手軽さとパワフルさで、プロの現場から一般家庭まで幅広く支持されているマキタのコードレス掃除機。SNSや口コミでの評価も高く、その人気から購入を検討している方も多いのではないでしょうか。しかし、その一方で「吸引力が思ったほどではなかった」「意外と使いにくくて後悔した」といった声が聞かれるのも事実です。高評価の裏に隠されたデメリットを事前に知らなければ、あなたの掃除スタイルに合わず「失敗した買い物」になってしまうかもしれません。
この記事では、なぜマキタ掃除機で後悔する人がいるのか、その根本的な失敗原因を深掘りします。さらに、具体的なデメリット、見落としがちなモーターの寿命や長期的なコストに関わるバッテリーの問題まで、購入前に必ず知っておくべき情報を網羅的に解説します。その上で、数あるラインナップの中から最適な一台を選ぶ時のポイントや、定番人気のマキタ CL107FDSHW、コスパに優れたマキタCL108FDSHW、家庭のメイン機として活躍するマキタ CL282FDFCWやマキタCL182FDRFW、そして圧倒的なパワーを誇るマキタ CL003GRDといった代表モデルの特徴を徹底比較します。デメリットを知り尽くし、納得の一台を見つけるための完全ガイドです。
- マキタ掃除機の具体的なデメリットとその背景が分かる
- 購入で失敗しないための本質的な選び方が理解できる
- 人気モデルごとの詳細な特徴と最適な用途が分かる
- モーターやバッテリーなど長期的な視点での注意点とコストが分かる
知っておくべきマキタ掃除機のデメリット

- マキタ掃除機での失敗原因とは?
- これがマキタ掃除機のデメリット
- マキタ掃除機モーターの寿命と性能
- マキタ掃除機バッテリーの交換時期
- 後悔しないための選ぶ時のポイント
マキタ掃除機での失敗原因とは?
マキタの掃除機を購入して「失敗した」と感じる方の多くは、製品の初期不良や明らかな欠陥が原因ではありません。実は、その根本にあるのは購入前に抱いていたイメージと、実際の製品特性との間に生じる「期待値のズレ」なのです。
このズレが生じる最大の理由は、マキタという企業が持つ独自の成り立ちにあります。マキタの掃除機は、最初から家庭用家電として開発されたのではなく、あくまでプロ向けの電動工具という巨大なエコシステムの一部として設計されているという事実です。インパクトドライバーやドリル、丸ノコといったプロが現場で使うツールと同じバッテリーを共有できる利便性を核として開発されました。そのため、製品設計の優先順位が一般的な家電メーカーとは全く異なります。
設計思想の優先順位比較
項目 | マキタ製品の思想 | 一般的な家庭用家電の思想 |
---|---|---|
最優先事項 | 耐久性、バッテリー互換性、軽量性 | 吸引力、デザイン性、多機能性、収納性 |
デザイン | 実用本位、質実剛健 | インテリアとの調和、洗練された外観 |
機能 | 清掃という基本機能に特化 | ゴミセンサー、アタッチメントの多様さ |
この設計思想を理解しないまま、「人気だから」「おしゃれだから」といった理由だけで他の家庭用コードレス掃除機と同じ基準で評価してしまうと、「思っていたより音が大きい」「部屋に置いておくと浮いてしまう」といった不満につながりやすくなるのです。
よくある失敗のシナリオ
- カーペットの掃除をメインに考えていた: パワフルな吸引力を期待して購入したものの、回転ブラシがないため繊維の奥のペットの毛やホコリが取り切れず、清掃能力の低さにがっかりするケース。
- デザインや収納性を重視していた: スタイリッシュな家電をイメージしていたが、実用本位な見た目や、壁に立てかけるか床に置くしかない「自立しない」設計に日々の不便を感じるケース。
- 家全体を一度に掃除したかった: メイン掃除機として家中を掃除するつもりだったが、パワフルモードでの稼働時間の短さに加え、掃除が終わるたびにバッテリーを取り外して専用充電器にセットする手間にストレスを感じるケース。
このように、マキタの掃除機は「掃除機能を持つタフな電動工具」という視点でその特性を正しく評価することが、購入後の満足度を大きく左右する最も重要な鍵となります。
これがマキタ掃除機のデメリット

前述の「電動工具としての設計思想」は、ユーザーがデメリットと感じやすい具体的な製品特性として現れます。購入を決める前に、以下の点をしっかり把握し、ご自身の使い方で許容できるかを確認しておきましょう。
吸引力の実態:カーペットが苦手
マキタの掃除機は「吸引力が弱い」と評されることがありますが、これは主にカーペットや絨毯の上での話です。掃除機の性能を示す指標の一つに「吸込仕事率(W)」がありますが、マキタの主力である18Vモデルでもパワフルモードで60W程度。フローリングのホコリや髪の毛を吸う日常的な掃除では十分な性能です。
しかし、問題はヘッドの構造にあります。多くのモデルは、軽量化と耐久性を重視した結果、ゴミを物理的に掻き出すためのモーター駆動の回転ブラシを持たないシンプルなT字ノズルを採用しています。そのため、繊維の奥に入り込んだ微細なゴミやペットの毛は、純粋な吸引力だけで吸い取ることになります。これが、特に毛足の長いカーペットでは清掃能力が著しく低下してしまう最大の理由なのです。
もしカーペットの掃除を最優先するなら、別売りの「パワーブラシ(じゅうたん用ノズル)」を検討するか、初めから回転ブラシ付きの家庭用掃除機と比較検討することをおすすめします。
使い勝手の問題点:自立しない・抜けやすい
ユーザーから最も多く聞かれる不満の一つが、本体が自立しないことです。掃除の途中で家具を動かしたくなったり、急な来客に応対したりする際に、本体を壁に慎重に立てかけるか、床に寝かせるしかありません。これは徹底した軽量化と、プロの現場での腰ベルトに掛けるといった使い方を想定した結果のトレードオフと言えます。この点を不便に感じる場合は、別途スタンドを用意する必要があります。
また、一部の旧モデルや、重量のある後付けサイクロンアタッチメントを装着した際に、パイプの接続部が使用中に緩んで抜けやすくなるという指摘もありました。これも構造の単純化を優先した設計に起因するものですが、近年の新型モデルではパイプにロック機構が追加され、この問題は大幅に改善されています。
マキタ掃除機モーターの寿命と性能

掃除機の心臓部であるモーターは、製品の寿命、吸引力、さらには運転音まで左右する極めて重要なパーツです。マキタの掃除機には、主に2種類のモーターが搭載されており、この違いは長期的な満足度に大きく影響します。
ブラシ付きモーター
旧型モデルやCL182FDRFWなどの低価格帯のモデルに採用されている、従来型のモーターです。内部にある「カーボンブラシ」という部品が回転子に接触して電気を流す仕組みですが、このブラシが物理的に摩耗することでいずれ寿命を迎えます。プロが毎日酷使するような環境では1〜2年で交換が必要になるケースもあり、家庭での使用でも長期間使えば性能低下や故障の原因となり得ます。
ブラシレスモーター(BLモーター)
CL282FDFCWなどの近年の高性能モデルにおける標準技術です。電子回路で電流を制御するため、消耗品であるカーボンブラシが存在しません。これにより、モーター自体の寿命が飛躍的に向上し、メンテナンスフリーを実現しています。さらに、エネルギー効率も格段に高く、同じバッテリー容量でもよりパワフルで長い稼働時間を引き出すことができるのが大きなメリットです。マキタの公式サイトでもその高い技術力が紹介されています。
長期的な視点ならブラシレスモーター一択
ブラシレスモーター搭載モデルは初期投資こそ高くなりますが、その分モーターの耐久性が高く、バッテリーの性能を最大限に引き出してくれます。頻繁な買い替えを考えず、一台を長く快適に使い続けたいのであれば、ブラシレスモーター搭載モデルを選ぶことが、結果的に高い満足度とトータルでのコストパフォーマンスにつながります。
マキタ掃除機バッテリーの交換時期

マキタのコードレス製品の最大の強みは、インパクトドライバーから草刈り機まで、数百種類もの工具とバッテリーを共有できる点にあります。しかし、その便利なバッテリーも永久に使えるわけではなく、定期的な交換が必要な消耗品であることを購入前に必ず理解しておく必要があります。
スマートフォンと同じリチウムイオンバッテリーの寿命は、一般的に充電回数で示されます。使い方にもよりますが、およそ500回程度の充放電を繰り返すと、初期の80%程度の容量に低下するのが一つの目安とされています。毎日充電するような使い方であれば、2〜3年で「満充電してもすぐに切れてしまう」といった性能の低下を感じ始めることが多いでしょう。
注意:バッテリー交換は避けられない「隠れたコスト」
バッテリーの交換費用は、決して安くありません。特に高電圧モデルになるほど価格は上昇し、掃除機本体の耐用年数である6〜8年の間に、2回から3回のバッテリー交換が必要になる可能性も考慮する必要があります。これは購入時には見えにくいものの、確実に発生する「隠れた維持コスト」と言えます。安価な互換バッテリーも市場には存在しますが、発火などの事故リスクも報告されており、安全のためには高価でも純正品の使用が強く推奨されます。(参照:経済産業省「非純正リチウムイオンバッテリーの事故に注意」)
電圧 | 代表的なバッテリー | 価格(参考) |
---|---|---|
10.8V | BL1015 (1.5Ah) | 8,100円 |
18V | BL1830B (3.0Ah) | 16,400円 |
40Vmax | BL4025 (2.5Ah) | 20,200円 |
ただ、これはデメリットだけではありません。本体が故障していなければ、バッテリーを買い替えるだけで新品同様の稼働時間とパワーを取り戻せるのは、バッテリーが本体に内蔵されているタイプの掃除機にはない、着脱式ならではの大きなメリットです。
後悔しないための選ぶ時のポイント

ここまで解説してきたデメリットは、裏を返せばマキタ掃除機の「個性」でもあります。この個性を理解した上で、ご自身の使い方に最適な一台を選ぶための具体的な3つのポイントをご紹介します。
「誰が」「どこを」「どのくらいの頻度で」掃除するのかを具体的にイメージしながら、ご自身にとってのベストな組み合わせを見つけてみてください。
ポイント1:電圧(パワー)で選ぶ
電圧は掃除機の基本性能である吸引力と稼働時間に直結する最も重要な要素です。用途と求めるパワーに応じて最適なシリーズを選びましょう。
- 10.8Vシリーズ: 軽量・コンパクトで取り回しの良さが最大の魅力。吸込仕事率は最大32W程度と控えめですが、フローリングのスポット的な掃除には十分。一人暮らしのワンルームや、メイン掃除機のサブとしての使用に最適です。
- 18Vシリーズ: パワー、稼働時間、本体重量のバランスが最も良く、家庭用メイン機として圧倒的な人気を誇るシリーズ。吸込仕事率は最大60Wを超え、フローリングから畳までしっかりと掃除できます。戸建てやファミリーマンションで、メインのコードレス掃除機を探している方に最もおすすめです。
- 40Vmaxシリーズ: プロ向けの電動工具にも使われるバッテリーで、最大125Wというコード付き掃除機に迫る圧倒的な吸引力を実現。カーペットの奥のゴミまで徹底的にきれいにしたい方や、オフィスや店舗といった土足環境でのハードな使用にも耐えうるパワーを求める方に適しています。
ポイント2:集じん方法で選ぶ
ゴミの捨て方やメンテナンスの手間は、日々の使い勝手に大きく影響します。それぞれのメリット・デメリットを理解して、ご自身の性格に合った方式を選びましょう。
方式 | メリット | デメリット | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|
カプセル式 | ◎ 紙パック不要で経済的 ○ ゴミ捨てが素早くできる | △ ゴミ捨て時にホコリが舞いやすい △ 定期的なフィルター清掃が必要 | ランニングコストを抑えたい方 フィルター掃除が苦にならない方 |
紙パック式 | ◎ ゴミに触れず衛生的 ○ フィルター掃除がほぼ不要 | × 紙パックの購入コストがかかる △ ゴミが溜まると吸引力が落ちやすい | アレルギー体質など衛生面を重視する方 メンテナンスの手間を減らしたい方 |
サイクロン式 | ◎ 吸引力が持続しやすい ○ ゴミ捨てが楽でフィルターも汚れにくい | × 本体が重く、大きくなる × パーツが多く、価格が高い | 吸引力の持続性を最優先する方 パワーと手軽さを両立させたい方 |
特にサイクロン式には、カプセル式や紙パック式に後付けできる「サイクロンアタッチメント」と、本体にサイクロン部が内蔵された「一体型」があります。手軽に試したいならアタッチメント、バランスや性能を重視するなら一体型がおすすめです。
ポイント3:スイッチの種類で選ぶ
見落としがちですが、スイッチのタイプは操作の快適性を左右します。
- ワンタッチスイッチ: 一度押すと連続で運転し、もう一度押すと止まるボタン式です。モード切替ボタンが付いていることが多く、広い範囲を長時間掃除する場合に指が疲れず快適です。
- トリガースイッチ: 指でスイッチを引いている間だけ作動するタイプです。家具の隙間や階段など、少しだけ掃除したい時にこまめにオン・オフできるため、バッテリーの無駄な消費を抑えることができます。
デメリットを克服するマキタ掃除機5選

- マキタ CL107FDSHW
- マキタCL108FDSHW
- マキタ CL282FDFCW
- マキタCL182FDRFW
- マキタ CL003GRD
マキタ CL107FDSHW
「軽さは正義」を体現した、マキタのコードレス掃除機を代表する大人気モデルです。バッテリーを含んでも約1.1kgという圧倒的な軽量設計で、壁に掛けておけば、床に落ちた髪の毛や食べこぼしに気付いた瞬間にサッと手に取って掃除できます。この「掃除のハードルを下げる」手軽さが、多くのユーザーに支持されている最大の理由です。
集じん方法は、ゴミに直接触れることなく捨てられる衛生的な紙パック式。アレルギーをお持ちの方や、ホコリが舞うのが苦手な方でも安心して使えます。スイッチもボタンを一度押すだけのワンタッチ式で、操作も非常にシンプル。急速充電器が付属し、約22分で充電が完了するのも嬉しいポイントです。
こんな人におすすめ
- 初めてマキタの掃除機を購入する方
- 一人暮らしのワンルームや、リビング用のサブ機として使いたい方
- 腕力に自信がなく、とにかく軽さを最優先したい方
- 掃除の手間よりも衛生面を重視する方
注意点
10.8Vバッテリーのため、吸込仕事率はパワフルモードでも32Wと控えめです。フローリングや畳の表面的なゴミは問題なく吸えますが、毛足の長いカーペットの奥に入り込んだゴミを吸い出すパワーは期待できません。あくまで「手軽なちょい掛け用」と割り切って使うのが賢明です。
バッテリー電圧 | 10.8V スライド式 |
---|---|
集じん方法 | 紙パック式 |
スイッチ | ワンタッチスイッチ |
吸込仕事率 | パワフル: 32W / 強: 20W / 標準: 5W |
質量 | 1.1kg (バッテリー含む) |
マキタCL108FDSHW
先にご紹介した大人気モデル「CL107FD」の、集じん方法をカプセル式に変更した兄弟機です。基本的な性能や約1.0kgという軽さ、手軽さはそのままに、消耗品である紙パックが不要なため、ランニングコストを気にせず使えるのが最大のメリット。コストパフォーマンスを重視する方に最適な一台です。
カプセルをひねってゴミ箱に捨てるだけなので、ゴミ捨て自体は非常にスピーディー。頻繁に掃除して、その都度ゴミを捨てるといった使い方に向いています。本体もCL107FDよりわずかに軽く、より軽快な操作感を求める方にもおすすめです。
こんな人におすすめ
- 紙パック代などのランニングコストをかけたくない方
- こまめなゴミ捨てやフィルター掃除が苦にならない方
- 軽さを最優先し、少しでも経済的なモデルを選びたい方
注意点
カプセル式の宿命として、ゴミを捨てる際には細かいホコリが舞いやすいです。また、吸引力を維持するためには、フィルターに付着したゴミを定期的にブラシなどで払い落とす清掃作業が欠かせません。このメンテナンスを面倒に感じる方には、紙パック式のCL107FDの方が向いています。
バッテリー電圧 | 10.8V スライド式 |
---|---|
集じん方法 | カプセル式 |
スイッチ | ワンタッチスイッチ |
吸込仕事率 | パワフル: 30W / 強: 20W / 標準: 5W |
質量 | 1.0kg (バッテリー含む) |
マキタ CL282FDFCW
戸建てやファミリーマンションで、メインの掃除機としてしっかり使いたい。そんなニーズに応えるのが、18Vシリーズの決定版ともいえるこのモデルです。最大の特長は、高耐久・高効率なブラシレスモーターを搭載している点。これにより、パワフルモードで60Wという高い吸引力を実現しながら、運転音や本体の振動は抑えられており、快適な掃除が可能です。
この「FCW」が付くセットモデルには、ゴミ捨てを劇的に楽にし、紙パックを長持ちさせる「ロック付サイクロンアタッチメント」が標準で付属します。大きなゴミはサイクロン部に溜まるため、本体の紙パックの交換頻度を大幅に減らせるうえ、吸引力の低下も防いでくれます。パワーと、衛生面・手軽さを高いレベルで両立させた、非常にバランスの取れた一台です。(参照:マキタ公式サイト CL282FD)
こんな人におすすめ
- 家全体を掃除できるメインのコードレス掃除機を探している方
- 吸引力は欲しいが、ゴミ捨ての手間やランニングコストは極力減らしたい方
- モーターの耐久性や、長く使える信頼性を重視する方
注意点
サイクロンアタッチメントを装着すると、全長が長くなり、重量も約1.5kgとなるため、10.8Vモデルのような「サッと取り出す」手軽さは薄れます。特に狭い場所や階段などでの取り回しには、少し慣れが必要になるかもしれません。
バッテリー電圧 | 18V |
---|---|
集じん方法 | 紙パック式 (+ロック付サイクロンアタッチメント) |
スイッチ | ワンタッチスイッチ |
吸込仕事率 | パワフル: 60W / 強: 42W / 標準: 15W |
質量 | 1.5kg (バッテリー含む) |
マキタCL182FDRFW
ブラシレスモーターを搭載したCL282FDが登場した後も、その完成度の高さと信頼性から根強い人気を誇る18Vのロングセラーモデルです。「最新機能は不要、シンプルでパワフルなものがいい」という方に最適な選択肢と言えます。プロの清掃業者から一般家庭まで、長年にわたって幅広く支持されてきた実績が、その性能の高さを物語っています。
機能は強・標準の2モード切替とシンプルですが、吸引力は十分。最新モデルに比べて、実売価格が手頃になっている場合が多いのも大きな魅力です。既に18Vのバッテリーをお持ちの方であれば、本体のみを購入することで、非常にコストを抑えてパワフルな掃除機を手に入れることができます。
こんな人におすすめ
- 多くのユーザーに長く使われてきた、実績のある安定したモデルを選びたい方
- 多機能性よりも、パワフルさとシンプルな操作性を求める方
- 少しでもコストを抑えて、パワフルな18Vモデルを手に入れたい方
注意点
モーターは従来型のブラシ付きのため、最新のブラシレスモーター搭載機(CL282FDなど)と比較すると、モーターの寿命や、バッテリーのエネルギー効率の面では一歩劣ります。また、サイクロンアタッチメントは別売りのため、必要であれば別途購入する必要があります。
バッテリー電圧 | 18V |
---|---|
集じん方法 | 紙パック式 |
スイッチ | ワンタッチスイッチ |
吸込仕事率 | 強: 37W / 標準: 10W |
質量 | 1.5kg (バッテリー含む) |
マキタ CL003GRD
「コードレスの吸引力には限界がある」という常識を覆す、マキタの技術の粋を集めた最上位モデルです。プロ向けハイパワー工具に使われる40Vmaxバッテリーシステムを採用し、その吸込仕事率はパワフルモードで125W。これは、一般的なキャニスター型(コード付き)掃除機の中パワー帯に匹敵する数値です。カーペットの奥に入り込んだペットの毛や、玄関の砂利まで、これまでコードレスでは諦めていたゴミも強力に吸い込みます。
さらに驚くべきは、これだけのパワーを持ちながら、運転音が驚くほど静かなこと。本体内部の風の流れを最適化し、防音材を効果的に配置することで、業界最高水準の静音性を実現しています。パワーと静かさという、相反する要素を極限まで追求した、まさにフラッグシップと呼ぶにふさわしい一台です。
こんな人におすすめ
- 吸引力の強さを何よりも最優先する方
- ペットを飼っていたり、毛足の長い絨毯を敷いていたりするご家庭
- 早朝や夜間など、音を気にせず掃除をしたい方
- オフィスや店舗など、業務用途でタフに使える掃除機を探している方
注意点
40Vmaxの大型バッテリーを搭載するため、本体重量は約1.7kgとマキタの掃除機の中では最も重くなります。また、本体・バッテリーともに高価であるため、初期投資は他のモデルに比べてかなり大きくなります。すべての人におすすめできるモデルではなく、最高の性能を求めるユーザーのための専門的な一台と言えるでしょう。
バッテリー電圧 | 40Vmax |
---|---|
集じん方法 | カプセル式 (サイクロン一体型) |
スイッチ | ワンタッチスイッチ |
吸込仕事率 | パワフル: 125W / 強: 60W / 標準: 35W / エコ: 15W |
質量 | 1.7kg (バッテリー含む) |
マキタ掃除機のデメリット理解が重要

この記事では、マキタ掃除機の購入で後悔しないために知っておくべきデメリットと、それを踏まえた上での選び方、そして具体的なおすすめモデルを詳しく解説しました。人気の裏にある特性を正しく理解すれば、マキタの掃除機はあなたの暮らしを豊かにする最高のパートナーになり得ます。最後に、本記事の最も重要な要点をリストでまとめます。
- マキタ掃除機の設計思想は家庭用家電ではなくプロ向け電動工具がベース
- 購入後の不満の多くは製品の欠陥ではなく「期待値のズレ」が原因
- デメリットとしてカーペット清掃能力の低さや本体が自立しない点が挙げられる
- モーターは耐久性と性能に優れるブラシレスモーター搭載機がおすすめ
- バッテリーは消耗品であり2~3年での交換が目安
- バッテリー交換費用は高電圧モデルほど高額になる隠れたコスト
- 選ぶ時のポイントは「電圧」「集じん方法」「スイッチ」の3つ
- 10.8Vは軽量で手軽なサブ機や一人暮らし向け
- 18Vはパワーと使いやすさのバランスが良く家庭のメイン機に最適
- 40Vmaxは吸引力と静音性を最優先するユーザー向けの最上位モデル
- 紙パック式は衛生的だがランニングコストが発生する
- カプセル式は経済的だがゴミ捨てやフィルター清掃の手間がかかる
- サイクロン式は吸引力が持続しやすいが本体が重くなる傾向がある
- 自分の掃除スタイルや住環境を明確にすることが最適な一台を見つける鍵
- デメリットを正しく理解し受け入れることでマキタ掃除機は最高の相棒になる