ご自宅の洗濯機が20年近くも元気に動いてくれていると、なんだか家族の一員のような愛着が湧いてきてしまいますよね。「まだ動くのに買い替えるのはもったいない」「壊れていないのに捨てるのは罪悪感がある」と感じてしまうのは、物を大切にされている証拠ですから、とても素敵なことだと思います。今の家電は便利ですが、昔の製品のように「直して使う」という感覚が薄れていることに寂しさを感じる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、心のどこかで「いつ突然動かなくなるんだろう」「古い洗濯機を使い続けて、もし火事になったり水漏れしたりしたらどうしよう」という不安も抱えていらっしゃるのではないでしょうか。特に、就寝中や外出中に洗濯機を回すのが怖くなってきたら、それは心のサインかもしれません。
実は、洗濯機の寿命についてはメーカーや公的な機関からある程度の目安が発表されています。20年前の洗濯機と最新の洗濯機では、安全基準も電気代も大きく異なっているのが現実です。長年連れ添ったパートナーのような洗濯機ですが、もし異音や不調のサインが出ているなら、それはお別れの時期を知らせる合図かもしれません。
この記事では、プロの視点から洗濯機の寿命の真実と、使い続けるリスクについて包み隠さずお話しします。修理ができるのか、買い替えた場合にどれくらいお得になるのかといった損得勘定もしっかり解説しますので、ぜひ最後までお付き合いください。
- 洗濯機の平均寿命とメーカーが定める部品保有期間の真実
- 2009年以前に製造された洗濯機に潜む特有のリスク
- 異音や焦げ臭いにおいなど絶対に見逃してはいけない故障の前兆
- 古い機種と最新機種の電気代や水道代の具体的な差額
洗濯機の寿命は20年?平均何年で限界か

「うちの洗濯機、もう20年も使っているけれど現役なんです」というお話を伺うことがあります。20年も生活を支えてくれたなんて、本当に素晴らしいことですよね。大切に使われてきた証拠ですし、製品としても「当たり」だったのだと思います。
ただ、電化製品としての寿命という観点から見ると、それはかなり例外的なケースかもしれません。「動いている=安全」とは限らないのが、家電製品の難しいところです。まずは、一般的な洗濯機の寿命が何年くらいなのか、そしてなぜ20年も長持ちすることがあるのか、その背景にある事実とリスクについて詳しく見ていきましょう。
平均寿命は7〜10年!20年選手は稀

結論から申し上げますと、洗濯機の平均寿命は一般的に「6年〜10年」と言われています。
これは決して適当な数字ではなく、内閣府が行っている「消費動向調査」などの公的なデータに基づいたものです。実際、令和6年(2024年)3月の調査結果を見ると、二人以上の世帯における電気洗濯機の平均使用年数は10.2年となっています。また、買い替えの理由として「故障」を挙げた割合は約7割にも上ります。つまり、多くの家庭では約10年で故障し、買い替えを余儀なくされているのが現実です。
さらに、多くの家電メーカーは、製品を安全に使用できる目安として「設計上の標準使用期間」を6年〜7年と定めています。これは、「標準的な使用条件で使った場合、安全上支障なく使用できる期間」のことです。この期間を過ぎると、経年劣化による発火やケガなどの事故に至るリスクが高まるとされています。
メーカー別部品保有期間の目安
この期間を過ぎると、メーカーは部品を廃棄してしまうため、たとえ小さな故障であっても修理ができなくなります。(出典:パナソニック 修理ご相談・ご依頼)
つまり、メーカーとしては「7年程度で寿命を迎えること」を想定して設計しており、部品の供給体制もそれに合わせています。そのため、10年を超えて使用できている時点で平均よりもかなり長持ちしており、20年使用できているというのは非常に稀で幸運なケースだと言えます。
「まだ動くから大丈夫」と思いがちですが、人間で言えば100歳を超えるようなご高齢の状態です。見た目は元気そうでも、内部のパッキンや配線は限界を迎えており、いつ機能停止してもおかしくない「限界の状態」で頑張ってくれているのだと認識してあげてくださいね。
昔の洗濯機が20年長持ちした構造的理由

「昔の洗濯機は壊れにくかったのに、最近のはすぐ壊れる気がする」と感じたことはありませんか? 実はそれ、あながち間違いではないんです。お客様の感覚は非常に鋭いです。
現在、20年選手として活躍している洗濯機(2000年代初頭のモデル)がなぜこれほど長持ちしたのかには、明確な技術的・構造的な理由があります。決して「昔の職人が凄かった」という精神論だけではないのです。
昔の洗濯機が長寿な理由
- 構造がシンプルだった:現在のドラム式洗濯乾燥機のように、複雑なヒートポンプ乾燥機能や、重量検知・水温検知といった多数のセンサー、タッチパネルなどの精密な電子制御が当時はまだ少なかったのです。「水を溜めて、回して、脱水する」という機械的な仕組みがメインでした。機能が少なければ、その分故障するパーツの数も確率も減ります。
- 頑丈なベルト駆動と素材:昔の機種の多くは、モーターの力を太いゴムベルトで伝えて洗濯槽を回す方式でした。ベルトは消耗品ですが、逆に言えば単純な構造ゆえに、多少の負荷がかかってもベルトが滑ることでモーターを守るような働きもあり、タフだったと言えます。また、コストカットが進む前の製品は、内部のギアや軸受けに金属部品が多く使われており、現在のプラスチック部品主体の製品より耐久性が高かった側面もあります。
- 水の使用量が多かった:これはエコの観点ではデメリットですが、昔の洗濯機はたっぷりの水で洗っていました。衣類同士の摩擦や洗濯槽への物理的な衝撃が水によって緩和されていたことも、洗濯槽への負担を減らし、長持ちにつながっていたと考えられます。
「昔の製品は作りがしっかりしていた」という実感は、技術的な側面から見ても正しい部分があります。しかし、だからといって「今の製品より安全」というわけではない点には注意が必要です。構造が単純だからこそ、異音や振動が出ても無理やり動き続けてしまいますが、見えない部分(電気配線の被覆やコンデンサなど)の劣化は確実に進んでいるからです。「丈夫であること」と「安全であること」はイコールではないんですね。
2009年以前の製品にある隠れたリスク

ここが少し怖いお話になるのですが、20年以上前の洗濯機(特に2005年前後のモデル)を使っている方に、どうしても知っておいていただきたい重要な法律の変更があります。
実は、2009年(平成21年)4月1日に「長期使用製品安全表示制度」という制度がスタートしました。これは、長期間使用した家電製品による経年劣化事故を防ぐために、本体の見やすい位置に「設計上の標準使用期間」や「経年劣化による発火・けがの恐れ」を表示することを義務付けたものです。
2009年以前に製造された洗濯機には、この「経年劣化に関する注意喚起」の表示義務がありませんでした。
つまり、20年選手の洗濯機をお持ちの皆さまは、「古くなると発火する恐れがありますよ。標準使用期間は◯年ですよ」という警告シールが貼られていない製品を使っている可能性が高いのです。警告がないからといって安全なわけではなく、むしろメーカーが想定している期間を大幅に超えて稼働しているため、リスク管理がユーザー自身の判断に委ねられてしまっている状態と言えます。
(出典:経済産業省 長期使用製品安全表示制度)
NITE(製品評価技術基盤機構)の報告によると、製造から20年以上経過した製品での経年劣化による事故が実際に発生しています。本来であれば「設計上の標準使用期間」を過ぎたら点検や買い替えを検討すべきなのですが、その目安となる表示自体がないため、気づかずに使い続けてしまっている方が多いのが現状です。「警告がないから大丈夫」ではなく、「警告制度ができる前の古い製品だからこそ、より一層の注意が必要」だと考えていただいた方が良いかもしれません。
異音やにおいは危険!故障の前兆サイン

長年使っていると「洗濯機なんてこんな音がするものだ」「うちは脱水の音が大きいのが当たり前」と慣れてしまいがちですが、洗濯機が発するSOSサインを見逃さないでください。特に以下のような症状が出ている場合は、寿命が来ている可能性が非常に高いです。
どのような異音が危険なのか、音の特徴から原因と危険度をわかりやすく表にまとめてみました。ご自宅の洗濯機の音と比べてみてください。
| 音の種類 | 考えられる原因 | 危険度 |
|---|---|---|
| ガタガタ・ドタドタ | 洗濯物の偏りなら問題ありませんが、直らない場合は脚部の劣化、サスペンション(吊り棒)のヘタリが原因です。脱水時に洗濯機が暴れ出し、周囲の壁や床を傷つける恐れがあります。 | 中 |
| キーン・キュルキュル | 内部ベルトの劣化・スリップ、軸受けの摩耗です。黒板を爪で引っ掻いたような甲高い音がする場合、回転軸が焼き付く寸前かもしれません。 | 高 |
| ガリガリ・ゴリゴリ | 金属部品の破損、パルセーター(回転翼)の摩耗、異物の噛み込みです。洗濯槽の裏側で何かが削れている音であり、いつ動かなくなってもおかしくありません。 | 高 |
| ブーン(低い音) | モーターの経年劣化、回転不良です。モーターが回ろうとしているのに回れない、あるいはコンデンサが故障している時に出る音です。この状態で通電し続けると発火のリスクがあります。 | 極めて高 |
特に注意していただきたいのが「におい」です。
もし運転中に「焦げ臭いにおい」や「プラスチックが溶けたようなにおい」がした場合は、ただちに使用を中止してコンセントを抜いてください。これは内部のモーターや配線、基板が異常に熱を持っている証拠であり、発火寸前のサインである可能性が高いからです。
もし運転中に「焦げ臭いにおい」や「プラスチックが溶けたようなにおい」がした場合は、ただちに使用を中止してコンセントを抜いてください。
「叩けば直る」「時々変な音がするけど、電源を入れ直せば動く」という状態は、人間で言えば高熱があるのに無理をして走っているようなものです。いつ倒れてもおかしくない状態だと思ってあげてくださいね。
無理に使い続けると火災の恐れも

「もったいないから、完全に壊れるまで使い切りたい」
そのお気持ち、痛いほどよくわかります。ですが、洗濯機の「完全に壊れる」という最期が、単に動かなくなるだけなら良いのですが、時には「火災」という形で訪れることがあるのが怖いところです。
NITE(製品評価技術基盤機構)の統計データ(平成20〜24年度)によると、5年間で発生した洗濯機の事故266件のうち、32件が火災事故、103件が建物などへの拡大被害を伴う事故でした。これは決して無視できる数字ではありません。
なぜ古い洗濯機から火が出るの?
- コンデンサーの絶縁劣化:電気を蓄えたり放出したりする電子部品(コンデンサ)が経年劣化すると、内部でショートを起こし、発熱・発火するケースがあります。
- 配線の劣化とトラッキング現象:長年の振動で内部の電気配線が傷つき、断線しかかってスパーク(火花)が出ることがあります。また、洗濯機置き場は湿気やホコリが多く、コンセントや内部基板に溜まったホコリに湿気が加わって電気が流れ、発火する「トラッキング現象」も起きやすい環境です。
- スイッチ・リレーの溶着:電源のオンオフを繰り返すスイッチ部分の接点が劣化して溶けてくっついてしまい、異常な電流が流れ続けることで発熱するケースもあります。
35年使用した扇風機から出火した事例などと同様に、古い家電製品には「絶縁劣化」という目に見えないリスクが潜んでいます。外側はきれいでも、内側の電気を通す道はボロボロになっている可能性があるのです。大切なご自宅やご家族の安全を守るためにも、「壊れるまで使う」のではなく、「安全に使える期間で卒業する」という考え方にシフトしていただくのが安心かなと思います。
洗濯機の寿命は何年?買い替えの損得

ここまでリスクについてお話ししてきましたが、いざ買い替えとなると「出費が痛い」と感じるのは当然のことです。特に最近の洗濯機は高機能な分、価格も上がっていますよね。「今のままでなんとかならないか」と考えてしまうお気持ち、よく分かります。
そこで後半では、修理という選択肢は現実的にあるのか、そして思い切って買い替えた場合に家計にとってどれくらいのメリット(節約効果)があるのか、具体的な数字を使って検証していきましょう。
20年選手は部品がなく修理不可能

愛着のある洗濯機だからこそ、「壊れた箇所だけ修理して使い続けたい」と考える方もいらっしゃるかと思います。しかし残念ながら、20年経過した洗濯機をメーカーで修理することは、物理的に不可能であるケースがほとんどです。
先ほどもお伝えしましたが、メーカーには「補修用性能部品保有期間」という厳格なルールがあり、洗濯機の場合は製造終了から6年〜7年と定められています。20年前の機種となると、この期間を10年以上も過ぎており、メーカーの倉庫にも修理用の部品は残っていません。保管コストの問題もあり、期間を過ぎた部品は廃棄されてしまうのが一般的です。
「街の電気屋さんなら直せるかも?」と思われるかもしれませんが、部品メーカーから部品を取り寄せられない以上、プロの技術者でも手出しができません。また、もし中古部品などを使って無理に直したとしても、他の箇所(パッキンやホース、基板など)も同じように20年分劣化していますから、すぐに別の場所が壊れる「イタチごっこ」になる可能性が高いでしょう。修理代に数万円かけて、数ヶ月後にまた壊れる……というのは、一番避けたいパターンですよね。
ネット上には「自分で部品を交換して直した」という動画などもありますが、電気系統やモーター周りの素人修理は、感電や火災の直接的な原因になります。
特に20年選手の洗濯機はプラスチック部品も熱や経年劣化で非常に脆くなっており、分解しようとしてツメが割れたり、元に戻せなくなったりするケースも多発しています。水と電気を同時に扱う家電の修理はリスクが高すぎるため、絶対に控えてください。
旧型と最新型の電気・水道代を比較

「買い替えにはお金がかかる」と思いがちですが、実は古い洗濯機を使い続けることで、見えない出費(ランニングコスト)を払い続けている可能性があります。今の洗濯機は、20年前とは比べ物にならないほど省エネ・節水性能が進化しているのです。
20年前の洗濯機(2000年代前半モデル)と、最新の洗濯機(2020年代モデル)で、電気代と水道代がどれくらい違うのか、具体的なシミュレーションで比較してみましょう。
| 項目 | 20年前の機種(目安) | 最新機種(目安) | 差額(年間) |
|---|---|---|---|
| 1回あたりの水道代 | 約35円(約130L) | 約24円(約90L) | ー |
| 年間水道代(365回) | 約12,775円 | 約8,760円 | 約4,000円 お得 |
| 年間電気代(365回) | 約1,500円 | 約800円 | 約700円 お得 |
| 合計ランニングコスト | 約14,275円 | 約9,560円 | 約4,700円 お得! |
※(参考データ出典:おいくらマガジン)
洗濯機能だけでも、年間で約4,000円〜5,000円ほどの差が出ることがわかります。
いかがでしょうか。もし、これからさらに10年使うとしたら、その差額は約5万円にもなります。5万円あれば、少し良いグレードの洗濯機を選べたり、家族で旅行に行けたりしますよね。
さらに、これが「乾燥機能付き」の場合、差はもっと劇的です。20年前のヒーター乾燥式と、最新のドラム式(ヒートポンプ乾燥)を比較すると、電気代は半分〜3分の1程度まで安くなります。古い機種を大切に使うのも素敵ですが、家計の視点で見ると、新しい機種への投資は数年で元が取れてしまう計算になるんですね。
節約効果で元が取れる最新モデル

「元が取れるなら、次はどんな洗濯機を選べばいいの?」と迷ってしまいますよね。長年縦型を使ってきた方にも馴染みやすく、かつ節水・節電効果が高い最新モデルを選ぶのがおすすめです。
特に注目したいのが、「インバーター制御」が搭載されている機種です。インバーターとは、モーターの回転数をきめ細かく制御する技術のこと。洗濯物の量に合わせてパワーを調整できるため、無駄な電力を使わず、運転音も驚くほど静かになります。20年前の「ガタガタ、ブーン」という音に悩まされていた方は、その静かさに感動されるはずです。
各メーカーの公式サイトでは、ご自宅の防水パン(設置場所)のサイズに合うかどうかのチェックシートも用意されています。購入前に必ずサイズを測ることを忘れないでくださいね。
壊れにくい洗濯機の選び方と構造

「せっかく買い替えるなら、また20年とは言わなくても、できるだけ長く使える丈夫なものがいい」と思われますよね。高い買い物ですから当然です。そこで、丈夫な洗濯機を選ぶための、少しプロっぽい視点をお伝えします。
長持ちする洗濯機を見極めるキーワードは「DDモーター(ダイレクトドライブ方式)」です。
一方、DDモーター方式は、モーターが洗濯槽を直接回転させる仕組みです。
昔の洗濯機や一部の安価な機種は、モーターと洗濯槽を「ゴムベルト」でつないで回転させていました。このベルトが経年劣化で切れたり緩んだりして空回りすることが、故障の大きな原因の一つでした。
DDモーターはベルトがないため部品点数が少なく、摩耗・交換が必要な部分が減るため、理論上は故障が少なく長持ちしやすいと言われています。また、パワーロスが少なく、振動や騒音が圧倒的に少ないのも大きなメリットです。
例えば、東芝の「ZABOON」シリーズなどは、このDDモーター(S-DDモーターなど)を積極的に採用しており、静音性と耐久性に定評があります。また、日立やパナソニックの上位機種も、駆動系の耐久性は非常に高く設計されています。「インバーター搭載」かつ「上位グレードのモーター」を採用しているモデルを選ぶのが、結果的に長く安心して使える近道かなと思います。
また、意外と重要なのが「洗濯容量の選び方」です。4人家族なら6kg……ではなく、少し余裕を持って「8kg〜10kg」を選ぶのが長持ちのコツです。ギリギリの容量で毎回パンパンに詰め込んで回すと、モーターやサスペンションに常に高負荷がかかり、寿命を縮めてしまうからです。予算が許すなら、少し大きめを選んであげてください。
寿命を迎えた洗濯機の正しい処分方法

新しい洗濯機を迎える決心がついたら、最後にクリアしなければならないのが「今の洗濯機の処分」ですよね。洗濯機は「家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)」の対象製品なので、自治体の粗大ゴミとして捨てることはできません。法律で定められた正しい手順で手放す必要があります。
正しい処分方法は主に以下の3つです。ご自身の状況に合わせて選んでみてください。
- 新しい洗濯機を買うお店に引き取ってもらう(一番おすすめ!)
買い替えの注文時に「リサイクル回収」を同時に申し込む方法です。新しい洗濯機の搬入・設置と同時に古いものを引き上げてくれるので、一番手間がかからず、空白期間もできません。ビックカメラやヨドバシカメラなどの家電量販店なら、ネット通販でもカート内で簡単に申し込めます。 - 自治体の指定業者や処分場へ自分で持ち込む
郵便局で「家電リサイクル券」を購入し、指定引取場所へ自分で運ぶ方法です。運搬費用(収集運搬料)は浮きますが、重さ30kg〜80kgもある洗濯機を自力で車に積み込み、運ぶ必要があるため、あまり現実的ではありません。腰を痛めるリスクもあります。 - 不用品回収業者に依頼する
引っ越しなどで急いでいる場合、搬出までお願いできますが、業者選びには細心の注意が必要です。「無料回収」を謳いながら、後で高額な積み込み料を請求したり、山林に不法投棄したりする違法業者が存在します。必ず「一般廃棄物収集運搬業」の許可を持っている業者か確認しましょう。
買い替えであれば、購入店にお任せするのが最もスムーズで安心ですよ。
洗濯機の寿命に関するよくある質問

最後に、古い洗濯機をお使いの方からよく寄せられる質問にお答えします。
- ナショナル製の洗濯機はまだ使えますか?
-
修理不能かつ発火リスクがあるため、早急な買い替えをおすすめします。
ナショナル(National)ブランドは2008年に終了し、パナソニックに統合されました。現在残っているナショナル製品は、どんなに新しくても製造から16年〜17年以上が経過しています。部品の保有期間も完全に終了しており、万が一故障しても修理はできません。また、NITEの事故報告でも古いナショナル製を含む長期使用洗濯機の経年劣化事故(発火など)が報告されています。「壊れていない」としても、安全基準が現代とは異なるため、卒業を検討すべき時期です。 - 自分で修理・部品交換してもいいですか?
-
大変危険ですので絶対におやめください。
排水ホースの掃除や糸くずフィルターの交換程度ならご自身で行っても問題ありませんが、本体を分解してのベルト交換や基板の修理、ヒューズの交換は、感電やショートによる火災の直接的な原因になります。メーカーも、安全上の理由から一般の方への重要部品の販売は行っていません。家を守るためにも、プロでない限り分解はしないでください。 - 洗濯槽クリーナーで寿命は延びますか?
-
故障リスクを減らす効果は期待できます。
月に1回程度、洗濯槽クリーナーでカビや汚れを落とすことは非常に有効です。カビや洗剤カスが蓄積すると、排水経路が詰まって排水エラーが出たり、パルセーターの回転に負荷がかかったりして、モーターの寿命を縮める原因になります。クリーナーで清潔に保つことは、間接的に寿命を延ばすことにつながります。ただし、電気部品の寿命(絶縁劣化など)自体を延ばすことはできませんので、あくまでメンテナンスの一環と考えてください。 - 寿命を超えて使う際の注意点は?
-
決して目を離さず、異変があれば即座にコンセントを抜いてください。
事情があってどうしてもすぐに買い替えられない場合は、リスクを理解した上で、絶対に外出中や就寝中に洗濯機を回さないでください。これが鉄則です。使用中は異音、焦げ臭いにおい、電源コードの発熱がないか毎回確認し、少しでも異常を感じたら使用を中止してコンセントを抜くことが、火災を防ぐ唯一の手段です。また、アース線が確実に接続されているかも再度確認してください。
まとめ:洗濯機の寿命は何年?20年目の決断

ここまで、洗濯機の寿命とリスクについてお話ししてきました。最後に大切なポイントをまとめます。
- 洗濯機の平均寿命は約10年(メーカー設計上の標準使用期間は6〜7年)。
- 20年使えているのは奇跡的だが、部品もなく修理は不可能。
- 焦げ臭いにおい、異音は発火などの重大事故につながる危険なサイン。
- 最新機種に買い替えると、年間約4,000円〜5,000円の節約になり、10年で元が取れる可能性が高い。
20年もの長い間、故障せずに働き続けてくれた洗濯機と、それを大切に使われてきたあなた。本当に素晴らしい関係だったと思います。物を大切にする心はとても尊いものです。20年前の製品は確かに頑丈で、あなたの生活を力強く支えてくれました。
しかし、今の洗濯機はもう十分に天寿を全うしています。「今までありがとう」と感謝を伝えて、安全で快適な新しいパートナー(最新機種)にバトンタッチをするのが、家計にとっても、何よりご家族の安全にとっても、ベストな決断ではないかなと思います。新しい洗濯機が来たら、その静かさと便利さに、きっと「もっと早く替えればよかった!」と笑顔になれるはずですよ。
この記事が、あなたの不安を解消し、納得のいく選択をする手助けになれば嬉しいです。

