだけで、あっさりと動き出すケースが非常に多いのです。
(出典:Panasonic洗濯機のエラーコード一覧と対処方法【ライフサワダ】)
洗濯物の片寄りとネットの使用状況を見直す

「U13」エラーや、すすぎに戻る現象の最大の原因は、この「洗濯物の片寄り」です。特にドラム式洗濯機は、毎分1000回転以上というものすごい速さで回るため、わずかな重量バランスの崩れでも敏感にセンサーが反応します。縦型洗濯機の場合も、遠心力で槽が大きく揺れると、安全レバーに当たって停止してしまいます。
では、具体的にどのような入れ方が「片寄り」を引き起こすのでしょうか。以下のNG例に心当たりがないかチェックしてみましょう。
- 洗濯ネットに衣類を詰め込みすぎている
ネットの中にパンパンに服を詰めると、脱水時に「重たくて硬いボール」のようになります。これが槽内でドスン、ドスンと暴れることで、激しい振動が発生し、バランス崩れの原因になります。 - 大きなネットを1つだけ使っている
これも同様に大きな塊になりやすいためNGです。他の洗濯物がネットに巻き込まれ、さらに巨大な塊になることもあります。 - 厚手のマットや防水性の衣類を洗っている
キッチンマットや防水シーツなど、水を通さない素材は脱水時に水が抜けず、その部分だけ極端に重くなります。これが高速回転すると異常振動を引き起こし、最悪の場合、洗濯機の転倒事故にもつながります。 - 少なすぎる洗濯物
意外かもしれませんが、靴下2〜3足だけなど、洗濯物が少なすぎてもバランスが取れずに片寄ることがあります。
正しい対処法としては、まず洗濯ネットの使い方を根本的に見直すことが重要です。洗濯ネットは、型崩れさせたくないデリケートな下着や装飾のある服だけに入れるようにし、1つのネットには詰め込みすぎないのが鉄則です。
また、ネットに入れたものだけで洗うと、ネット同士が絡まって大きな塊になりやすいので、ネットに入れないタオルやTシャツなどを一緒に洗ってバランスを取るのがコツです。ネットの数は、洗濯物全体の量の3割程度に抑えるのが理想的と言われています。
もし、厚手のバスタオル、ジーンズ、フリースなど、水を含むと重くなるものばかりを大量に洗っている場合は、一度取り出して半分以下の量に減らしてみてください。「わたし流コース」などで脱水だけやり直す際も、量を減らして、槽の中でドーナツ状に広げるように配置するだけで、今までが嘘のようにスムーズに回ることがよくありますよ。
排水口やフィルターの糸くず詰まりを除く

次に疑うべきは「排水」です。脱水運転に入る前には必ず槽内の水を排出しますが、ここで水がスムーズに抜けないと、洗濯槽の中に水が残ってしまいます。水が残ったまま(ちゃぷちゃぷした状態)で高速回転しようとすると、水の重さが不規則に動き回り、脱水槽のバランスが崩れ、安全装置が働いて止まってしまうのです。
特にパナソニックのドラム式洗濯機は「節水」性能が高いため、少ない水で汚れを流す構造上、排水フィルターや排水経路に糸くずや洗剤カスが溜まりやすくなっています。
- 排水フィルター(糸くずフィルター)
まずは本体下部にあるフィルターを開けてみてください。ここにヘアピン、硬貨、ペットの毛、大量の繊維くずが詰まっていませんか?これらが水の通り道を塞ぐと、排水に時間がかかりすぎてタイムアウト(U11エラー)になったり、脱水不良を起こしたりします。 - 排水ホース
洗濯機から伸びるホースが、本体の下敷きになって押しつぶされていたり、途中で折れ曲がったりしていませんか?また、ホースの出口が排水口より高い位置にある(勾配が取れていない)と、水が逆流して排水されにくくなります。 - 排水口(防水パン)
目に見えない部分ですが、長年掃除していないと石鹸カスや皮脂汚れがヘドロ状になり、トラップ(臭気止め)の通り道を狭くしていることがあります。
実際にあった事例として、「脱水できないと思ってフィルターを恐る恐る開けてみたら、ポケットに入れたまま洗ってしまったレシートやマスク、あるいはビニール袋が出てきた。これを取り除いたら、すぐに直った」というケースが非常に多いんです。
注意点として、排水フィルターに水が残っている状態でキャップを外すと、汚水が床に溢れ出すことがあります。洗面器やタオルを準備してから作業を行ってください。具体的な掃除の手順や、水が溜まる詳しいメカニズムについては、実際に試したこちらの記事で写真付きで詳しく解説しています。こちらを読みながら作業することをおすすめします。

泡立ち過多によるセンサー誤検知を防ぐ

意外と見落としがちなのが「洗剤の入れすぎ」による泡トラブルです。最近の洗剤は少量でも汚れが落ちる高機能なものや、泡立ちが良いものが多いですが、規定量より多く入れてしまうと、ドラム内が泡だらけになってしまいます。
パナソニックの洗濯機には、洗濯槽内の泡の量を検知する「泡センサー」が搭載されています。このセンサーが「泡が多すぎる」と判断すると、「このままでは排水ができない」「泡がクッションになって回転が妨げられている」と認識し、異常事態を防ぐために制御が入ります。具体的には、泡を消すために自動的に水を足して「泡消し運転(ためすすぎ)」を行ってしまうのです。
【ここをチェック!】
・ドラム式専用の洗剤を使っていますか?
縦型用の洗剤は泡立ちやすく作られていることが多いため、少ない水で洗うドラム式に使うと泡立ちすぎることがあります。
・「濃縮タイプ」の洗剤なのに、普通の量を入れていませんか?
ワンプッシュタイプの洗剤やジェルボールなど、使用量を間違えやすい洗剤が増えています。
・柔軟剤を入れすぎていませんか?
香りを強くしたいからといって規定量以上に入れると、粘度が高まり、排水不良やセンサー誤作動の原因になります。
「エラーコード(U13など)は出ないけれど、表示時間が残り数分から減らない」「やたらと時間がかかる」という場合は、この泡消し運転が人知れず繰り返されている可能性があります。
対処法として、一度洗濯物を取り出し、何も入れない状態で「すすぎ1回+脱水」のコースを運転してみてください。これで泡がなくなり、スムーズに終わるようであれば、機械の故障ではなく「洗剤の量」が原因だったと特定できます。次回からは洗剤自動投入の設定を見直すか、手動投入の量を少し減らしてみましょう。
脱水運転だけ個別に再設定する手順

「原因はなんとなくわかったけど、理屈は後回しにして、とにかく今濡れているこの洗濯物をなんとかしたい!」
そんな緊急事態の時は、現在進行中のコース運転を一度キャンセルして、脱水のみを個別で設定し直しましょう。全自動コース任せにすると、また最初からセンサー検知が始まり、同じエラーで止まってしまう可能性があるからです。
機種によってボタンの名称や配置は異なりますが、パナソニック製の基本的な設定手順は以下の通りです。
運転中の場合は「一時停止」を押し、電源を一度切ってから再度入れ直すと設定がクリアされやすいです。
「洗い」「すすぎ」「脱水」などのランプが並んでいる部分を操作します。「行程」ボタンを数回押し、「洗い」と「すすぎ」のランプを消灯させます。
「脱水」のランプだけが点灯している状態、または脱水時間の数字(「6分」や「10分」など)だけが表示されている状態にします。
蓋(ドア)を確実に閉めてからスタートします。
この時、もし洗濯物の量が満杯に近いなら、面倒でも半分〜3分の1程度取り出して、2回〜3回に分けて脱水を行うのが成功の秘訣です。量が少なければバランスが取りやすくなり、一発で脱水が完了する確率がグンと上がります。
これは根本的な故障修理ではありませんが、濡れた洗濯物を長時間放置して雑菌が繁殖するのを防ぐための、最も有効な応急処置です。まずは今日の洗濯物を乾かしてから、じっくりと原因究明やメンテナンスを行いましょう。
(出典:パナソニック洗濯機で脱水だけする方法|機種別の手順とエラー対処法)
パナソニック洗濯機の脱水が終わらない時の修理

さて、ここまでは「自分で直せる可能性が高い」原因と対処法について詳しく見てきました。多くの場合はここまでのステップで解決しますが、中には「対処法を全部試したけれど直らない」「異音がする」「エラー表示が消えない」というケースもあります。
そうなると、残念ながら本体内部の部品故障や、寿命が近づいている可能性を疑わなければなりません。ここからは、プロの修理業者に依頼する前に自分で行うべき「最終確認(リセット方法)」や、気になる修理費用の目安、そして「修理すべきか、思い切って買い替えるべきか」の賢い判断基準について解説します。損をしない選択をするために、しっかりチェックしていきましょう。
電源プラグの抜き差しで本体をリセット

修理センターへ電話をかけるその前に、最後にもう一つだけ試してほしい「裏技」があります。それは、パソコンやスマートフォンの再起動と同じ原理で行う「本体のリセット(電源プラグの抜き差し)」です。
近年の洗濯機は高性能なコンピューターで制御されています。そのため、長時間のエラー状態が続いたり、雷サージなどの電気的ノイズが入ったりすると、内部のプログラムが一時的に混乱(バグ・フリーズ)を起こすことがあります。これを一度電気的に遮断してリフレッシュさせることで、嘘のように正常動作に戻ることがあるのです。
※ここが重要です。抜いてすぐ挿すと、内部のコンデンデンサーに残った電気が抜けきらず、リセットされない場合があります。放電させるために必ず時間を置いてください。
この「5分待つ」というのがポイントです。この間にコーヒーでも飲んで一息つきましょう。これで直ればラッキーですし、もしこれでも直らなければ、一時的なエラーではなく「機械的な故障(センサー断線、モーター摩耗、基板ショートなど)」である可能性が非常に高まります。その場合は、諦めて次のステップである「修理か買い替えの検討」に進みましょう。
(出典:【パナソニック洗濯機全般】エラー「U14」給水できない時の対処法を解説)
設置場所の傾きやガタつきを調整する

「引っ越しをしてから調子が悪い」「最近、洗濯機を少し移動させた」というタイミングでトラブルが起きているなら、機械の故障ではなく「設置の水平」が取れていない可能性が高いです。
洗濯機は高速回転で遠心力を生み出します。本体が傾いていたり、4本の脚のうちどれかが浮いてガタついていたりすると、回転時に激しい振動が発生します。すると、本体に内蔵された「水平センサー(振動センサー)」が「転倒の危険あり」と判断し、強制的にブレーキをかけて脱水を停止させてしまうのです。
パナソニックの洗濯機には、本体の上部手前や奥に「水準器(液体の中に気泡が入った丸い窓)」がついている機種が多くあります。この気泡が、中心の赤い円の中に入っているか確認してみてください。
もし気泡がずれている場合は、以下の手順で調整します。
多くの機種では、脚を回すと伸び縮みして床に接地させることができます。
水平がしっかり取れると、脱水エラーが直るだけでなく、普段の運転音も驚くほど静かになりますよ。
修理費用の相場と寿命による買い替え基準

リセットも水平調整も効果がなかった場合、いよいよ「修理」か「買い替え」の決断を迫られます。ここで一番悩むのが、「修理した方が安いのか、買い替えた方が結果的にお得なのか」という点ですよね。
判断の材料として、まずはパナソニック製洗濯機の一般的な修理費用の相場を見てみましょう。
【パナソニック洗濯機の修理費用目安】
※出張費・部品代・技術料を含む概算です(機種や故障箇所により異なります)。
・軽度の修理(排水弁・ホース交換など):約15,000円〜20,000円
・中度の修理(駆動ベルト・各種センサー交換):約20,000円〜30,000円
・重度の修理(メインモーター・制御基板・脱水不可):約48,000円〜60,000円
「脱水が終わらない」という症状の場合、原因がメインモーターや制御基板の不具合にあることも多く、その場合は修理費用が5万円近くになることも珍しくありません。5万円あれば、新品の縦型洗濯機が買えてしまうこともあります。
ここで重要な判断基準となるのが、洗濯機の「使用年数」です。(出典:内閣府『消費動向調査 主要耐久消費財の買替え状況』)によると、二人以上の世帯での洗濯機の平均使用年数は約10年とされていますが、メーカーが部品を保有している期間や、故障が増え始める時期を考慮すると、実質的な寿命の分岐点は「7年」と言われています。
- 使用5年未満:まだ新しいです。メーカー保証(通常1年)や、家電量販店の延長保証(5年など)の期間内か確認しましょう。保証期間内なら無償修理できる可能性が高いので、修理がおすすめです。
- 使用6〜7年:微妙な時期です。修理費用が3万円を超えるようなら、買い替えを検討しましょう。一箇所直しても、すぐに別の部品(パッキンや給水弁など)が壊れ始める時期でもあります。
- 使用8年以上:買い替えを強く推奨します。メーカーの部品保有期間(製造終了から6〜7年)が過ぎている可能性があり、そもそも修理できない場合があります。また、最新機種に買い替えた方が、節水・省エネ性能の向上により、ランニングコストが大幅に安くなるケースが多いです。
最近の最新機種は、7〜8年前のモデルに比べて「洗剤自動投入機能」や「スマホ連携」、「温水洗浄」など、家事を楽にする機能が格段に進化しています。5万円かけて古い機械を延命させるより、その分を新しい洗濯機の購入費に充てた方が、長い目で見て電気代や水道代の節約になり、毎日のストレスも減ってお得になるケースが多いですね。
もし使用年数が長く、修理費用が高額になりそうなら、一度最新モデルの価格や機能をチェックしてみることをおすすめします。
※修理費用や寿命はあくまで一般的な目安です。正確な見積もりはメーカーのサービスマンによる診断が必要です。
ドラム式と縦型で異なる脱水不良の注意点

洗濯機のタイプ(ドラム式か縦型か)によっても、脱水トラブルの原因となるポイントや構造的な弱点は少し異なります。ご自宅のタイプに合わせて、特に注意すべき点を確認しましょう。
ドラム式洗濯機の場合
ドラム式は「節水」と「衣類の傷み防止」が得意ですが、脱水に関してはデリケートです。
- 排水トラブルが多い:少ない水で洗うため、洗剤カスや糸くずが流れきらず、排水経路に溜まりやすい傾向があります。こまめなフィルター掃除が必須です。
- ドアロック異常:ドアパッキンの溝に靴下やハンカチなどの小物が挟まっていると、ドアロックが正常にかからず、安全のために脱水がスタートしません。
- 片寄りに敏感:重力に逆らって回転させるため、縦型以上に重量バランスにシビアです。洗濯物の量を減らす・ほぐすという対策が特に有効です。
縦型洗濯機の場合
縦型は洗浄力が高く丈夫ですが、物理的な異物混入トラブルが起きやすいです。
- 異物の挟まり:洗濯槽の底にある回転羽(パルセーター)の裏側に、硬貨やヘアピン、ブラジャーのワイヤーなどが入り込み、回転をロックしてしまうことがあります。「ガリガリ」という異音がする場合は要注意です。
- 内蓋(中蓋)のセンサー異常:内蓋があるタイプの場合、そのロックセンサー(磁石など)が壊れていると、蓋が閉まっていないと誤認識され、脱水が始まりません。
- パルセーターの摩耗:長年使っていると、回転羽の中心にあるギザギザ(スプライン)がすり減り、モーターは回っているのに羽が空回りして脱水できない(水が切れない)という症状が起こります。
サポートへ問い合わせる前の準備リスト

「いろいろ試したけど、やっぱり自分では無理そう…」と判断したら、メーカーや修理業者に問い合わせることになります。その際、電話をする前に以下の情報を手元にメモしておくと、非常にスムーズに話が進みます。オペレーターの方も状況がすぐに把握できるので、診断の精度が上がり、無駄なやり取りを減らせますよ。
【問い合わせ前準備メモ】
・製品の型番(品番):これが最重要です。本体の操作パネル付近、蓋の裏、または側面のシールに「NA-VX…」「NA-FA…」などの英数字で書かれています。
・エラーコードの内容:「U13が出る」「H〇〇が出ている」「エラーは出ないが止まる」など、具体的に伝えます。
・症状の具体的な発生頻度:「毎回必ずなる」のか「時々なのか」、「特定のコースの時だけなる」のか。
・試した対処法:「フィルター掃除はした」「コンセント抜き差し(リセット)は試した」と伝えると、相手も次のステップの案内をしやすくなります。
・購入日・保証書の有無:保証期間内かどうかで修理費用が天と地ほど変わります。購入時のレシートや保証書を必ず探しておきましょう。
今後のトラブルを防ぐ定期メンテナンス

今回のトラブルが無事に解決したら、二度と「洗濯が終わらない!」と焦らなくて済むように、定期的なメンテナンスを習慣にしましょう。面倒に感じるかもしれませんが、これをやるだけで洗濯機の寿命は確実に延び、急な出費を防ぐことができます。
| メンテナンス箇所 | 推奨頻度 | 作業内容 |
|---|---|---|
| 排水フィルター | 月1回 | ゴミを取り除き、水洗いする。詰まりを未然に防ぐ基本中の基本です。 |
| 槽洗浄 | 月1回 | パナソニック純正の洗濯槽クリーナーや、市販の衣類用塩素系漂白剤を使って「槽洗浄コース」を回します。カビ汚れが排水経路に詰まるのを防ぎます。 |
| 排水口・ホース | 半年に1回 | 可能であれば排水ホースを外して中の汚れを流します。パイプクリーナー等を使って排水トラップのぬめりを取るのも効果的です。 |
| パッキン・窓(ドラム式) | 毎回 | ドアパッキンに溜まった糸くずを濡れタオルで拭き取ります。ここが汚れていると水漏れやドアロック異常の原因になります。 |
脱水トラブルに関するよくある質問

- 脱水中にすすぎに戻るのはなぜですか?
-
故障ではなく、洗濯機の「自動補正機能」が正常に働いている証拠です。脱水しようとした時に衣類の片寄りを検知すると、回転バランスが悪く危険なため、自動的に水を注いですすぎを行い、衣類をほぐしてバランスを整え直そうとします。これを最大3回繰り返すため時間がかかったり、終わらなくなったりします。これを防ぐには、最初から洗濯物をネットに入れすぎない、詰め込みすぎないことが重要です。
- パナソニックの洗濯機の寿命は何年ですか?
-
一般的に、内閣府の消費動向調査などでは洗濯機の平均使用年数は約10年とされていますが、メーカーの部品保有期間(生産終了後6〜7年)や、モーターや基板などの重要部品の故障が増え始める時期を考慮すると、「7年」が一つの買い替え検討の目安と言われています。1日2回以上回すなど使用頻度が高いご家庭では、これより短くなることもあります。
- 脱水が弱いまま終わる時の対処法は?
-
脱水工程が終わっても洗濯物がびしょ濡れの場合、排水がスムーズに行われていない可能性があります。まずは排水フィルターの掃除を行ってください。また、脱水設定時間が「標準」より短い設定になっていないか確認し、「しっかり(10分以上)」などの長め設定に変更するか、個別に脱水のみ追加で行ってみてください。
- 業者に頼むといくらかかりますか?
-
メーカー(パナソニック)の出張修理の場合、軽微な部品交換で1.5万〜2万円程度、基板やモーター交換などの重修理で4万〜6万円程度かかることが一般的です。地域の電気屋さんや民間の修理業者であれば、出張費込みで2万〜3万円程度で済む場合もありますが、メーカー保証対象外になったり、純正部品での修理ができなかったりするリスクもあるため注意が必要です。まずはメーカーに見積もりを依頼することをおすすめします。
パナソニック洗濯機の脱水が終わらない解決策

今回は「パナソニック 洗濯機 脱水 終わらない」と検索して悩んでいる方に向けて、原因と解決策を解説しました。
記事のポイントをまとめます。
- 脱水が終わらない主な原因は「片寄り」「排水不良」「設置不良」「故障」の4つ。
- 「U13」エラーは故障ではない。洗濯物の量を減らしたり、手でほぐしたりすれば直る。
- 修理を呼ぶ前に、まずは排水フィルターの掃除と、電源プラグを抜いてのリセット(5分放置)を試す。
- 使用年数が7年以上で、修理費用が高額になるなら、修理よりも最新機種への買い替えがお得。
脱水トラブルは、忙しい家事の合間に起きると本当に焦りますが、まずは深呼吸して、今回紹介したチェックリストを一つずつ試してみてください。多くの場合は、フィルター掃除や洗濯物の調整だけで、拍子抜けするほど簡単に解決します。
もしどうしても直らない場合は、無理に使い続けず、メーカーや専門家に相談してくださいね。あなたが一日も早く、ストレスのない快適な洗濯生活に戻れることを願っています!

