洗濯が終わったはずなのに蓋を開けたら洗濯物がびしょびしょ、あるいは脱水しようとすると何度もすすぎに戻って終わらない。そんなトラブルに見舞われていませんか。
毎日使う洗濯機が動かないと、コインランドリーに行く手間も増えて本当に困ってしまいますよね。特にアクア(AQUA)の洗濯機は、センサーが繊細で脱水エラーが出やすいという声もよく耳にします。
そこで今回は、アクア洗濯機が脱水できない原因と、今すぐ試せる対処法を詳しく解説していきます。修理業者を呼ぶ前に自分で直せるケースも多いので、まずは落ち着いて確認してみましょう。
- アクア洗濯機が脱水できない主な4つの原因と即効対策
- すすぎに戻る無限ループを止める裏技的な対処法
- U3やU4などよく出るエラーコードの意味と解除手順
- 修理依頼をするか買い替えるかの損益分岐点
アクア洗濯機が脱水できない時の即効対処法

まずは、目の前で止まってしまっている洗濯機をどうにか動かすための方法から見ていきましょう。故障を疑う前に、センサーの検知ミスやちょっとした使い方の問題で止まっていることがほとんどかなと思います。
結論:脱水できない主な原因4つと解決策

洗濯機が脱水工程で止まってしまう場合、原因は大きく分けて4つしかありません。まずはこのリストを確認して、当てはまるものがないかチェックしてみてくださいね。
- 洗濯物の片寄り
最も多い原因です。衣類がドーナツ状になるように整え直してください。 - 排水口・ホースの詰まり
水が抜けきらないと脱水が始まりません。ホースの折れやゴミ詰まりを確認しましょう。 - 蓋ロックの不具合
蓋がカチッと閉まっていない、またはロック部分にゴミが挟まっていると安全装置が働きます。 - 本体の故障
上記3つを直しても動かない、異音がひどい場合はベルトやセンサーの故障が疑われます。
AQUAの公式サイトでも案内されていますが、脱水は「高速回転で遠心力をかける」という仕組み上、少しでもバランスが崩れると安全のために停止するように作られています。
例えば、濡れたジーンズやバスタオルが1箇所に固まっていると、高速回転時に洗濯機全体が暴れるような振動を起こします。これを検知する「安全スイッチ(偏心センサー)」が働くと、洗濯機は強制的に運転をストップさせます。故障と決めつける前に、まずは洗濯物を一度全部取り出し、ほぐしてから「ドーナツ状(真ん中を空ける)」に入れ直すという基本動作を試してみてください。これだけで8割のトラブルは解決します。
すすぎに戻る無限ループを止める裏技

「脱水ボタンを押したのに、なぜか勝手に注水が始まってすすぎに戻ってしまう」
この現象、アクアの洗濯機を使っている方から非常によく聞くお悩みです。これは故障ではなく、洗濯機の「片寄り補正機能」が働いている状態なんですね。
洗濯機は脱水前のバランスが悪いと判断すると、自動で水を足して衣類を攪拌(かくはん)し、バランスを整えようとします。しかし、これが裏目に出て「脱水失敗→注水→脱水失敗→注水」の無限ループに陥ることがあります。
【無限ループを強制停止する裏技ステップ】
一旦、洗濯機の電源を切ります。
水道の蛇口を閉めます。(これ重要です!物理的に水を入れさせないためです)
再度電源を入れ、「脱水のみ」のコースを設定してスタートします。
なぜ「蛇口を閉める」のが有効なのでしょうか?洗濯機が「バランスが悪いから水を足して直そう」という指令を出しても、蛇口が閉まっていれば水が入ってきません。すると洗濯機は注水を諦め、エラー(U3など)を出して停止するか、そのまま脱水を強行しようとします。
エラーで止まってくれれば、あとは手動で洗濯物を整え直せばOKです。「2時間経っても洗濯が終わらない!」と焦っている方は、ぜひこの物理的な強制解決法を試してみてください。
U3やU4などエラーコードの意味と解除法

操作パネルに「U」や「E」から始まる数字が点滅していませんか?これは洗濯機からの「ここを直して!」というメッセージです。よくあるエラーコードの意味と対処法をまとめました。
| エラー | 意味 | 対処法 |
|---|---|---|
| U3 (U-3) | 脱水不可(片寄り) 衣類が片寄っている、または本体がガタついている。 | 洗濯物を均等に広げる。 厚手の服やネットに入れた服をほぐす。 本体の傾きを直す。 |
| U4 (U-4) | 蓋ロック異常 蓋が開いている、閉まりが悪い。 | 蓋を一度開けて、パタンと閉め直す。 ロック部分のゴミを取り除く。 詰め込みすぎを減らす。 |
| E1 (E11) | 給水異常 水が入ってこない。 | 蛇口が開いているか確認。 給水フィルターの掃除。 |
| E2 (E12) | 排水異常 水が抜けない。 | 排水ホースが潰れていないか確認。 排水口の詰まりを掃除。 |
特に多いのが「U3」エラーです。これはAQUAに限らずですが、洗濯ネットにパンパンに詰め込んでいたり、ジーンズとバスタオルを一緒に洗ったりすると頻発します。「U3が出たら、中身を減らしてほぐす」と覚えておきましょう。
「U3が出たら、中身を減らしてほぐす」と覚えておきましょう。
また、「U4」は蓋のロックエラーですが、蓋の裏側のツメ部分にホコリがたまっているだけでセンサーが反応しないこともあります。綿棒などで掃除してみてください。それでも直らない場合は、蓋のスイッチ自体の故障(要修理)の可能性があります。
詳しくは、アクア公式のサポートページも参照してください。
(出典:アクア株式会社『よくあるご質問 | エラー表示について』)
脱水のみコースの設定手順と操作方法

手洗いしたニットや、エラーで止まってしまった洗濯物について「とにかく脱水だけ済ませたい!」という場面もありますよね。機種によって多少異なりますが、基本的には以下の手順で「脱水のみ」を設定できます。
電源ボタンを押して「入」にします。
「コース」ボタンを選びますが、標準コースのままでも大丈夫な場合が多いです。(「自分流」コースがある場合はそちら推奨)
「行程」や「設定」ボタンを何度か押して、「脱水」のランプだけが点灯している状態にします。
蓋を閉めて「スタート」ボタンを押します。
また、AQUAの一部の機種では、「風乾燥」ボタンを使って脱水時間を調整する場合もあります。操作パネルを見て「脱水」という単独ボタンがない場合は、取扱説明書で「個別運転」の項目を確認してみてください。
電源プラグを抜いて放電!リセットの手順

「エラー表示も出ないのに動かない」「ボタン操作を受け付けない」といった不思議な不具合の場合、洗濯機内部のコンピューターが一時的にバグ(誤動作)を起こしている可能性があります。そんな時は、メーカーのマニュアルには詳しく書かれていないことも多い「放電リセット」を試してみましょう。
【基板リセット(放電)の手順】
洗濯機の電源を切ります。
電源プラグをコンセントから抜きます。
そのまま10分ほど放置します。(5秒程度では電気が抜けきらないことがあります)
プラグを差し直し、電源を入れて動作確認をします。
洗濯機の中には「コンデンサ」という電気を蓄える部品が入っており、プラグを抜いてもしばらくは電気が残っています。この残留電気が悪さをして、エラー状態を記憶し続けていることがあるのです。10分ほど放置して完全に電気を抜くことで、基板の状態がリセットされ、何事もなかったかのように動き出すケースが意外と多いです。
修理を依頼すると出張費だけで数千円〜かかってしまいますから、その前にダメ元で一度コンセントを抜いてみることを強くおすすめします。
直らないなら排水口やフィルターを確認

ここまで試しても脱水できない場合、物理的に「水が抜けない」状態になっている可能性が高いです。排水経路が詰まっていると、洗濯機は「水が残っているから回せない」と判断してストップしてしまいます。
以下の3箇所をチェックしてみてください。
- 糸くずフィルター:ここがヘドロで詰まっていませんか?毎回掃除するのが理想ですが、サボってしまうとフィルターが目詰まりし、水が抜けにくくなります。
- 排水ホース:洗濯機の下敷きになって折れ曲がったり、内部にホコリが溜まったりしていませんか?ホースを持ち上げてみて、重たい感じがしたら中に水とゴミが詰まっています。
- 排水口:防水パンの排水口は見落としがちですが、ここが詰まると逆流の危険もあります。
【閲覧注意レベルの汚れかも?】
長年掃除していない排水口は、ヘドロや髪の毛で大変なことになっているかもしれません。パイプユニッシュなどの液体クリーナーを使うか、勇気を出してパーツを取り外し、掃除してあげましょう。流れが良くなれば、脱水エラーも解消されるはずです。
排水口の掃除方法については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
(出典:神奈川水道『洗濯機で排水できないのはなぜ?今すぐできる応急処置』)
頻発注意!アクア洗濯機が脱水できない原因

一時的に直ったとしても、またすぐに「脱水できない!」とエラーが出てしまうとストレスですよね。ここからは、AQUA製洗濯機ならではのクセや、トラブルを避けるためのコツ、そして修理や買い替えの判断基準について深掘りしていきます。
センサーが敏感?エラー回避の洗濯物の入れ方

口コミや知恵袋などを見ていると、「AQUAの洗濯機は片寄りセンサーが敏感すぎる」という意見をよく見かけます。確かに、旧SANYO系の技術を受け継いでいるAQUA製品は、衣類を大切にするために回転制御が繊細な傾向があるかもしれません。
頻繁なエラーを回避するためには、「洗濯物の入れ方」に少しコツがいります。
- 洗濯ネットは使いすぎない
ネットに入れすぎると大きな「塊」になり、ドスン、ドスンと洗濯槽にぶつかってセンサーが反応してしまいます。ネットに入れるのはデリケートな服だけにしましょう。 - 大物と小物を混ぜない
バスタオルやシーツなどの大物と、靴下などの小物を混ぜると重心が崩れやすくなります。できるだけ似た重さのものを一緒に洗うのがコツです。 - 厚手の1枚洗いは要注意
ジーンズ1本や厚手のマット1枚だけ洗うと、対角線上の重りがないため確実に偏ります。乾いたバスタオルなどを1〜2枚追加してバランスを取るとスムーズに回りますよ。
洗濯槽の中に洗濯物を入れるときは、ドーナツ状(真ん中を空けるイメージ)に入れると、脱水時の遠心力が均等にかかりやすくなります。これを意識するだけでエラーの回数は激減します。
修理代は高い?故障判断と損益分岐点

「いろいろ試したけれど、異音がすごいし全く脱水してくれない…」という場合は、残念ながら内部のベルト切れやモーター故障の可能性が高いです。
ここで悩むのが「修理するか、買い替えるか」ですよね。AQUAの洗濯機は比較的リーズナブルな価格帯が多いので、修理代が高くつくと「新品を買ったほうが安かった」なんてことにもなりかねません。
【修理費用の目安】
- 排水詰まり等の軽修理:1.0万〜1.5万円程度
- 脱水モーター・ベルト交換:2.0万〜3.0万円程度
- 制御基板の交換:2.5万〜3.5万円程度
一般的に、購入から7年以上経過している場合、他の部品も寿命を迎えている可能性が高いため、2万円以上の修理費を払うのはあまりおすすめできません。修理費用の詳細や、メーカーごとの相場については、実際に試したこちらの記事も参考にしてみてください。
詳しい料金相場や、メーカー別の対応については、以下の記事で解説されていますので、修理依頼の前に一度目を通しておくことをおすすめします。

もし購入から5年以内で、保証期間内であれば迷わず修理依頼をしましょう。しかし、7年以上使っていて脱水できなくなったのであれば、最新機種への買い替えを検討する良いタイミングかもしれません。
【買い替えがお得なケース】
使用年数が7年を超えていて、修理見積もりが2万円を超える場合。最近の洗濯機は節水・省エネ性能も格段に上がっています。
→AQUA公式サイトで最新ラインナップを見てみる
寿命サインかも?買い替えにおすすめの機種

洗濯機の平均寿命は約10年と言われていますが、使い方によっては6〜7年でガタが来ることもあります。内閣府の消費動向調査でも、平均使用年数は約10年という結果が出ていますが、故障による買い替えが約7割を占めています。
以下のような症状が出ていたら、完全に壊れる前の「寿命サイン」です。
- 脱水時に「ガタガタ」「キュルキュル」と爆音がする(軸の摩耗)
- 運転中に焦げ臭いニオイがする(モーターの異常)
- 電源コードが異常に熱い
- 水漏れが頻繁に起きる
これらの症状がある場合、無理に使い続けると漏水事故や発火のリスクもあります。
もし買い替えを検討されるなら、AQUAの最新機種Prette(プレッテ)シリーズなどがおすすめです。洗剤の自動投入機能や、エリ袖汚れを落とす超音波洗浄機能がついていて、非常に便利になっています。
ドアロックが解除されない時の強制解除法

「脱水途中で止まってしまい、ドア(蓋)が開かない!」というのも焦るトラブルです。中に洗濯物が閉じ込められてしまうと困りますよね。
ドアロックが解除されないときは、以下の手順を試してください。
チャイルドロックの確認
「コース」ボタンや「予約」ボタンの長押しでロックがかかっていないか確認します。鍵マークが点灯していないか見てみましょう。
電源入れ直し
一度電源を切り、コンセントを抜いて5分待ち、再度電源を入れるとロックが外れることがあります。
緊急解除レバー(ドラム式など)
機種によっては、糸くずフィルターの近くなどに「ドアロック解除用」の黄色いヒモやレバーが隠されていることがあります。取扱説明書を確認してみましょう。
アクア洗濯機の脱水トラブルQ&A

最後に、よくある質問をQ&A形式でまとめました。
- 脱水時の音がうるさい原因は?
-
「ガタガタ」という音なら洗濯物の片寄りや、設置場所が水平でないことが原因のことが多いです。防水パンの上で洗濯機が傾いていないか確認してください。一方、「キーキー」「ゴー」という金属音がする場合は、経年劣化によるベアリングや軸の故障の可能性が高いです。これは修理が必要なレベルです。
- 少量だと脱水できないのはなぜ?
-
意外かもしれませんが、洗濯物が少なすぎても脱水できません。例えばバスタオル1枚だけだと、ドラム内で1箇所に張り付いてしまい、バランスが取れなくなるからです。これを「偏心」と言います。濡れたバスタオルなどを1〜2枚追加して再スタートしてみてください。
- 水が残ったまま動かない時の水抜きは?
-
故障で排水できない場合、そのままでは移動もできません。洗面器を用意し、排水ホースを低くして物理的に水を出すか、それが無理なら灯油ポンプなどを使って洗濯槽から水を汲み出す必要があります。水抜き作業は大変ですが、修理業者に依頼する際も水が抜けているとスムーズです。
- どのくらい使ったら買い替え時期?
-
メーカーが定めている「補修用性能部品の保有期間」は、製造打ち切りから約6〜7年です。これを超えると、修理しようにも部品がないため、7年がひとつの目安になります。また、1日2回以上回すなど使用頻度が高い場合は、もっと早く寿命が来ることもあります。
(出典:全国家庭電気製品公正取引協議会『補修用性能部品表示対象品目と保有期間』)
まとめ:アクア洗濯機が脱水できない時は

今回は、アクア洗濯機が脱水できない時の原因と対処法について解説しました。ポイントを整理します。
- まずは「洗濯物の片寄り」を疑い、ほぐして入れ直す。
- すすぎに戻る無限ループは、「蛇口を閉める」裏技で強制脱水する。
- エラーが出ず動かない場合は、「コンセントを抜いて10分放電」を試す。
- 排水口やフィルターの掃除を徹底する。
- 購入から7年以上経過しているなら、修理より買い替えがお得な場合が多い。
洗濯機のトラブルは本当に焦りますが、意外と簡単なリセットや掃除で直ることも多いものです。この記事の方法を一つずつ試して、無事に脱水ができるようになることを願っています。
それでも改善しない場合や、異臭・異音がひどい場合は、無理せず専門家に相談したり、新しい洗濯機への買い替えを検討してみてくださいね。
(正確な情報は公式サイトをご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください)

