こんにちは。パワーツールラボ運営者 TAKAです。
冬の足音が近づくと憂鬱になるのが、毎朝の雪かき作業ですよね。「もっと楽に除雪したいけれど、エンジン式はメンテナンスが大変そう」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そんな中、ついにマキタから待望の除雪機MSN001GZが登場するというニュースが飛び込んできました。40Vmaxバッテリーを使用する新型モデルということで、そのスペックや価格、そして評判が気になっている方もたくさんいらっしゃるはずです。
ネット上では「マキタ 除雪機 40v 新型」や「マキタ 除雪機 msn001gz 価格」といったキーワードで検索している方が増えており、中には「どこで売ってるの?」「amazonやコメリで買える?」といった購入先に関する疑問や、「コードレス 除雪機 口コミ」を知りたいという声も多く聞かれます。また、既存のスプリットモーターに取り付ける除雪機アタッチメントSN400MPとの違いや、砂利の駐車場でも使えるのかといった実践的な悩みをお持ちの方もいるでしょう。
- マキタの新型40V除雪機MSN001GZのスペックと価格設定
- スプリットモーター用アタッチメントSN400MPとの違いと選び方
- 購入可能な販売店情報とバッテリー運用のコツ
- 実際の除雪能力や苦手な雪質への対策方法
マキタ除雪機40V新型MSN001GZの性能と評判

マキタがついに本気を出してきた、と感じさせる製品が登場しました。これまで電動工具で培ってきたバッテリー技術をフルに活かした、40Vmaxシリーズ対応の充電式除雪機「MSN001GZ」です。
エンジン式が主流だった除雪機の市場に、電動ならではの「静かさ」と「手軽さ」で切り込む注目のモデルです。
まずはそのカタログスペックや、ユーザーが一番気になる性能面について、詳しく掘り下げていきましょう。
40Vmaxユーザーにとっては、手持ちのバッテリー資産を活かせる最大のチャンスと言えるでしょう。
新型MSN001GZのスペックと除雪幅等の仕様

今回発表されたMSN001GZは、マキタの40Vmaxシリーズ初となる充電式除雪機です。まず注目すべきはそのサイズ感と除雪能力のバランスでしょう。製品仕様を見ると、除雪幅は530mm、除雪高さ(対応積雪深さ)は300mmとなっています。
これは一般的な家庭の駐車場や玄関アプローチを除雪するには十分すぎるスペックであり、手作業でスコップを振り回す労力と比べれば天と地ほどの差があります。特に、除雪幅530mmというサイズは絶妙で、一般的な駐車スペースの幅(約2.5m~3m)であれば、5~6回の往復できれいに除雪が完了する計算になります。
エンジン式のような圧倒的なパワーですべてを吹き飛ばすというよりは、取り回しの良さを重視した設計になっています。重量はバッテリー込みで約17.6kg~18.8kg。一般的な小型エンジン除雪機が40kg~60kg以上あることを考えると、驚異的な軽さです。
投雪距離は最大10mとされており、自宅の敷地内で雪を移動させるには十分な飛距離を持っています。特筆すべきは、投雪方向の調整機能です。手元の操作パネルから電動で左右180度の旋回が可能で、上下の角度も手動で9段階に調整できます。
- 除雪幅530mmで一般的な雪かきスコップ(約350mm~400mm)よりも一度に多くの雪を処理可能。
- 電動の投雪方向調整機能により、狙った場所に正確に排雪できるため、近隣トラブルのリスクを低減。
- 40Vmaxバッテリーとハイパワーブラシレスモーターで、エンジン式に迫るパワーと、電動ならではの静音性を両立。
さらに詳しい仕様については、必ず公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。
本体価格9万8400円と発売時期や販売地域

次に気になるのが価格と発売時期ですよね。メーカー希望小売価格は、本体のみ(MSN001GZ)で98,400円(税別)と発表されています。税込にすると10万円を超えてきますが、ホンダやヤマハなどの有名メーカー製エンジン式除雪機のエントリーモデルが15万円~20万円程度することを考えると、初期投資としては比較的抑えられています。
特に、すでにマキタの40Vmaxバッテリーをお持ちの方にとっては、追加でバッテリーや充電器を購入する必要がないため、非常にコストパフォーマンスの高い選択肢となります。
発売時期は2025年9月。まさに雪のシーズンが始まる前のベストタイミングでの投入です。しかし、ここで一つ非常に重要な注意点があります。この製品は「販売地域限定」かつ「販路限定」となる可能性が高いということです。
また、一般的なホームセンターの店頭に山積みされるというよりは、マキタのプロショップや登録販売店を通じて販売されるケースが予想されます。ネット通販でも購入できる可能性はありますが、シーズンに入って大雪の予報が出た直後などは、一瞬で市場在庫が蒸発し、転売価格が高騰することも珍しくありません。
- シーズン商品のため生産台数が調整されている可能性があります。
- 特に初年度は人気が集中しやすいため、雪が降ってから探すのでは遅いかもしれません。
- お近くの金物店やマキタ営業所に事前の予約相談をすることをお勧めします。
スプリット用SN400MPアタッチメントとの違い

「あれ?マキタって前から除雪機なかったっけ?」と思った鋭い読者の方、正解です。実はマキタには、スプリットモーター(MUX01Gなど)の先端に取り付ける除雪アタッチメント「SN400MP」という製品が存在します。では、今回の専用機MSN001GZとは何が違うのでしょうか。
| 比較項目 | 専用機 MSN001GZ(新型) | アタッチメント SN400MP |
|---|---|---|
| スタイル | 押して歩く(自走なし・手押し) | 手持ち(スプリットモーター装着) |
| 除雪幅 | 530mm | 300mm |
| 投雪距離 | 最大10m | 最大12m(40Vモータ装着時) |
| 適した場所 | 駐車場、広い玄関前、私道 | 階段、狭い通路、デッキ、屋根 |
| 体への負担 | 押すだけなので比較的楽 | 重量(約9.3kg)を支える必要あり |
| 価格(税別) | 98,400円(本体のみ) | 32,000円(アタッチメントのみ) |
最大の違いは「構造」と「用途」の明確な棲み分けにあります。SN400MPは、あくまで草刈り機などの動力部を流用するアタッチメントです。本体を手に持って浮かせながら使うことができるため、階段の雪を一段ずつ飛ばしたり、狭い通路の雪をかき出したりといった、細かい作業には滅法強いのです。
一方、MSN001GZは「押して歩く」タイプの専用機です。地面に接地して雪をかき集めるため、広い平面を効率よく除雪するのに適しています。除雪幅も530mmとSN400MPの倍近くあり、一度の通過で処理できる面積が段違いです。
すでにスプリットモーターをお持ちで、玄関周りだけサッとやりたいならSN400MP、駐車場2~3台分をガッツリやりたいならMSN001GZという選び方がおすすめです。
18V機は存在するか?エンジン式との比較

「40Vmaxは持っていないから、18Vバッテリーで使える除雪機はないの?」という声もよく聞きます。残念ながら、現時点ではマキタから18Vバッテリー単体で動作する本格的な除雪機(MSN001GZクラスのもの)は発売されていません。
では、従来のエンジン式除雪機と比較するとどうでしょうか。エンジン式の最大のメリットは「圧倒的なパワー」と「燃料さえあれば長時間稼働できること」です。しかし、家庭用として使う場合、エンジン式には無視できないデメリットも多いのです。
- 騒音問題の解消: エンジン式は80デシベルを超えますが、充電式はモーター音のみで非常に静かです。
- メンテナンスフリー: オイル交換やキャブレター清掃、ガソリン管理が不要です。
- 始動の手軽さ: バッテリーを挿してスイッチを押すだけ。リコイルスターターを引く労力がいりません。
早朝6時からの作業でも気兼ねなく行うことができる「静音性」は、現代の住宅事情に完璧にマッチしています。
実際の除雪能力を動画や口コミレビューで確認

カタログスペックだけでは分からない「実際の使用感」については、YouTubeなどの動画レビューが非常に参考になります。特に注目なのが「WASABI CHANNEL」さんなどの工具系YouTuberによる実機レビューです。
ネット上の口コミや評判を総合すると、以下のような意見が多く見られます。
- 北海道のようなサラサラの新雪(パウダースノー)なら面白いほど飛ぶ。
- 本体が軽いので、取り回しが楽で疲れない。
- 折りたたみハンドルやLEDライトの使い勝手が良い。
一方で、注意すべき点として以下のようなリアルな意見もあります。
砂利や湿雪には使える?苦手な雪質と対策

除雪機を購入する際、最も注意しなければならないのが「雪質」と「地面の状態」です。マキタのMSN001GZに限らず、この手のシングルステージタイプの除雪機は、砂利の駐車場が極めて苦手です。
構造上、オーガ(回転刃)が地面スレスレの雪を掻き込もうとするため、地面にある砂利や小石も一緒に勢いよく吸い込んでしまいます。吸い込まれた石は、高速回転するインペラによって加速され、シューターからマシンガンのように発射されます。これは大変危険な行為です。
ハンドルを少し押し下げて前輪を浮かせ、地面から数センチ上で操作するか、降り始めの雪を踏み固めて「雪の層」を作り、その上を除雪します。
一度に全幅(530mm)で除雪しようとせず、機械の半分くらいの幅(約250mm)を使って、負荷を減らしながら少しずつ進みます。
雪離れを良くするための「シリコンスプレー」を、使用前にシューター内部やオーガ周りにたっぷりと塗布しておきます。
おすすめのメンテナンス用品として、呉工業(KURE)のシリコンルブDXなどは、耐水性が高く効果が長持ちするため、除雪機ユーザーの間では定番アイテムとなっています。
マキタ除雪機40Vの購入先とおすすめ運用方法

さて、ここからは「よし、買おう!」と決めた方に向けて、具体的な購入方法や、買ってから後悔しないための運用テクニックについてお話しします。
マキタの製品は「どこで買うか」が意外と重要だったりするんですよね。アフターサービスや修理のことを考えると、売りっぱなしのショップではなく、しっかりとした販売店を選ぶことが大切です。
- コメリやAmazonでの購入事情
- バッテリーを長持ちさせる運用術
- ブロワーを併用した効率的な除雪テクニック
コメリやAmazonで買える?販売店情報を解説

普段、電動工具をAmazonや楽天、あるいはコメリなどのホームセンターで購入している方も多いと思いますが、今回のMSN001GZに関しては少し事情が異なります。前述した通り「販路限定」の可能性が高い製品だからです。
実店舗で購入する最大のメリットは、万が一故障した際のアフターサービスです。除雪機は氷点下の過酷な環境で、硬い氷や雪と格闘する機械です。どんなに頑丈なマキタ製品でも、故障のリスクはゼロではありません。「マキタ 除雪機 どこで売ってる」と検索して怪しい通販サイトを探すよりも、まずは公式サイトの店舗検索を利用して、地元のプロショップを見つけるのが一番の近道かもしれません。
40Vmaxバッテリーの稼働時間と保管のコツ

充電式除雪機の命とも言えるのがバッテリーです。MSN001GZの連続作業時間は、BL4080F(8.0Ahの高出力バッテリー)装着時で約20分、作業面積にして約133平方メートル(駐車場約9~10台分)とされています。
しかし、これはあくまでカタログ上の理想的な数値です。雪が重い場合や、投雪距離を伸ばすためにフルパワーで回し続けた場合、実稼働時間はこれよりも短くなる(10分~15分程度)と見積もっておくべきでしょう。
もし広い敷地を除雪するなら、予備バッテリーは必須です。BL4080Fのような大容量バッテリーは高価ですが、BL4050F(5.0Ah)やBL4040(4.0Ah)を複数個用意し、急速充電器DC40RAを使ってローテーションで回すのが賢い運用方法です。
リチウムイオンバッテリーは寒さに弱いという特性があります。現場まで距離がある場合は、バッテリーを冷やさないために、小さめの保冷バッグ(断熱効果を利用して保温用として使う)にカイロと一緒に入れて運ぶのもおすすめですよ。
使用直前までは暖かい室内(20度前後)で保管し、除雪機を使う直前に装着するのが、パワーを最大限に引き出し、稼働時間を延ばすための裏技です。
リーフブロワーを併用した除雪テクニック

これは私が実践しているおすすめの「マキタ沼」的除雪術なのですが、除雪機を使う前に「リーフブロワー」を活用するテクニックがあります。特に北海道や東北のパウダースノーの場合、積雪が数センチ程度なら、わざわざ除雪機を引っ張り出すまでもなく、マキタの40Vブロワー(MUB001GZなど)で吹き飛ばした方が圧倒的に早いことがあります。
まずブロワーを使って、車の上や階段、玄関前の雪を広い地面(駐車場の中央など)に落とします。
そのあと、地面に溜まった雪をMSN001GZで一気に片付けるのです。
折り畳み収納やLEDライトなど便利機能の紹介

MSN001GZの地味ながら素晴らしい点が「収納性」です。除雪機は一年を通して使う期間が短く、春から秋までの長いオフシーズンは邪魔者でしかありません。しかしこのモデルは、ハンドル部分のノブを緩めることで折りたたみ、コンパクトに変形させることができます。
- 折りたたみ時の寸法は800×540×700mmとなり、高さが大幅に抑えられます。
- 物置の隅やガレージの棚の下、あるいは車のトランクなどにも収まりやすいサイズ感になります。
また、LEDライトが「足元用」と「前方用」の2箇所に搭載されているのも見逃せません。冬の朝はまだ暗いうちに作業を始めることが多いですし、夕方もすぐに日が暮れてしまいます。
手元だけでなく足元も照らしてくれることで、雪に隠れた障害物や段差に気づきやすくなり、転倒のリスクを減らして安全に作業できます。
カタログスペックから読み解く対象ユーザー

ここまで見てきた情報を総合すると、このMSN001GZが「買い」なユーザー像が明確に見えてきます。
- マキタ40Vmaxバッテリーを既に持っている、またはこれからDIYや園芸でマキタ製品を揃えたい人。
- 積雪が10cm~30cm程度の地域に住んでいる人(豪雪地帯のメイン機としては力不足)。
- 早朝・夜間に住宅街で静かに作業したい人(騒音トラブルを避けたい人)。
- ガソリンの管理(臭い、危険性、購入の手間)やエンジンのメンテナンス(オイル交換、キャブ清掃)が面倒な人。
- 駐車場2~3台分程度の広さを除雪したい人。
マキタ除雪機に関するよくある質問Q&A

- バッテリー1本でどれくらいの広さを除雪できますか?
メーカー公称値ではBL4080F使用時で約133平方メートル(駐車場約10台分)ですが、これは理想的な条件下の数値です。実際の雪質や深さ、気温によって大きく変動するため、重い雪の場合は半分(約5台分)程度に見積もっておくのが安全です。予備バッテリーの準備を強く推奨します。
- 固まった雪や氷も除雪できますか?
苦手です。MSN001GZはオーガ(回転刃)が樹脂やゴム製であることが多く、新雪を対象としています。氷やガチガチに凍った圧雪、屋根から落ちて固まった雪には歯が立たないことがあります。無理に突っ込むと破損の原因になりますので、金属製の刃を持つエンジン式除雪機や、鉄スコップの使用をおすすめします。
- メンテナンスは必要ですか?
エンジン式のようなオイル交換は不要ですが、全く何もしなくて良いわけではありません。使用後に雪を取り除いて乾燥させること(錆び防止)、可動部への注油、バッテリーを外して室内保管することは必要です。特に水分が残っていると、翌朝凍結して動かなくなる故障の原因になります。
また、除雪機による事故も毎年発生しています。NITE(製品評価技術基盤機構)からも注意喚起が出ていますので、使用前には必ず確認しましょう。
(出典:製品評価技術基盤機構(NITE)『除雪機の事故に注意』)
マキタ除雪機40Vで冬の作業を快適にするまとめ

今回は、マキタの新型40V除雪機MSN001GZについて徹底解説しました。価格は約10万円と決して安くはありませんが、エンジン式の騒音やメンテナンスの手間から解放されるメリットは計り知れません。特に40Vmaxユーザーにとっては、手持ちのバッテリー資産を冬も有効活用できる最高のアイテムになるはずです。
雪かきは重労働で、腰痛や怪我のリスクも伴います。マキタのテクノロジーを借りて、今年の冬は少しでも楽に、そしてスマートに雪と付き合っていきましょう。「マキタ 除雪機 40V」の導入を検討されている方の参考になれば幸いです。もし購入された方がいれば、ぜひ使用感などを教えてくださいね。

