ダイソン掃除機バッテリー寿命のサインは?交換時期や費用を解説

お持ちのダイソン掃除機、バッテリーの寿命どれくらいか気になりませんか?最近バッテリーがすぐ切れる、あるいは充電 できないといった寿命 症状が現れたら、交換時期が近いサインかもしれません。特に操作パネルの青い点滅や、赤い点滅 4回といったエラーは要注意です。

この記事では、バッテリーが復活する可能性から、正しいバッテリー外し方、そして安心できる純正バッテリー 購入方法まで、ダイソンのバッテリーに関するあらゆる疑問に、専門的な視点から深く掘り下げて答えていきます。また、一部で言われる「ダイソン掃除機がダメな理由は何ですか?」という声にも触れつつ、あなたの悩みを総合的に解決していきます。

記事のポイント
  • バッテリー寿命の具体的な症状がわかる
  • エラーランプの色と点滅回数の意味を理解できる
  • モデル別の正しいバッテリー交換手順がわかる
  • バッテリーを長持ちさせるためのコツがわかる
目次

ダイソン掃除機バッテリー寿命のサインとは?

  • ダイソンのバッテリー寿命どれくらい?
  • 交換時期を示すバッテリーの寿命症状
  • 満充電なのにバッテリーがすぐ切れる原因
  • バッテリー異常を示す青い点滅の意味
  • 要注意な赤い点滅4回の警告サイン
  • 掃除機が充電できないときの対処法

ダイソンのバッテリー寿命どれくらい?

ダイソン掃除機のバッテリー寿命は、一般的に2年から5年程度と言われていますが、これはあくまで一般的な使用状況における目安です。実際の寿命は、掃除機の使用頻度や充電の習慣、特にどの運転モードを多用するかによって大きく左右されます。

その根本的な理由は、ダイソンに搭載されているリチウムイオンバッテリーが、私たちの使うスマートフォンなどと同じく、充電と放電を繰り返すことで性能が徐々に低下していく「消耗品」であるためです。特に、カーペットの奥のゴミを掻き出す際などに使用する「MAX(強)モード」は、モーターに大きな負荷をかけるため、バッテリーの消耗を著しく早める最大の要因となります。

例えば、ペットの毛の掃除などで毎日MAXモードを10分以上使用するようなヘビーユーザーの場合、バッテリー寿命が1年〜1年半程度にまで短縮されることもあります。一方で、フローリング中心の掃除で、週に2〜3回、標準モード(エコモード)を基本として丁寧に使用していれば、4年、5年と長期間にわたって快適に使えることも決して珍しくありません。

技術的な視点から見たバッテリー寿命

リチウムイオンバッテリーの性能指標として「充電サイクル」というものがあります。これはバッテリー残量0%から100%までのフル充電を1回とカウントする考え方で、例えば50%から100%までの充電を2回行うと1サイクルとして計算されます。ダイソンのバッテリーは、約1,000回の充電サイクルに耐えうるように設計されていると一般的に言われています。この数値だけを見ると非常に長持ちするように思えますが、これはあくまで理想的な温度環境下での計算値であり、実際の使用環境ではこれより短くなるのが通常です。

使用頻度・モード予想される寿命解説
毎日・MAXモード中心約1年~2年バッテリーへの負荷が非常に高く、サイクル劣化が急速に進行する使い方です。
毎日・標準モード中心約2年~3年一般的な家庭での標準的な使い方。多くの方がこの範囲に該当します。
週2~3回・標準モード中心約4年以上バッテリーへの負荷が少なく、最も長持ちが期待できる理想的な使い方です。

交換時期を示すバッテリーの寿命症状

バッテリーの交換時期を判断するには、使用年数だけでなく、掃除機が発する具体的な「サイン」を正しく見極めることが何よりも重要です。人間で言えば体調不良のサインのようなもので、以下のような症状が見られたら、バッテリーの寿命が終わりに近づいている可能性が非常に高いと考えられます。

最も分かりやすく、多くの人が最初に気づくサインは、1回の充電で使用できる時間が極端に短くなることです。以前は家中を余裕で掃除できたのに、最近ではリビングだけでバッテリーが切れてしまう、あるいは満充電からわずか数分しか持たない、といった状態は典型的な経年劣化の症状と言えるでしょう。これはバッテリー内部の化学物質が劣化し、電気を蓄える能力そのものが低下しているために起こります。

また、バッテリー残量を示すランプがまだ残っているにもかかわらず、「ブゥン、ブゥン…」と吸引と停止を繰り返す(脈打つような動作)現象も要注意です。これは、劣化したバッテリーの内部抵抗が高まり、モーターが大きなパワーを必要とする瞬間に電圧を維持できなくなる「電圧降下」が原因です。結果として、全体的な吸引力が以前より明らかに弱くなったと感じることもあります。

バッテリー交換を検討すべき最終警告リスト

  • 満充電からの稼働時間が新品時の半分以下になった。
  • 充電器に繋ぐとすぐに満充電表示になるが、トリガーを引くと即停止する。
  • 使用中に突然止まったり、脈を打つように不安定な動作を繰り返したりする。
  • 明らかに吸引力が落ち、ゴミを吸い残すことが増えた。
  • ダイソンの公式サイトでも交換目安とされる本体LEDランプの赤色点滅が12回以上続く。

これらの症状は、バッテリーが性能の限界を迎え、安全な動作を保証できなくなりつつあることを示しています。快適な掃除環境を取り戻すためにも、一つでも当てはまる場合は、速やかにバッテリーの交換を検討する段階に来ていると判断できます。

満充電なのにバッテリーがすぐ切れる原因

満充電を示しているにもかかわらず、トリガーを引くとすぐに止まってしまう場合、ほとんどの人が「バッテリーがついに寿命を迎えたか…」と考えがちです。しかし、少し待ってください。その症状、実はバッテリーではなく掃除機本体の「SOSサイン」である可能性も少なくありません。特に見落とされがちなのが、フィルターやパイプ、ヘッド部分の「詰まり」に起因するトラブルです。

なぜ、ただのゴミ詰まりがバッテリー切れのような症状を引き起こすのでしょうか。そのメカニズムは、いわば「故障のエコシステム」とも呼べるものです。

  1. ゴミ詰まりの発生:フィルターがホコリで目詰まりしたり、パイプ内に大きなゴミが詰まったりすると、空気の通り道が極端に狭くなります。
  2. モーターへの過負荷:空気の流れが悪いと、掃除機は設定された吸引力を維持しようとして、モーターを通常以上に激しく回転させます。
  3. 電力の異常消費と発熱:モーターが無理をすることで、バッテリーの電力が急激に消費され、同時に本体やバッテリーが異常な熱を帯び始めます。
  4. 保護回路の作動:ダイソンの掃除機には、異常な温度上昇や過電流を検知すると、製品の安全を守るために自動で電源を遮断する「保護回路」が内蔵されています。

この結果、ユーザーの手元では「バッテリーがすぐに切れる」という現象として現れますが、根本的な原因はバッテリーの寿命ではなく、日々のメンテナンス不足にある、というわけです。高価なバッテリーを注文する前に、まずは以下の3つのポイントを徹底的に点検・清掃してください。これで問題が解決するケースは非常に多いです。

【最重要】交換前に必ず確認!詰まり三大要因

1. フィルター:ポストモーターフィルターとプレモーターフィルター(機種による)の両方を取り外し、冷たい流水で優しく洗浄します。洗剤は使用しないでください。洗浄後、風通しの良い場所で最低でも24時間以上、完全に自然乾燥させることが極めて重要です。少しでも湿ったまま装着すると、悪臭やカビの発生、さらにはモーターの永久的な故障に繋がる可能性があります。

2. パイプ・クリアビン:パイプ(杖)を取り外し、内部にティッシュやおもちゃの部品などが詰まっていないか、光に透かして確認しましょう。クリアビン(ダストカップ)のゴミを捨て、内部の吸い込み口周辺にゴミが固着していないかもチェックします。

3. クリーナーヘッド:ダイソンの強力なヘッドは、髪の毛やペットの毛、糸くずなどが回転ブラシに絡まりやすい部分です。多くのモデルではコインや専用の留め具でブラシを簡単に取り外せますので、定期的に絡まったゴミを除去してください。ブラシの回転が妨げられると、モーターへの著しい負荷となります。

バッテリー異常を示す青い点滅の意味

ダイソン掃除機の青いLEDランプの点滅は、日常的な使用においてバッテリーの状態を知らせる正常なコミュニケーションサインです。しかし、その点滅の仕方やタイミングによっては、単なる通知ではなく注意が必要なメッセージである場合があります。

まず、正常なパターンを理解しておきましょう。

  • 使用中の速い青色点滅:これは単純に「バッテリーの残量が残りわずかです(要充電)」という最も一般的なサインです。
  • 充電中のゆっくりとした青色点滅(または点灯):これは「正常に充電が行われています」というサインです。満充電になると消灯または点灯に変わります。

一方で、注意すべきは特定の回数(例えばユーザー報告の多い4回など)を1セットとして、規則正しく繰り返す青色点滅です。これは、単なる残量低下の通知とは異なり、バッテリーの制御システム(BMS)が何らかの内部異常を検知したことを示すエラーコードである可能性が指摘されています。例えば、内部の温度センサーの異常や、一時的な通信エラーなどが考えられます。

もし満充電したはずなのに、トリガーを引くとすぐにこの種の規則的な点滅と共に停止してしまう場合は、以下の対処法を試してみてください。

規則的な青色点滅への対処法

1. ソフトリセット:まず、バッテリーを一度本体から取り外します。そして30秒〜1分ほど待ってから、再度「カチッ」と音がするまで確実に装着します。これにより、システムの一時的なエラーがリセットされることがあります。

2. 温度調整:バッテリーが熱を持っている、あるいは非常に寒い場所に保管されていた場合は、常温(18℃〜28℃が理想)の部屋で1時間以上休ませてから、再度動作を確認してください。

これらの対処法を試みても症状が改善しない場合、バッテリー内部に何らかの恒久的な問題が発生している可能性が高いため、交換を検討する必要があります。

要注意な赤い点滅4回の警告サイン

青色ランプの点滅が「注意報」レベルだとすれば、「赤色ランプの点滅」は「警報」レベルの深刻な状態を示唆するサインです。このランプが点灯または点滅した場合、掃除機は自己診断機能により何らかの重大なエラーを検知し、安全のために動作を停止している状態です。絶対に無視してはいけません。

中でも、特に多くのユーザーから報告され、バッテリーの致命的な故障の典型例として知られているのが「赤い点滅4回」というパターンです。これは、バッテリーパックを構成する複数のリチウムイオンセル(小さな電池の集合体)間の電圧バランスが、修復不可能なレベルまで崩れてしまったことを示しているケースがほとんどです。この状態に陥ると、バッテリーは発熱や発火といった重大な事故を防ぐための安全保護機能として、一切の充放電を永久に停止させます。そのため、充電器に繋いでも全く反応しなくなります。

ダイソンの公式サポート情報においても、赤色ランプが12回以上点滅する場合は、バッテリーの寿命または故障であり、交換が必要なサインとして明確に挙げられています。実際には4回、10回、20回、32回など、特定の回数を繰り返す赤色点滅は、いずれもユーザー自身では回復させることが不可能な内部の物理的・電気的な故障を示しています。したがって、この警告が表示された場合は、バッテリー交換が唯一の解決策となります。

掃除機が充電できないときの対処法

「昨日まで使えていたのに、ダイソンが全く充電されなくなった…」このような状況では、すぐにバッテリーの寿命と結論付けてしまいがちですが、その前にいくつか確認すべき基本的なポイントがあります。問題はバッテリー本体ではなく、充電器やコンセントといった、ごく身近な充電環境にあるかもしれないからです。

高価なバッテリーを注文してしまう前に、以下のチェックリストを上から順に試してみてください。

充電トラブル シューティングリスト

  1. 純正の充電器を使用していますか? まず基本中の基本として、ダイソンに付属してきた純正の充電器を使用しているか確認してください。非純正品(サードパーティ製)の安価な充電器は、電圧や電流が製品の仕様に適合しておらず、正しく充電できないばかりか、バッテリーの寿命を縮めたり、最悪の場合は故障の原因になったりすることがあります。
  2. 壁のコンセントは正常ですか? 延長コードやテーブルタップではなく、壁に直接設置されているコンセントに充電器を差し込んでみてください。そのコンセントが正常に機能しているか、スマートフォンの充電器や他の家電製品を接続して電気が来ているかを確認します。
  3. ケーブルやプラグに損傷はありませんか? 充電ケーブル全体を目で見て、ペットがかじった跡や、家具の下敷きになって潰れた跡、断線がないかを確認します。特に、プラグの根元部分は断線しやすいので注意深く点検してください。
  4. 各部の接点は汚れていませんか? 掃除機本体のバッテリー接続部、充電ドックの端子、充電器のプラグ先端など、金属の接点部分にホコリやゴミが付着していると、接触不良を起こして充電が妨げられることがあります。電源を抜いた状態で、乾いた布や綿棒で優しく清掃してください。
  5. バッテリーは適切な温度ですか? 前述の通り、リチウムイオンバッテリーは極端な温度下では保護機能が働きます。MAXモードでの使用直後でバッテリーが熱い場合や、冬場の寒い場所に保管していた場合は、常温の室内で1時間以上休ませてから、再度充電を試みてください。

これらの項目をすべて確認しても充電が開始されない場合は、バッテリーまたは充電器自体の故障の可能性が高いと判断できます。


ダイソン掃除機バッテリー寿命の交換と対策

  • 劣化したバッテリーは復活できるのか?
  • モデル別のバッテリー外し方を解説
  • 純正バッテリーの購入方法と価格
  • ダイソン掃除機がダメな理由は何ですか?
  • ダイソン掃除機バッテリー寿命の総まとめ

劣化したバッテリーは復活できるのか?

結論から明確にお伝えすると、一度、経年劣化によって性能が低下したリチウムイオンバッテリーの能力を、新品同様の状態にまで完全に「復活」させることは現代の技術では不可能です。バッテリーの劣化は、内部で起こる不可逆的な(元に戻らない)化学変化であり、物理的な消耗に近い現象だからです。

インターネット上などで、「バッテリーを一度完全に使い切ってから満充電する『リフレッシュ充電』を行うと性能が回復する」といった情報が見られることがあります。しかし、これは古い世代の充電池(ニカド電池など)に見られた「メモリー効果」という現象に対する対策であり、ダイソンに採用されている現代のリチウムイオンバッテリーで、意図的に完全放電(過放電)を行うことは、逆にバッテリーセルへ深刻なダメージを与え、寿命をさらに縮める原因になりかねません。

ただし、バッテリーの劣化ではなく、制御システムの電子的な一時エラーによって動作が不安定になっている場合に限り、試してみる価値のある「ソフトリセット」という簡単な応急処置は存在します。

ソフトリセットの試行方法

これは、バッテリーを一度本体から物理的に取り外し、30秒から1分ほど待ってから、再度「カチッ」と音がするまで確実に装着するというだけの簡単な作業です。これにより、バッテリーを管理しているマイクロコンピュータが再起動し、蓄積された軽微なエラーが解消される可能性があります。ただし、これはあくまで「電子的な不具合」への対処法であり、化学的に劣化したバッテリーの性能そのものが改善するわけではない、という点は明確に理解しておく必要があります。

したがって、稼働時間が短くなるなどの明らかな劣化症状に対しては、小手先の対策で復活を試みるよりも、新しいバッテリーに交換することが最も確実で安全な解決策となります。

モデル別のバッテリー外し方を解説

ダイソン掃除機のバッテリー交換は、特別な専門知識がなくても、基本的にはプラスドライバーが1本あればユーザー自身で安全に行うことが可能です。ただし、お使いの掃除機のモデルによってネジの位置や本数、あるいはバッテリーの固定方式そのものが異なりますので、必ずご自身の機種に合った正しい手順で作業を進めてください。

ちょっとしたコツですが、一部のモデルではネジの溝が特殊な「ポジドライブ(PZ規格)」という規格の場合があります。見た目はプラスネジと似ていますが、通常のプラスドライバーだと溝を傷つけてしまう(通称:なめる)可能性があります。もし作業に不安があれば、ホームセンターなどで適合するドライバー(PZ1サイズなど)を一本用意しておくと、より安全・確実に作業できますよ。

V6 / V7 / V8シリーズ(ネジ固定式)

コードレス掃除機の初期から中期にかけてのこれらの人気モデルは、ネジでバッテリーが本体にしっかりと固定されています。

  • V6シリーズ:ネジは合計2本です。1本はハンドルの後ろ側(トリガーの上あたり)、もう1本はバッテリーの底面にあります。
  • V7, V8シリーズ:ネジは合計3本です。1本はハンドルの後ろ側に、残りの2本はバッテリーの底面にあります。

作業の際は、まずクリアビン(ダストカップ)を取り外すと、ネジへのアクセスが容易になります。指定のネジをすべて緩めた後、バッテリーを真下に引き抜く形で取り外し、新しいバッテリーと交換します。

V10 / V11(SV14)シリーズ(ネジ固定式)

吸引力が大幅に向上したV10や、初期のV11(型番:SV14)もネジ固定式が採用されています。これらのモデルでは、ネジはハンドル下部の底面に3本あります。3本のネジをすべて外した後、バッテリーを前方にスライドさせるようにして取り外します。

V11(SV15)以降 / Digital Slim / V12 / Gen5など(着脱式)

比較的新しい世代のモデルの多くは、ユーザーの利便性を大幅に向上させた、工具不要の「着脱式(ボタン式)」バッテリーを採用しています。これにより、予備バッテリーを用意しておけば、掃除の途中でバッテリーが切れてもワンタッチで交換して掃除を続けることが可能になりました。交換は非常に簡単で、バッテリーの根元にある赤いリリースボタンを押しながら、バッテリーをハンドルから下にスライドさせるだけで、誰でも簡単に取り外すことができます。

スクロールできます
モデルシリーズ主な型番交換方式必要な工具ネジの位置・本数または操作
V6シリーズSV07, SV09 等ネジ固定式プラスドライバーハンドル後部x1, 底面x1 (計2本)
V7, V8シリーズSV11, SV10 等ネジ固定式プラスドライバーハンドル後部x1, 底面x2 (計3本)
V10シリーズSV12ネジ固定式プラスドライバーハンドル下部x3 (計3本)
V11シリーズ以降SV15, SV18, SV20 等着脱式不要赤いリリースボタンを押してスライド

純正バッテリーの購入方法と価格

交換用のバッテリーを検討する際、インターネット通販サイトなどで非常に安価な「互換バッテリー」が多数販売されており、魅力的に感じるかもしれません。しかし、結論から申し上げると、ご自身とご家族の安全、そして掃除機本体の性能を維持するため、ダイソンが公式に販売する「純正バッテリー」を選択することを強く推奨します。

なぜなら、ダイソンの純正品ではない、サードパーティ製のバッテリーは、内部の保護回路が不十分であったり、使用されているリチウムイオンセルの品質に大きなばらつきがあったりするためです。実際に、日本国内でも非純正バッテリーが原因とみられる発火事故が複数報告されており、独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)からも公式な注意喚起が繰り返し出されています。

【危険】互換バッテリーに潜む重大なリスク

安価な互換バッテリーは、掃除機本体の故障を招くだけでなく、充電中や使用中はもちろん、掃除機を使用していない保管中であっても、突然発煙・発火する重大な事故に至る危険性が指摘されています。万が一、何らかの理由で互換品を選ぶ場合は、せめて日本の電気用品安全法が定める最低限の安全基準を満たした証である「PSEマーク」が表示されていることを必ず確認してください。ただし、PSEマークがあっても、それが正規の認証を得たものか、あるいは模倣品でないかを消費者が判断するのは極めて困難です。

安心して使用できる純正バッテリーは、ダイソンの公式オンラインストア、公式アプリ、お客様相談室(電話窓口)、またはビックカメラやヨドバシカメラといった正規販売代理店である大手家電量販店などで購入できます。価格はモデルによって異なりますが、およそ9,000円から16,500円程度が現在の価格帯の目安となります。

スクロールできます
モデルシリーズ公式ストア価格(税込・目安)備考
V8シリーズ約13,980円
V10シリーズ約13,200円
V11シリーズ約16,500円一部モデルは充電器セット
V12 Detect Slim約9,350円
Digital Slim約12,100円充電器セット

(注:価格は変動する可能性があります。最新の情報はダイソン公式サイトをご確認ください。)

ダイソン掃除機がダメな理由は何ですか?

ダイソン掃除機は、「吸引力の変わらないただ一つの掃除機」というキャッチコピーの通り、その圧倒的な吸引力でコードレスクリーナー市場を牽引してきました。しかしその一方で、購入したユーザーから「思ったより使いにくい」「買って後悔した」といった厳しい声が聞かれるのも事実です。こうした批判的な意見、いわゆる「ダイソン掃除機がダメな理由」は、主にその卓越したパフォーマンスと引き換えになっている、いくつかの構造的なデメリットに起因します。

「吸引力は文句なしだけど、正直なところ掃除が終わると腕が疲れる…」と感じたことはありませんか?実は、それこそがダイソンの「パワー最優先」という設計思想からくる、ある種のトレードオフ(二律背反)なんです。

最も多く指摘されるのが「重量とバランス」の問題です。ダイソンは強力なモーターや大容量のバッテリーといった重い部品が、すべて手元のハンドル部分に集中しています。このため重心が高くなり、実際のカタログ重量(約2.5kg以上のモデルが多い)以上に、手首にかかる負担が大きく感じられます。特に、天井付近やカーテンレールの上などを掃除する際には、この重さが顕著なデメリットとなります。

また、多くのモデルで採用され続けてきた、押し続けている間だけ作動する「トリガースイッチ」は、広い面積を一度に掃除する際に指が疲れやすいという意見が根強くあります。(※近年のモデルでは、ボタン式スイッチに切り替わった機種も登場しています。)

その他にも、

  • キーンという独特の高周波音を含む、比較的大きな「作動音」
  • 性能を維持するために、定期的な水洗いが必須となる「フィルターメンテナンス」の手間
  • 本体が自立しないため、壁に穴を開けてドックを設置するか、別売りのスタンドを購入する必要がある「収納の問題」

などが、ユーザーが実際に使用する中で感じる主なデメリットとして挙げられます。これらの点は、軽量さや静音性、手軽さを重視する国内メーカーの製品と比較した際に、特にダイソンが持つ個性(あるいは欠点)として際立つ部分と言えるでしょう。

ダイソン掃除機バッテリー寿命の総まとめ

この記事で解説した、ダイソン掃除機のバッテリー寿命に関する重要な知識と、長く快適に使い続けるためのポイントを最後にリスト形式でまとめます。

まとめ
  • ダイソンのバッテリー寿命は使用頻度やモードにより2年から5年と大きく変動する
  • 特にMAXモードの多用はバッテリーの寿命を著しく縮める最大の要因となる
  • 稼働時間の極端な減少は最も分かりやすいバッテリー寿命のサインである
  • 脈打つような動作や使用中の突然の停止もバッテリー劣化の危険な症状
  • バッテリーがすぐ切れる原因としてフィルターやヘッドのゴミ詰まりも非常に多い
  • 高価なバッテリーを注文する前に必ず掃除機本体の徹底的な清掃を行うべき
  • 青い点滅は基本的に要充電のサインだが特定の回数を繰り返す場合は内部異常の可能性
  • 赤い点滅、特に4回などのパターンは回復困難なバッテリーの致命的な故障を示す
  • 充電できない時はまず純正充電器の使用、コンセント、ケーブルの状態を確認する
  • バッテリーが熱い時や寒い時は保護機能で充電できないことがあるため常温で休ませる
  • 一度劣化したリチウムイオンバッテリーの性能を完全に復活させることは不可能
  • バッテリー交換はモデルによってネジの有無や手順が異なるため事前に確認が必要
  • ユーザーの安全のため交換用バッテリーは高価でも必ず純正品を選ぶことを強く推奨
  • 安価な互換バッテリーは保管中であっても発火する重大なリスクを伴う
  • ダイソンのデメリットはパワーと引き換えの重量、操作音、メンテナンスの手間など
  • バッテリーに関する問題を正しく理解し適切に対処することがダイソンを長く使う秘訣

よくある質問

ダイソン掃除機バッテリー寿命の警告サインとは?

ダイソン掃除機バッテリー寿命の主な症状は、稼働時間の減少や突然の停止、吸引力の低下です。特にMAXモードですぐ切れる、充電後に赤や青のランプが異常点滅する場合は交換時期のサイン。フィルター清掃で改善しない場合はバッテリーの劣化が考えられます。

ダイソンのバッテリーが青点滅するのは故障?充電催促以外の意味もある?

ダイソン掃除機のバッテリーが速く青点滅するのは主に充電催促のサインです。しかし、特定の回数を繰り返す場合は内部エラーの可能性も。熱を持った使用直後や低温環境でも点滅することがあります。改善しない場合は、バッテリーの異常も考えられます。

ダイソンのバッテリー交換は自分でできる?専用工具や注意点を教えて。

ダイソンのバッテリー交換は自分で可能です。V8以前の旧モデルはネジ固定式でプラスドライバーが必要ですが、V10以降の多くは工具不要の着脱式です。作業時は必ず充電器を外し、ネジを紛失しないよう注意しましょう。モデル別の手順を確認すれば簡単です。

ダイソンのバッテリー、純正品の価格はいくら?互換品は危険って本当?

ダイソン純正バッテリーの価格はモデルによりますが約9,000円~16,500円が目安です。安価な互換品は、保護回路が不十分で発火事故のリスクがあり非推奨です。安全性と性能維持のため、公式サイトや正規販売店で保証付きの純正品を購入しましょう。

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