毎日の家事を助けてくれる頼もしい相棒、ミーレの食洗機。しかし、ある日突然アラーム音が鳴り響き、見慣れない英数字がディスプレイに表示されたら、誰でも驚いてしまうものです。「F70」や「F11」といったエラーコードが表示され、再起動しても直らない状況に、「故障してしまったのではないか」「修理費が高額になるのではないか」と焦りを感じている方も多いのではないでしょうか。特に、家事の最中に機械が止まってしまうと、その後の予定も狂ってしまい、精神的にも負担がかかりますよね。修理を依頼するにしても、どれくらい日数がかかるのか、そもそもどこに連絡すればいいのかなど、不安は尽きません。
実は、表示されるエラーコードの中には、機械的な故障ではなく、フィルターの掃除やちょっとした確認だけで、ご自身で簡単に解決できるものも数多く存在します。慌てて修理業者に電話をする前に、まずはエラーの正体を知り、自分でできる対処法を試してみることが大切です。これだけで、無駄な出費と時間を節約できるかもしれません。
この記事では、ミーレ食洗機のエラーコードの意味を一覧で分かりやすく解説するとともに、ユーザー自身で対処可能なケースと、専門業者へ依頼すべきケースの判断基準をお伝えします。突然のトラブルに直面しても、落ち着いて最適な対処ができるよう、具体的な手順や修理費用の目安まで網羅しました。ぜひ参考にしてください。
- 全エラーコードの意味と緊急度がひと目でわかる一覧表
- 頻発する「F70水漏れ」「F11排水」エラーの自力対処法
- 修理が必要な場合の費用目安と依頼先の選び方
- 食洗機を長く使い続けるためのメンテナンスと判断基準
【ミーレ食洗機エラーコード一覧】と緊急度別対処法

突然のエラー表示に戸惑う必要はありません。まずは落ち着いて、表示されているコードが何を意味しているのかを確認しましょう。エラーコードは、食洗機があなたに「どこが具合悪いのか」を伝えてくれているメッセージです。ここでは、主要なエラーコードを一覧化し、それぞれの緊急度と、ご自身で対処可能かどうかの目安をまとめました。また、特にお問い合わせの多いトラブルについては、詳細な解決手順を解説します。
全エラーコードの意味と緊急度チェック

食洗機のディスプレイに表示される「F」から始まるコードは、機器の状態を示す重要なサインです。すべてのエラーが深刻な故障というわけではありません。例えば、単にフィルターが汚れているだけだったり、給水栓が閉まっていたりするだけのケースも多々あります。まずは以下の表で、現在表示されているコードの意味と緊急度を確認してください。これにより、「今すぐ修理を呼ぶべきか」それとも「自分で対処できるか」の判断がつきます。
| コード | 意味 | 緊急度 | 自力解決 | 主な原因と対処の方向性 |
|---|---|---|---|---|
| F11 / F14 | 排水エラー | ★★☆ | 可能 | 排水ポンプやフィルターへの異物混入、ホースの折れ曲がり。掃除で直る可能性が高いです。 |
| F12 / F13 | 給水エラー | ★★☆ | 可能 | 水道栓が閉まっている、給水フィルターの目詰まり、水圧不足。設備側の確認が必要です。 |
| F70 | 水漏れ検知 | ★★★ | 困難 | 機器底部のトレイに水が溜まっている(防水システム作動)。専門的な点検が推奨されます。 |
| F78 | 循環ポンプ異常 | ★★☆ | 一時対応可 | ポンプの固着、長期間未使用による不具合。お湯を入れて再起動すると直る場合があります。 |
| F24 | 加熱異常 | ★★☆ | 不可 | ヒーターリレー等の故障。部品交換が必須のため、修理依頼が必要です。 |
| F79 | 通信エラー | ★☆☆ | 再起動 | 一時的な通信障害。電源の入れ直しで解消することが多いです。 |
- ★★★(即連絡):水漏れなど、放置すると床への浸水など住環境に影響する可能性があるものです。無理に動かさず、専門家へ連絡してください。
- ★★☆(早急対応):機能が停止するため対応が必要ですが、フィルター掃除やリセット操作で自力解決できる可能性もあります。
- ★☆☆(様子見可):一時的なシステムエラーの可能性が高く、再起動(ブレーカーリセット)で直ることが多いです。
表にある通り、F11やF13などはご家庭でのメンテナンスで復旧するケースが多々あります。特に「排水エラー」は、日々の使用で蓄積した汚れが原因であることが多いため、まずは掃除を試みる価値があります。一方で、F70やF24のように内部部品の故障や水漏れに関わるものは、無理をして分解しようとすると被害が拡大する恐れがあるため、専門家の指示を仰ぐことが大切です。
頻発するF70(防水システム)の対応

インターネット上の検索でも非常に多く調べられているのが、この「F70」エラーです。これはミーレ独自の「防水システム(ウォータープルーフシステム)」が作動したことを示しており、食洗機の本体底部にある受け皿(ドリップトレイ)に水が溜まったことをセンサーが検知しています。これは、万が一の水漏れ時に、部屋の床を水浸しにしないための安全装置でもあります。
F70の特徴的な症状と心理的不安
このエラーが出ると、システムはこれ以上の水漏れを防ぐために給水をストップし、同時に内部の水を外に出そうとして排水ポンプを強制的に作動させます。そのため、ユーザーにとっては「電源ボタンを押しても電源が切れない」「ゴーッという排水音が延々と鳴り止まない」という異常事態に陥ります。夜中にこのエラーが発生すると、騒音と「壊れてしまったのではないか」という恐怖感でパニックになる方も少なくありませんが、これは正常な安全動作ですので、まずは落ち着いてください。
ユーザーができる応急処置の手順
基本的には修理依頼が必要なエラーですが、洗剤の入れすぎによる泡立ちや、一時的な誤検知、あるいはごく少量の水漏れであれば、以下の手順でセンサーをリセットし、復旧する可能性があります。ただし、これらはあくまで応急処置であり、自己責任での作業となります。
電源ボタンが効かない仕様になっているため、食洗機の電源プラグをコンセントから抜くか、分電盤(ブレーカーボックス)の食洗機回路のブレーカーを落として完全に電気を止めます。これでポンプの作動音は止まります。
F70は底部のセンサーが「濡れている」と判断している限り解除されません。
方法A(自然乾燥):ブレーカーを落としたまま、一晩〜24時間放置します。少量の水であれば蒸発し、翌日電源を入れたら直っていることがあります。
方法B(物理的排水):可能であれば、食洗機をキャビネットから少し引き出し、本体を前方に傾けて底部の水をタオル等に出します。ただし、ビルトインタイプは固定されており動かせないことが多いため、無理は禁物です。
乾燥後、再び電源を入れてF70が消えているか確認します。消えていれば、一度「予洗い」などの短いコースで運転し、再発しないか慎重に確認してください。
F70が一度でも出たら、見えない部分で水漏れが起きている可能性が高いため、早めにメーカーまたは販売店へ点検を依頼することを強くおすすめします。
排水トラブルF11はフィルター掃除で解決

「排水ができない」というエラーであるF11(モデルによってはF14)は、実は最も身近なトラブルの一つであり、ユーザー自身で解決できる可能性が最も高いエラーでもあります。その原因の多くは、機械の故障ではなく、フィルターやポンプへの「異物の詰まり」です。毎日の食事で出る小さな野菜クズや、割れた食器の破片などが、排水の通り道を塞いでしまっているのです。
チェックすべき3つのポイントと掃除手順
業者を呼ぶと出張費がかかりますが、自分で掃除をすれば無料です。修理を依頼する前に、以下の手順で庫内を徹底的にチェックしてみましょう。驚くほど簡単に直ることがあります。
排水できずに庫内に水が溜まっている場合は、コップやスポンジを使ってできるだけ水を汲み出してください。作業がしやすくなります。
庫内底にあるフィルターユニットを取り外します。フィルターの網目に細かい野菜クズやご飯粒、油汚れが詰まっていませんか?これらをブラシで丁寧に水洗いし、完全に取り除きます。
フィルターの下には、排水の逆流を防ぐ「逆止弁」があります(金属の留め具を外すタイプや、カチッと外すタイプがあります)。この弁を取り外し、中に小さな骨、爪楊枝、果物の種、ガラスの破片などが挟まっていないか確認してください。ここが詰まると排水されません。
逆止弁のさらに奥には、水を送り出すポンプの羽(インペラー)があります。ここを指で回してみて、スムーズに回転するか確認してください。ここにニンジンの切れ端やトウモロコシの粒などが挟まって、物理的に動かなくなっているケースが非常に多いです。異物があればピンセット等で取り除きます(※怪我をしないよう手袋を推奨)。
掃除が終わったら、逆止弁とフィルターを元に戻します。この時、最も重要なのが「フィルターの取っ手(ハンドル)をカチッとなるまでしっかり回して固定すること」です。固定が甘く浮いている状態だと、隙間から汚れた水や異物がポンプへダイレクトに流れ込み、すぐにまたエラーの原因になります。
「掃除したのに直らない」という方の多くが、この取り付け不備によるものです。
給水エラーF12・F13等のチェック項目

F12やF13は「規定の時間内に必要な水が入ってこない」という給水トラブルを示すエラーです。これらが表示された場合、食洗機本体の故障というよりは、ご自宅の水道設備や給水環境に原因があることも少なくありません。修理を呼ぶ前に、以下の「うっかりポイント」を確認するだけで解決することがあります。
意外な見落としポイントと確認事項
- 止水栓が閉まっていませんか?
シンク下の収納内などにある、食洗機専用の止水栓(元栓)を確認してください。大掃除の際に閉めてそのまま忘れていたり、収納していた物が当たって栓が回ってしまったりしていることがあります。 - 給水ホースが折れ曲がっていませんか?
システムキッチンの引き出しの奥などで、給水ホースが押しつぶされ、水の通り道が塞がれていることがあります。特に、最近引き出しの出し入れをしたり、模様替えをした場合は要注意です。 - 給水フィルターの目詰まり
給水ホースと水道管の接続部には、小さなゴミの侵入を防ぐためのメッシュフィルターが入っています。近隣で水道工事があった後や、長期間使用していると、ここに鉄サビや砂が詰まり、水の出が悪くなることがあります。一度ホースを外し、フィルターを歯ブラシなどで掃除してみてください。 - 水圧不足の可能性
複数の場所で同時に水を使っている場合や、マンションの高層階などで水圧が一時的に下がっていると、給水時間が長くなりエラーが出ることがあります。他の水栓の使用を止めてから再試行してみてください。
また、稀なケースですが「給水エラーだと思ったら、実は排水不良だった」ということもあります。食洗機の工程上、給水する前に一度排水を行うのですが、そこで排水がスムーズにいかないと、次の給水動作に移れずエラーになることがあるためです。F13が出た場合も、念のため前述の排水フィルター周り(F11の対処法)をチェックしておくと安心です。
エラー音が止まらない時のリセット手順

パソコンやスマートフォンがフリーズした時に再起動で直るように、食洗機も高度に電子制御されているため、システムの一時的なバグやノイズで誤ったエラーが出ることがあります。「故障だ!」と決めつける前に、正しい手順で「システムリセット(再起動)」を試してみましょう。これは、多くの軽微なトラブルに有効な手段です。
まずは食洗機の電源ボタンを押して電源を切ります。
電源ボタンを切っただけでは、内部の待機電力は消えていません。コンセントを抜くか、キッチンの食洗機用ブレーカーを落とします。これにより、制御基板への電気供給を完全に断ちます。
そのまま最低5分〜可能なら1時間程度放置します。
※ここが最大のポイントです。内部のコンデンサーに残っている電気を完全に放電させ、メモリをクリアにするためには、数秒ではなくある程度の時間が必要です。焦らず待ちましょう。
再びコンセントを挿し(またはブレーカーを上げ)、電源を入れます。プログラムを選択し、正常にスタートするか確認してください。
この「完全リセット」を行っても、すぐに同じエラーコードが表示されたり、運転途中で止まってしまう場合は、一時的なバグではなく、センサーやポンプなどの部品が物理的に故障している可能性が高いです。
その場合は、潔く修理依頼を検討してください。
モデル別取扱説明書のダウンロード先

エラーコードの詳細な意味や、フィルターの取り外し方、各種設定方法は、お使いのモデル(G7000シリーズ、G5000シリーズなど)によって微妙に異なります。「紙の説明書をどこにしまったか忘れてしまった」「中古で購入したので手元にない」という方は、ミーレ公式サイトからPDFデータをダウンロードして確認するのが確実です。
型番の確認方法とダウンロード手順
正確な取扱説明書を探すには「型式(モデル名)」が必要です。食洗機のドアを開けた際、ドアの右側面のフチ(ステンレス部分)に銀色や白のステッカー(銘板)が貼ってあります。そこに「G 7314 C SC」や「G 4920 SCi」のような型番が記載されていますので、メモを取るかスマホで撮影してください。
型番がわかったら、以下の公式サイトの検索ページに入力することで、該当するマニュアルを無料でダウンロード可能です。
正確な取扱説明書を探すには「型式(モデル名)」が必要です。
型式(Model)と製造番号(Serial No.)の確認方法|Miele公式サイト
ミーレ食洗機エラーコード一覧で直らない時の修理

フィルター掃除やリセットを試してもエラーが消えない、あるいはF70のような重大なエラーが出ている場合は、専門家による診断と修理が必要です。「いくらかかるのか不安」という方のために、ここでは修理にかかる費用の目安や、依頼先の選び方、そして悩ましい「修理すべきか買い替えるべきか」の判断基準について詳しく解説します。
修理代の目安と高額になるケース

「海外製の家電は修理代が高い」「部品代が高い」というイメージをお持ちの方も多いでしょう。確かに国産メーカーに比べると割高になる傾向はありますが、事前に相場を知っておくことで、見積もり時のショックを和らげ、冷静な判断ができます。
費用の内訳と目安
ミーレの修理費用は基本的に「出張費 + 技術料(作業費) + 部品代」の合計で請求されます。
- 出張費:距離によりますが、約5,000円〜10,000円程度が一般的です。
- 技術料:作業時間や難易度によりますが、10,000円〜20,000円程度がベースとなります。
- 部品代:交換するパーツによって大きく異なります。
これらを合計した、症状別の修理費用目安は以下の通りです。
| 修理内容 | 費用目安 | 主な症状例 |
|---|---|---|
| 軽度の修理 | 約2万〜3万円 | パッキン交換、内部詰まりの除去、簡単なスイッチ交換など |
| 中程度の修理 | 約3万〜6万円 | 排水ポンプ交換、給水弁交換、各種センサー交換など |
| 重度の修理 | 約7万〜10万円以上 | メイン電子基板(コントロールユニット)の交換、ヒーターポンプ交換、循環ポンプ交換など |
特に「メイン基板(コントロールユニット)」や「循環ポンプ(ヒーター一体型)」の故障は高額になりがちです。見積もり額が10万円を超えるような場合は、使用年数と照らし合わせて「直す価値があるか」を慎重に判断する必要があります。
修理依頼はどこにする?公式と代理店

修理を依頼する連絡先は、大きく分けて2つあります。ご自身の状況に合わせて最適な連絡先を選びましょう。
1. ミーレ・ジャパン コンタクトセンター(公式)
最も確実で安心なのはメーカー公式への依頼です。ミーレ専属のトレーニングを受けたエンジニアが対応してくれます。専用の診断ツールを使ってエラー履歴を解析し、的確な修理を行ってくれます。
最も確実で安心なのはメーカー公式への依頼です。
ミーレ・ジャパン コンタクトセンター
電話:0120-310-647(フリーダイヤル)
2. 購入した販売店・ハウスメーカー
家を新築した際のハウスメーカーや、キッチンリフォーム店、あるいはミーレの正規販売店を通じて購入した場合、そのお店独自の「長期保証(5年保証、10年保証など)」に加入している可能性があります。
この場合、まずは購入店へ連絡してください。メーカーに直接修理を依頼してしまうと、販売店の保証が適用されず、全額実費請求になってしまうケースがあるため注意が必要です。「どこで買ったか」と「保証書」をまずは確認しましょう。
修理か買い替えかの判断基準と寿命

「高い修理代を払って直すか、思い切って新品にするか」。これは非常に悩ましい問題です。ミーレの食洗機は「20年の使用を想定して設計」されていますが、これは「20年間何もメンテナンスなしで壊れない」という意味ではありません。現実的には10年〜15年程度で、ポンプや基板などの主要部品に寿命が来て交換が必要になることが多いです。
「10年・5万円」の判断ルール
迷った際の一つの明確な判断基準として、以下のルールを参考にしてください。
- 【修理推奨】使用期間10年未満 & 修理費5万円以下
まだ十分に製品寿命が残っています。5万円以下で直るなら、修理して使い続けた方が経済的です。 - 【買い替え検討】使用期間10年以上 & 修理費7万円以上
10年を超えると、今回修理しても、近いうちに別の部品(ゴムパッキンや別のモーターなど)が壊れる「故障の連鎖」が起きるリスクが高まります。7万円以上かけて直すよりも、最新機種への買い替えを検討した方が、結果的に安上がりで快適になる可能性が高いです。
最新のミーレ食洗機(G7000シリーズなど)は、10年前のモデルに比べて「自動洗剤投入機能(AutoDos)」があったり、スマートフォンで操作できたり、省エネ性能や洗浄力が格段に進化しています。高額な修理代を払うなら、新しい快適さと安心を手に入れるのも賢い選択です。
買い替えを検討される方は、公式情報をチェックして、最新機能と価格を確認してみましょう。
ミーレ公式オンラインストアで最新モデルを見る
故障を防ぐ純正洗剤と庫内洗浄の重要性

修理や買い替えで無事に復旧した後は、再びトラブルに遭わないための予防が大切です。実は、故障原因の多くは「油汚れの蓄積」や「不適切な洗剤の使用」によるものです。ミーレ食洗機を長持ちさせるためのポイントは2つだけです。
1. 純正洗剤、または推奨される洗剤を使う
ミーレの食洗機は、専用の純正洗剤を使用した時に最大のパフォーマンスを発揮するように設計されています。特に注意が必要なのが、安価な他社製洗剤の中には「泡立ちが良すぎるもの」がある点です。過剰な泡はセンサーの誤検知を引き起こしたり、F70エラー(水漏れ検知)の原因になったりすることがあります。純正品は高価ですが、機械を守るための保険と考えて使うのも一つの手です。市販品を使う場合は、必ず「食洗機専用」かつ「フィニッシュ」などのメーカー推奨品を選びましょう。
2. 定期的な「庫内洗浄」を行う
毎日使っていても、庫内の見えない配管部分には、油汚れやカルキ(水垢)が徐々に蓄積していきます。これが動脈硬化のように配管を詰まらせ、ポンプに負荷をかけ、寿命を縮める原因になります。
年に3〜4回は、ミーレ純正の「庫内洗浄剤(ディッシュクリーン)」や「インテンスクリーン」を使用して、高温設定で空運転を行いましょう。これにより、内部の油汚れやカルキを一掃し、パッキンの柔軟性を保つことができます。これがポンプの寿命を延ばす一番の秘訣です。
長く大切に使うために、メンテナンス用品は正規品をおすすめします。
依頼時に伝えるべき型番と製造番号

修理を依頼する際、電話口でオペレーターから必ず聞かれるのが「型式(Model)」と「製造番号(Mat.Nr. / Serial No.)」です。これらを事前に控えておくと、受付が非常にスムーズに進み、部品の在庫確認や概算見積もりも早くもらえます。
確認する場所と伝え方
前述の通り、食洗機のドアを開けた「右側面のフチ」にあるプレートを確認してください。文字が小さくて読みづらいことがあるため、スマートフォンで写真を撮っておき、それを見ながら電話するのが一番間違いがありません。プレートが見当たらない場合は、保証書にも記載されています。
- 型式(Model):例 「G 7314 C SC」「G 4920 SCi」など、Gから始まる英数字
- 製造番号(Mat.Nr. / Serial No.):8桁〜9桁の数字の羅列
これらに加えて、「いつから」「どのような状況で(運転中、停止中など)」「どのエラーコードが出ているか」をメモしておくと完璧です。
エラーに関するよくある質問

- ミーレの修理受付時間は?
-
ミーレ・ジャパンの電話受付(コンタクトセンター)は、平日の9:00〜17:00です。土日祝日は電話が繋がらないため、Webフォームからの問い合わせを活用しましょう。Webフォームは24時間送信可能で、翌営業日以降に連絡が来ます。緊急の場合は、平日の早い時間に電話することをお勧めします。
- エラー音を消す方法はありますか?
-
エラー音(アラーム)が鳴り止まない場合、まずは電源ボタンを押してOFFにしてみてください。それでも消えない場合(特にF70でポンプが回り続けている場合など)は、物理的に電気を遮断するしか方法がありません。コンセントを抜くか、ブレーカーを落としてください。安全のためにも、夜間であればブレーカーを落として音を止め、翌朝まで待ってからメーカーへ連絡するのが賢明です。
- F78エラーが出た時の対処法は?
-
F78は「循環ポンプ」のトラブルを示すエラーです。ポンプの不具合であることが多いですが、別荘などで長期間(数ヶ月単位)使っていなかった場合に、ポンプ内部の潤滑水が乾いて固着し、動かなくなっているケースがあります。この場合、何度か再起動を試みたり、庫内にぬるま湯を数リットル入れてから運転すると、固着が解けて解消するという報告もあります。それでも改善しない場合は部品交換が必要です。
- 海外製の他社食洗機に乗せ換えできる?
-
可能です。ミーレの食洗機は、世界標準規格である幅60cm(または45cm)で作られています。そのため、同じ規格を持つボッシュ(BOSCH)、ガゲナウ(GAGGENAU)、アスコ(ASKO)、AEGなどの海外メーカー製品への乗せ換え(入れ替え)も検討できます。ただし、メーカーによって給排水管の位置や、ドア面材のサイズ、電源接続方法が微妙に異なる場合があるため、海外製食洗機に詳しい専門業者による現地調査が必須です。国産メーカーへの入れ替えは、サイズや配管が大きく異なるため、大掛かりな工事が必要になることが多いです。
まとめ:ミーレ食洗機エラーコード一覧を活用して

突然のエラー表示は、食洗機からの「ちょっと疲れたよ」「ここをチェックして」というサインです。Fコードが表示されたからといって、すぐに「故障=高額出費」と結びつける必要はありません。まずは落ち着いて状況を分析しましょう。
- まずはこの記事のエラーコード一覧で「緊急度」と「意味」を確認する。
- F11(排水)やF13(給水)は、フィルター掃除やホース確認で直ることが多い。
- エラー音が止まらない時は、ブレーカーを落として「完全リセット」を試す価値あり。
- 修理代が7万円を超える場合や、10年以上使用している場合は、買い替えも視野に入れる。
- 日頃のフィルター掃除と庫内洗浄が、最強の故障予防策である。
ミーレの食洗機は、適切なメンテナンスを行えば非常に長く使える丈夫な製品であり、その洗浄力と利便性は他に変えがたいものがあります。今回のトラブルをきっかけに、庫内洗浄やフィルター掃除の習慣を見直し、ぜひこれからも便利な食洗機のある豊かな生活を続けてくださいね。

