キッチンでいつも通りミーレの食洗機を使おうとしたら、庫内にたっぷりと汚水が溜まったまま動かないなんてことありませんか。エラーコードが表示されて「ピー」という警告音が鳴り響くと、故障してしまったのではないかと本当に焦ってしまいますよね。修理を頼むにしても高額な費用がかかりそうですし、まずは自分でできる応急処置を知りたいと考えるのが自然かなと思います。
実はミーレの食洗機には「強制排水ボタン」という便利な機能は付いていませんが、正しい手順を踏めば自分でも安全に水を抜くことが可能です。この記事では、今すぐ試せるリセット方法から、物理的に水を汲み出す裏技、そしてトラブルの根本原因である逆止弁のチェック方法までを分かりやすく解説します。
突然のトラブルでパニックになっているかもしれませんが、まずは落ち着いて一つずつ対処していきましょう。このガイド通りに進めれば、高額な修理を回避できる可能性も十分にありますよ。
- 今すぐできる緊急時の水抜き手順とリセット方法
- G7000やG5000など機種ごとの操作の違い
- ボタンが効かない時に道具を使って物理的に排水する裏技
- 修理を依頼すべきかどうかの明確な判断基準と費用目安
【機種別】ミーレ食洗機の強制排水やり方とリセット手順

水が溜まってエラーが出ている状況では、まず何をすればいいのか戸惑ってしまいますよね。ここでは、ミーレ食洗機ユーザーが直面する「排水トラブル」を解決するための具体的なアクションプランを解説します。基本的な考え方から、機種ごとの操作の違い、さらには電源が入らない場合の物理的な対処法までを順を追って見ていきましょう。まずは焦らず、安全に配慮しながら進めてみてくださいね。
緊急解決!強制排水とリセットの基本手順

まず結論からお伝えすると、残念ながらミーレの食洗機には、国産の食洗機についているような「乾燥のみ」ボタンや、長押しでジャーッと水を抜いてくれるような「強制排水機能」は存在しません。これはミーレの設計思想によるもので、基本的に「エラーの原因(詰まりなど)を取り除かない限り、無理に動かしてモーターを焼損させない」という安全装置が働いているためです。海外のフォーラムやユーザーの実体験でも「サービスマン用の裏メニューに排水テストはあるが、一般ユーザーが触るものではないし実用的ではない」と言われており、基本的にはエラーの原因を取り除くことで自然と解消される仕組みになっています。
「じゃあ、この溜まった水はどうすればいいの?」と途方に暮れてしまうかもしれませんが、諦めるのはまだ早いです。緊急時に試すべき「擬似的な強制排水」やリセットの手順があります。軽いプログラムエラーや一時的なセンサー誤検知であれば、以下の手順を踏むことでポンプが再起動し、溜まっていた水が排出されることがあります。
まず試すべき基本のアクション
- 電源をオフにしてリセットする(再起動)
パソコンやスマホと同じで、食洗機も一度電源を完全に切ることで制御基板がリセットされます。電源ボタンを押して画面を消し、コンセントを抜くかブレーカーを落として5分〜10分ほど放置してください。その後、再度電源を入れると、初期動作として「排水ポンプ」が数秒間作動する場合があります。 - プログラムをキャンセル(リセット)する
運転中にエラーで止まった場合、そのプログラムが「一時停止」の状態で記憶されていることがあります。これを完全にキャンセルする必要があります。「スタート/ストップ」ボタンを数秒間(機種によりますが約3〜5秒)長押ししてください。画面に「Program cancelled」などの表示が出るか、初期画面に戻ればリセット完了です。 - 「乾燥」や「予洗い」モードを選択してみる
一部の機種(特にG1000〜G5000シリーズなどの物理ボタンモデル)では、リセット後に新しいプログラムとして「予洗い(Cold)」や「乾燥」を選択してスタートボタンを押すと、安全確認のために最初に短い排水動作(予備排水)が行われることがあります。この一瞬の動作を利用して、水を少しでも減らすことができるかもしれません。
もしこれらの操作を試しても「F11」などのエラーコードが消えず、排水ポンプの作動音(ブーンという音)すらしない、あるいは音がするのに水が減らない場合は、電気的な制御の問題ではなく、物理的な「詰まり」や「部品の固着」が原因である可能性が極めて高いです。この状態で無理に何度もボタン操作を繰り返すと、排水ポンプに過度な負荷がかかり、最悪の場合モーターが故障して修理費用が跳ね上がる恐れがあります。ボタン操作で改善しないと分かったら、潔く次の「物理的な対処法」へステップを進めましょう。
【一覧表】G7000・G5000等世代別の操作

ミーレの食洗機は「20年使える」と言われるほどの高い耐久性が魅力ですが、それゆえに市場には20年前のモデルから最新のAI搭載モデルまで、様々な世代の機種が混在しています。「ネットで検索して見つけたリセット方法を試そうとしたけれど、自分の家の食洗機にはそんなボタンがない!」と困惑される方も非常に多いかなと思います。
ここでは、代表的な世代ごとの操作パネルの特徴と、リセット操作の傾向を一覧表にまとめました。まずはご自宅の食洗機がどの世代(シリーズ)に当てはまるのかを確認し、適切な操作を行ってください。
| シリーズ世代 | 特徴・操作パネル | リセット・操作の傾向 |
|---|---|---|
| G7000シリーズ (現行・最新) | スマホ連携(Miele App)対応。 大型タッチパネル(Mタッチ)またはフラットなボタン操作。 洗剤自動投入機能(AutoDos)搭載。 | タッチパネル上で直感的に「キャンセル」を選択可能。エラー時は画面に具体的な指示(イラスト付き)が出ることが多いです。アプリからステータス確認はできますが、遠隔での強制排水はできません。 |
| G6000シリーズ | 1行のテキスト表示画面がある。 日本語表示に対応。 物理ボタンと画面の組み合わせ。 | 「スタート/ストップ」ボタンを長押し(LEDが点滅するまで)することでプログラムをキャンセルできます。画面に「排水してください」等のメッセージが出たら、フィルター掃除の合図です。 |
| G5000シリーズ | 1行テキスト表示。 ボタン&タッチ操作。 現在の主力機種の一つ。 | G6000と同様、スタートボタン長押しでリセットします。リセット後、電源を入れ直して「予洗い」コースなどを選び、スタート直後の排水動作を狙うのが有効です。 |
| G4000以前 (G1000など) | 3桁のデジタル数字(残り時間)のみ表示。 物理ボタンのみのシンプル設計。 ダイヤル式の機種もあり。 | 電源ボタン長押しや、特定のボタンの同時押しで特殊メニューに入れる機種もありますが、操作が複雑で誤設定のリスクがあります。物理的な水抜き作業を優先することをおすすめします。 |
取扱説明書が見当たらない場合でも、本体を見ればすぐに型番が分かります。
ドアを開けた状態で、ドアの右側面(または上部のステンレス部分)にある「型番プレート(銀色のシール)」を確認してください。「G」から始まる4桁の数字(例:G 7314、G 5600など)があなたのモデル番号です。
問い合わせや修理依頼をする際にもこの番号が必ず必要になりますので、スマホで写真を撮っておくとスムーズですよ。
本体を見ればすぐに型番が分かります。
ボタンが効かない!物理的に水を抜く方法

「電源ボタンを押しても反応がない」「エラーが出て全く動かない」「リセットしても水が減らない」という場合、電気的な操作での排水は諦めて、物理的に水を汲み出す(人力での強制排水)必要があります。「えっ、手作業で水を汲み出すの?」とショックを受けられるかもしれませんが、実はこれが最も確実で、かつ修理業者さんが来る前にやっておくべき最重要アクションなのです。
水を抜いておかないと、原因となっているフィルターや逆止弁にアクセスできませんし、汚水が長時間溜まったままだと強烈な臭いの原因にもなります。ここでは、電気系統トラブル時の「サバイバル術」として、家庭にある道具を使って安全かつ確実に水を抜く手順をご紹介します。
必ず電源を切り、コンセントを抜いてから作業を開始してください。
水と電気を扱う作業になるため、感電事故のリスクがあります。経済産業省や製品安全評価機関も注意喚起している通り、上記の対策は必須です。ビルトインでプラグが見えない場合は、分電盤のブレーカー(食洗機用)を落とすのが確実です。また、念のためシンク下にある止水栓も閉めておくと、作業中の予期せぬ給水を防げます。
準備するもの
- 灯油ポンプ(手動式):これが最強のアイテムです!100円ショップやホームセンターで売っている赤いシュポシュポするポンプです。これがあるだけで作業時間が10分の1に短縮されます。食洗機専用に一つ買っておくことを強くおすすめします。
- 洗面器やバケツ:抜いた水を受けるために使います。2つあるとリレー形式で捨てに行けるので便利です。
- 大きめのスポンジ:ポンプで吸いきれない、底に残った細かい水を吸い取ります。吸水性の高いセルローススポンジなどが最適です。
- タオル・雑巾(数枚):周囲に水が跳ねたとき用。床に敷いておくと安心です。
- ゴム手袋:汚水には雑菌が含まれている可能性があるため、必ず着用してください。
まず、下段のバスケット(カゴ)を取り出して外に置きます。庫内の底に汚水が溜まっているはずですので、灯油ポンプの吸い込み口を底に差し込み、シュポシュポと水をバケツへ移します。カップで少しずつすくうよりも圧倒的に早く、腰への負担も少ないです。「灯油ポンプなんて思いつかなかった!」という声も多いですが、プロも推奨する非常に有効な手段です。
ポンプで吸いきれなくなったら、最後はスポンジの出番です。スポンジを底に押し付けて水を吸わせ、バケツの上で絞る、を繰り返します。フィルターユニットが完全に見え、その周りの水がなくなるまで徹底的に行ってください。地味な作業ですが、この後フィルターや逆止弁を取り外す際、水が残っていると汚水が逆流して内部に入り込むリスクがあるため、完全に水気を取ることが重要です。
フィルターを外した後の、さらに奥まった部分(サンプ)の水は、スポイトや大きめのシリンジ(注射器)があると便利です。ここまでやれば、原因究明の準備は万端です。
この作業を行えば、排水ポンプや逆止弁が露出して、詰まりの原因を目視できるようになります。「なんとかして自分で直したい」という方は、まずはこの水抜き作業を頑張ってみましょう。ここを乗り越えれば、解決まであと一歩です。
排水ポンプとフィルターの正しい掃除手順

水抜きが終わって底が見えるようになったら、いよいよ詰まりの原因を取り除いていきます。排水トラブルの多くは、機械の故障ではなく、フィルターをすり抜けた細かい食材(サクランボの種、ニンジンの破片、魚の骨、ガラスの破片など)が悪さをしています。これらを取り除くだけで、嘘のように直るケースが大半です。
1. フィルターの取り外しと清掃
- 中央にあるフィルターのハンドルを持ち、反時計回りに回してロックを解除し、真上に引き上げます。
- フィルターは「トリプルフィルター」と言って、粗いゴミ用、細かいゴミ用など多層構造になっています。フィルターの内側に、油汚れや細かいくずがびっしり付いていませんか?
- 古歯ブラシなどを使って、網目の汚れをきれいに洗い流しましょう。特にプラスチックの継ぎ目部分はヌメリが溜まりやすいので念入りに洗ってください。
2. 逆止弁(ノンリターンバルブ)の確認
ここが一番の重要ポイントであり、F11エラーの主犯格です。フィルターを外した穴の奥、または横に「逆止弁」というパーツがあります。機種によって位置は多少異なりますが、一般的には左側や奥側にあります。
- 留め具(金属製のクリップ)を外側に倒すか、プラスチックのツメを解除して、逆止弁カバーを取り外します。
- 注意!:ここは素手だと非常に固くて滑りやすく、勢い余ってプラスチック部品で手を切る恐れがあります。
必ずゴム手袋(できれば滑り止め付き)を着用して作業してください。
「固くて諦めかけたけど、ゴム手袋を使ったらあっさり外れた」という経験談は非常に多いです。
3. 排水ポンプ(インペラー)の確認
逆止弁を取り外すと、その下にプロペラのような羽根(インペラー)が見えます。これが回転して水を押し出す重要な心臓部です。
- この羽根の隙間に、ガラス片、レモンの種、魚の小骨、輪ゴムなどが挟まっていませんか? 懐中電灯で照らしてよく確認してください。
- 指で羽根を回してみて、クルッとスムーズに動くか確認してください。最初は磁石の抵抗で少しカクカクしますが、弾力を持って回れば正常です。もしガチガチに固まって回らない、あるいはジャリッという感触がある場合は、異物が噛み込んでいます。ピンセットなどを使って慎重に取り除けば、エラーが解消する可能性大です。
特に「ガラスの破片」は見えにくく、非常に危険です。手を入れる際は十分に注意してください。
再起動前に必須!安全確認と準備リスト

掃除が終わって「よし、これで直ったはず!」とすぐに運転再開したくなる気持ちは痛いほど分かりますが、ここで焦っては元も子もありません。部品の組み間違いや確認漏れがあると、今度は「水漏れ(F70エラー)」など、別の深刻なトラブルを引き起こす可能性があります。
再起動する前に、以下のリストを指差し確認してください。プロの修理担当者も必ず行うチェック項目です。
再起動前の安全チェックリスト
- 逆止弁は「カチッ」と音がするまでしっかりはまっていますか?
これが浮いていると、ポンプが空回りして排水されません。一番多いミスです。 - フィルターは確実にロックされていますか?
ハンドルを時計回りに回し、矢印マーク(▲と▼)が合っているか確認しましょう。ロックが甘いと洗浄中にフィルターが浮き上がり、ゴミが循環してノズルが詰まります。 - 排水ホースは折れていませんか?
本体を動かして点検した場合、戻す際にホースを踏んでしまっていることがあります。 - 止水栓は開けましたか?
作業前に閉めた止水栓を忘れずに開けてください。閉めたままスタートすると今度は給水エラーになります。
また、一つ知っておいていただきたい安心材料があります。それは、「フィルターの下に少量の水が残っているのは正常」ということです。
掃除した直後なのに水が溜まっていると不安になるかもしれませんが、これは下水管からの悪臭や害虫が上がってくるのを防ぐための「封水(トラップ)」の役割を果たしています。東京都下水道局なども解説している通り、排水設備には必ずこの仕組みが必要です。完全に乾いている必要はありませんので、「底の水がなくなっていない!」と驚く必要はありません。次回の運転時に古い水は排出され、新しい水と入れ替わりますので安心してくださいね。
ミーレ食洗機の強制排水やり方でも直らない原因と対処法

ここまでの手順で物理的に水を抜き、フィルター掃除もして、ポンプの異物も確認した。それなのに、再起動してもやっぱり水が抜けない。そんな場合は、もう少し深い部分、目に見えない部分に原因があるかもしれません。ここでは、見落としがちな「逆止弁のボール固着」や「排水ホースの設置問題」、そして最終的な修理依頼の判断基準について解説します。
最重要チェック箇所!逆止弁とボールの固着

F11エラー(排水エラー)が頻発し、何度リセットしても直らない場合の最大の原因とも言えるのが、逆止弁(ノンリターンバルブ)内部の金属ボールの不具合です。これを見落としているケースが非常に多いです。
先ほど取り外した逆止弁の中には、パチンコ玉くらいの大きさの銀色の金属ボールが入っています。正常な状態であれば、ポンプの水圧に合わせてこのボールが浮き上がり水を通し、ポンプが止まるとボールが沈んで汚水の逆流を防ぐという、単純ですが重要な働きをしています。しかし、長年使っていると以下のようなトラブルが起こります。
- 食べカスの付着(固着):ボールにカレーやシチューなどの粘り気のある油汚れが付着し、ボールがケースにくっついて動かなくなることがあります。こうなると、水圧がかかってもボールが浮かず、排水経路が塞がれたままになります。
- ゴムパッキンの劣化:ボールの座面にあるゴムパッキンが劣化して膨張したり、溶けて粘着質になったりして、ボールの動きを妨げることがあります。
ボールの固着を確認する簡単な方法
取り外した逆止弁を手に持ち、耳元で「カラカラ」と振ってみてください。
綺麗な音がして内部でボールが動く感触があれば正常です。
もし音がしなかったり、振っても「ゴトッ」と鈍い音がするだけで動きが悪かったりする場合は、内部で固着しています。
流水でよく洗い、使い古した歯ブラシなどで内部を優しく掃除してみてください。お湯につけて油を溶かすのも有効です。それでも動きが改善しない、あるいはパッキンがボロボロになっている場合は、逆止弁自体の寿命です。部品交換(数千円程度)が必要になります。
実際に「掃除してもダメだったけど、逆止弁を新品に交換したら嘘のように直った」というケースは非常に多いです。修理を依頼する前に、このパーツの不具合を疑ってみる価値は十分にあります。
意外な落とし穴?排水ホースの高さと折れ

機械本体は壊れていないし、詰まりもない。それなのに排水されない、あるいは給水と排水を繰り返して止まってしまう。そんな不思議な現象の犯人は「サイフォン現象」かもしれません。
これは、排水ホースの設置位置が悪いために、給水された水が重力で勝手に排水管へ流れ出てしまったり、逆に下水の汚水が食洗機内に逆流してきたりする現象です。ミーレの食洗機はポンプで強力に排水するため、排水ホースの「立ち上げ高さ」に厳格なルールがあります。
床面から少なくとも300mm〜400mm以上高い位置までホースを持ち上げてから、排水管に接続する必要があります。
また、最高地点は1000mm(1メートル)を超えてはいけません。
もし、最近キッチンのリフォームをした、引っ越しをした、あるいはシンク下の収納スペースに物を詰め込みすぎてホースに触れた、といった心当たりがある場合は要注意です。
ホースが床にべったり這っていたり、収納グッズの下敷きになって潰れていたりしませんか? また、逆にホースの位置が高すぎて折れ曲がっていることもあります。
懐中電灯を持ってシンク下の配管スペースを覗き込み、ホースがスムーズなアーチを描いているか、無理な力がかかっていないかを確認してください。「ホースの位置を少し調整しただけで直った」という例も意外と多いのです。
高額修理を防ぐための日常メンテナンス

ミーレの食洗機は高性能ですが、修理となると出張費だけでも数千円、部品交換を含めると数万円〜10万円近くかかることもあります。こうした痛い出費を防ぐために最も効果的なのは、やはり日々のメンテナンスです。
特に重要なのが「庫内洗浄(メンテナンス洗浄)」です。ミーレは少ない水で洗うため、油汚れが配管内や庫内に蓄積しやすい傾向があります。目安として以下の頻度でお手入れを取り入れてみてください。
| 週1回 | フィルターの水洗い(ブラシでヌメリを取る) |
|---|---|
| 月1回 | 75℃高温洗浄(食器を入れずに「インテンシブ75℃」などの最強コースで空回しする)。逆止弁の点検。 |
| 年3〜4回 | 専用クリーナーによる強力洗浄 |
特に、ミーレ純正の庫内洗浄剤(インテンスクリーンやディッシュクリーン)を使用すると、配管内の油汚れやカルキ汚れを一掃できます。市販のクリーナーよりも強力に設計されており、パッキンの弾力を保つ効果もあります。「修理代に数万円払うリスクを考えれば、年数千円のクリーナー代は安い保険」と割り切って、定期的にケアすることをおすすめします。
自分では危険?修理依頼が必要なNGライン

いろいろ試したけれど解決しない。これ以上素人が触って壊すのも怖い。そんな時は、プロに任せる勇気も必要です。無駄な時間を過ごさないためにも、以下の症状があれば「自力解決は不可(部品交換が必要)」と判断し、速やかにメーカーへ連絡してください。
修理依頼すべきNGライン
- フィルター、逆止弁、ポンプを掃除し、ホースも確認したが「F11」エラーが消えない(排水ポンプ自体の寿命の可能性)。
- 「F70」(防水システム作動)など、排水以外のエラーコードが出ている(内部での水漏れ検知。危険なのですぐに止水栓を閉めてください)。
- 逆止弁のゴムパッキンがボロボロに切れている、溶けている。
- 運転中に異音がする、焦げ臭いにおいがする。
修理費用の目安(保証期間外の場合)
あくまで目安ですが、心の準備として知っておくと安心です。
- 出張費:4,400円〜9,900円程度(距離による)
- 技術料:9,900円/時間 〜
- 部品代:逆止弁なら数千円、排水ポンプ本体なら2〜3万円〜
- 総額イメージ:軽微な修理で2〜3万円、部品交換ありで4〜6万円程度。基板交換など重修理だと8万円を超えることもあります。
ただし、購入から2年以内(ミーレ・ジャパン正規保証期間内)であれば、ユーザー過失でない限り原則無料です。保証書を確認し、期間内であれば自分で触りすぎずにすぐ連絡するのが賢明です。
また、長期間(10年以上など)使用している場合は、修理だけでなく買い替えも視野に入れる時期かもしれません。経済産業省の「長期使用製品安全点検制度」なども参考に、安全な製品使用を心がけてください。
電話受付:0120-310-647(月〜金 9:00〜17:00)
※費用や連絡先は執筆時点の情報です。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。
ミーレの排水トラブルに関するよくある質問

- エラーコードF11が表示される原因は何ですか?
-
F11は「排水不良」を示す最も一般的なエラーです。主な原因は、フィルターの目詰まり、排水ポンプへの異物(種や骨など)の混入、逆止弁の固着、排水ホースの折れ曲がりです。故障ではなく、掃除で直るケースが大半です。
- リセットしても排水されない場合はどうすればいい?
-
リセット操作(キャンセル)だけでは、物理的な詰まりは解消されません。記事内で紹介した「灯油ポンプ等を使った手動での水抜き」を行い、フィルターとポンプ内部を直接掃除してください。それでもダメなら部品故障の可能性があります。
- 庫内の底に少し水が残るのは故障ですか?
-
いいえ、故障ではありません。フィルターの下にある溜まり水は、下水の臭いが上がってくるのを防ぐための「封水(トラップ)」です。完全に乾いている必要はありませんのでご安心ください。
- 修理を依頼した場合の出張費の目安は?
-
地域によりますが、出張費だけで約4,000円〜1万円程度かかります。これに技術料と部品代が加算されます。まずは電話で概算を聞いてみることをおすすめします。
まとめ:ミーレ食洗機の強制排水やり方総括

今回は、ミーレ食洗機で水が抜けないトラブルの対処法について解説しました。突然のエラー音と溜まった水には驚かされますが、落ち着いて対処すれば自分で解決できることも多いトラブルです。
最後に重要なポイントをまとめます。
- ミーレにはボタン一つでの「強制排水機能」はない。
- 電気的に動かない場合は、灯油ポンプやスポンジで物理的に水を抜くのが一番早い。
- 最大の原因は「逆止弁のボール固着」と「ポンプへの異物混入」。
- 逆止弁の点検時はゴム手袋を使うと外しやすい。
- それでも直らない場合は、無理せずメーカー修理へ(保証期間内なら無料)。
ミーレの食洗機は「20年使える」と言われるほど頑丈な設計です。今回のトラブルをきっかけに、定期的な庫内洗浄やフィルター掃除を習慣にして、これからも長く快適に使っていけると良いですね。

