マキタから登場した待望のUハンドル型、充電式スプリットモーターMUX02G。その製品の特徴や製品仕様、気になる価格について関心をお持ちではないでしょうか。また、パワフルなマキタのスプリットモーター40Vモデルに関して、実際に使ってみた際の驚きの使いやすさとパワー、そして7種類の推奨アタッチメントを装着した時の使用感も気になるところです。この記事では、MUX02Gの優れたポイントはもちろん、購入を迷っている方のために惜しいポイントや気になる点も正直にレビューします。さらに、40Vと18Vではどちらを選ぶべきかについても徹底比較し、あなたの疑問に全てお答えします。
- MUX02Gの具体的なスペックと特徴
- Dハンドルモデルとの違いとアタッチメントの相性
- 実際の使用感に基づいたメリットとデメリット
- 40Vと18Vモデルの選び方の基準
マキタ充電式スプリットモータMUX02Gの基本情報

- Uハンドル型MUX02Gの製品の特徴
- マキタスプリットモーター40vのパワー
- MUX02Gの詳しい製品仕様
- 本体とバッテリーの価格について
- 7種類の推奨アタッチメントで広がる用途
Uハンドル型MUX02Gの製品の特徴

マキタの充電式スプリットモータに、待望のUハンドルタイプ「MUX02G」が登場しました。従来のDハンドルタイプとは異なり、左右に振る「横振り作業」に特化しているのが最大の特徴です。これにより、平地での草刈りや畦刈りといった作業を、より楽な姿勢で効率的に行えるようになります。
また、操作性にも多くの工夫が凝らされています。特に注目すべきは、工具を使わずにハンドルの角度を調整できる「ツールレスハンドルホルダ」の採用です。現場の状況に合わせて素早く最適なポジションに変更できるため、作業の快適性が格段に向上しています。
MUX02Gの主な特徴
- 平地の横振り作業に適したUハンドル
- 工具不要で角度調整が可能なハンドル
- 回転数を無段階で調整できるコントロールレバー
- 草の絡みつきを逆回転で解消する「カラミトリ機能」
- 持ち運びに便利な分割式ボディ
さらに、スピードコントロールレバーにより、アタッチメントや作業環境に応じた回転数へ無段階で簡単に調整可能です。これらの特徴により、MUX02Gはこれまでのスプリットモーターの利便性をさらに高める一台となっています。
マキタスプリットモーター40vのパワー
MUX02Gが搭載しているのは、マキタの誇る40Vmaxリチウムイオンバッテリーとハイパワーブラシレスモータです。この組み合わせにより、メーカー比較で30mLエンジン式に匹敵するほどのハイパワーを実現しています。
実際のレビューでも、そのパワーは高く評価されています。例えば、密集して生えた太い草なども、パワー不足を感じることなくサクサクと刈り進めることが可能です。特に、大きなパワーを必要とする「回転式バリカンアタッチメント」のような重負荷作業においても、失速することなく安定したパフォーマンスを発揮します。
これまで18V仕様のスプリットモーターではパワー不足を感じる場面があったユーザーからも、「40Vmaxなら安心して作業できる」との声が上がっています。このパワーがあれば、プロの現場でもメイン機として十分に活躍できるでしょう。
このように、MUX02Gは単にハンドル形状が変わっただけでなく、あらゆる作業をストレスなくこなすための強力な心臓部を備えているのです。
MUX02Gの詳しい製品仕様

ここでは、マキタ充電式スプリットモータMUX02Gのより詳細なスペックをご紹介します。プロの要求にも応える高い性能と、厳しい環境下での使用を想定した設計が特徴です。
モデルNo | MUX02G |
---|---|
ハンドル形状 | Uハンドル |
電源 | 直流36V (40Vmax) |
回転数 (min-1) | 2,700~9,700 (無段階変速) |
本機寸法 (長さ×幅×高さ) | 1,001mm × 655mm × 481mm ※BL4040装着時 |
質量 | 4.9kg ※BL4040装着時、肩掛けバンド除く |
防じん・防水 | ウェットガード / IPX4 |
エンジン式換算 | 30mLクラス |
標準付属品 | 肩掛けバンド、六角棒スパナ4、アクセサリバッグ |
高い防水性能について
MUX02Gは、雨の中でも運転可能な防水設計「ウェットガード」と、防水保護等級「IPX4」に対応しています。これにより、天候を気にせず作業できます。ただし、水や粉じんによって故障しないことを保証するものではないため、過酷な環境での使用後はメンテナンスを推奨します。(参照:マキタ公式サイト)
このように、パワフルなだけでなく、厳しい現場環境にも耐えうる堅牢性を備えている点が、プロユーザーから支持される理由の一つです。
本体とバッテリーの価格について
マキタMUX02Gの購入を検討する上で、価格は重要な要素です。この製品は、ユーザーの状況に合わせて柔軟に選べるよう、いくつかの販売形態があります。
まず、モータ部のみの「MUX02GZ」のメーカー希望小売価格は¥61,300(税別)です。これは、すでにマキタの40Vmaxシリーズのバッテリーや充電器をお持ちの方に向けたモデルとなります。
購入時の注意点
「MUX02GZ」には、バッテリーおよび充電器は付属していません。初めて40Vmaxシリーズを購入される方は、別途バッテリー(BL4040など)と充電器(DC40RAなど)を用意する必要がありますのでご注意ください。
バッテリーと充電器をセットにしたモデルも販売店によっては用意されています。ご自身のバッテリー資産に合わせて、最適な購入プランを選択することが賢明です。初期投資は高めに感じるかもしれませんが、エンジン式の燃料代やメンテナンスコストを考慮すると、長期的には経済的な選択となる可能性があります。
7種類の推奨アタッチメントで広がる用途
スプリットモーター最大の魅力は、1つのモーターで多彩な作業に対応できる拡張性です。MUX02Gも例外ではなく、豊富なアタッチメント(別販売品)を付け替えることで、草刈りから剪定、清掃作業まで幅広くカバーします。
ここでは、メーカーが特に推奨する代表的なアタッチメントをご紹介します。
代表的な推奨アタッチメント一覧
- 刈払アタッチメント (EM402MP): 一般的な草刈り作業に。
- グラウンドトリマアタッチメント (EN424MP): T字型ヘッジトリマで、石飛を抑えながら草刈りが可能。
- タフロータリーハサミ刃アタッチメント (EM407MP): 上下刃のハサミ式切断で、石飛が少なく安全性が高い。
- ナイロンカッタアタッチメント (EM408MP): 縁石付近など障害物の多い場所の草刈りに。
- 畦刈ヘッジトリマアタッチメント (EN423MP): 畦の草刈りに特化したモデル。
- ブロワアタッチメント (UB403MPなど): 落ち葉やゴミの吹き飛ばしに。
- ポールソー(枝切り)アタッチメント: 高所の枝打ち作業に。
これらのアタッチメントはロックレバーの操作で素早く簡単に交換できます。また、分割できるため、軽トラックなどの限られたスペースにもコンパクトに収納でき、現場への持ち運びが非常に楽になるというメリットも見逃せません。
マキタ充電式スプリットモータMUX02Gの評価レビュー

- 実際に使ってみた!驚きの使いやすさとパワー
- MUX02Gの優れたポイントを解説
- 惜しいポイント・気になる点も正直レビュー
- Dハンドルタイプとの比較
- Uハンドルで快適になる作業とは
- 40Vと18V、どちらを選ぶべきか?
- 総括:マキタ充電式スプリットモータMUX02G
実際に使ってみた!驚きの使いやすさとパワー
MUX02Gの真価は、やはり実際の現場で使ってみてこそ分かります。レビューでは、特にその使いやすさと静音性が高く評価されています。
あるレビューでは、これまでエンジン式の草刈り機に苦労していた身長148cm・65歳の女性が使用。「エンジンをかける手間がないのが最高!」「ガソリン式より軽く感じる」と、その手軽さを絶賛しています。バッテリー式ならではの静音性も特徴で、作業中に会話ができるほど静かなため、住宅地での早朝作業などにも適しているでしょう。
「草刈りがこんなに楽しいなんて!」という声も聞かれました。スイッチ一つで始動し、すぐに作業を停止できる手軽さと安全性は、これまで機械作業に苦手意識を持っていた方のイメージを覆すほどのインパクトがあるようです。
パワーに関しても、前述の通り40Vmaxの恩恵は絶大で、サクサクと草を刈り進めることができます。この「手軽さ」と「パワー」の両立が、MUX02Gを単なる便利な道具から、「作業が楽しくなる道具」へと昇華させているのです。
MUX02Gの優れたポイントを解説

MUX02Gには、実際の作業効率と快適性を格段に向上させる優れたポイントが数多く存在します。ここでは、特に評価の高い点を具体的に解説します。
ツールレスでのハンドル角度調整
最も革新的と言えるのが、つまみを回すだけでハンドルの角度を自在に変えられる機能です。平地での作業時、斜面(のり面)での作業時など、体の角度が変わるたびに最適なハンドルポジションへ瞬時に調整できます。これにより、体への負担が軽減され、長時間の作業でも疲れにくくなります。
Uハンドルと相性の良い作業での快適性
Uハンドルは、刈払刃やヘッジトリマ、回転式バリカンといった「横に払う」作業で真価を発揮します。特に、重量のある回転式バリカンアタッチメントを装着した際、従来のDハンドルでは腕や肩に大きな負担がかかりましたが、Uハンドルなら腰の横で安定して構えられるため、重さを感じにくく、楽に作業を進めることが可能です。
無段階変速レバーの利便性
回転数を3段階などで切り替えるのではなく、手元のレバーで無段階に微調整できる点も高く評価されています。草の密度や種類に応じて最適なスピードに細かく設定できるため、バッテリーの節約と効率的な作業を両立できます。
その他、快適性を高める工夫
- 肩掛けベルト:クッション性が高く、肩への負担を軽減。付け根が可動式で体の動きに追従します。
- 腰当てパッド:硬そうに見える腰当て部分にも柔らかいパッドが入っており、腰への当たりが優しいです。
これらの細やかな配慮が、プロの厳しい要求に応えるための「マキタのこだわり」と言えるでしょう。
惜しいポイント・気になる点も正直レビュー
多くのメリットがある一方で、MUX02Gにはいくつかの惜しい点や使用上の注意点も存在します。購入後に後悔しないためにも、正直なレビューを参考にしてください。
アタッチメントとの相性
Uハンドルは横振り作業に最適化されている反面、一部のアタッチメントとは相性が良くない場合があります。
Uハンドルでは使いにくいと感じる可能性があるアタッチメント
- 枝切り用ポールソー: 高所の枝を狙う際、Uハンドルが邪魔になり、自由な角度で構えにくいという意見があります。このような作業では、従来のDハンドルタイプに軍配が上がります。
- ナイロンコードカッタ: 障害物周りや法面などで、機械を上下左右に細かく振るような使い方をする場合、Uハンドルでは取り回しがしにくいと感じることがあります。
メーカーも推奨アタッチメントとしてイラストで示している通り、万能ではないことを理解しておく必要があります。
細かい改善希望点
レビューでは、いくつかの細かい点も指摘されています。
- 六角レンチの収納場所: ハンドル角度調整部の下部に収納できますが、作業の振動などで緩んで脱落・紛失する可能性があるとの指摘がありました。
- 配線の処理: ハンドル周りの配線が結束されておらず、枝などに引っかかる可能性があります。使用前に結束バンドなどで固定しておくと、より安心して作業できます。
これらは作業の根本に影響する問題ではありませんが、今後の改善が期待されるポイントです。
Dハンドルタイプとの比較
マキタのスプリットモーターには、MUX02G(Uハンドル)の他に、従来からのDハンドルタイプも存在します。どちらを選ぶべきか、それぞれの長所と短所を比較してみましょう。
Uハンドル (MUX02G) | Dハンドル | |
---|---|---|
得意な作業 | ◎ 平地での横振り作業 (草刈り、畦刈り、ヘッジトリマなど) | ○ 傾斜地や障害物周りでの作業 |
相性の良いアタッチメント | ・刈払 ・グラウンドトリマ ・回転式バリカン ・ヘッジトリマ ・ブロワ | ・枝切り用ポールソー ・ナイロンコードカッタ ・自由な角度で構えたい作業全般 |
長所 | ・安定した姿勢で作業でき、体への負担が少ない ・左右均等に振れるため、作業効率が良い | ・取り回しが良く、自由な角度で使える ・上下左右に振る動きに対応しやすい |
短所 | ・上下の動きや細かい操作には不向き ・一部のアタッチメントとの相性が悪い | ・長時間の横振り作業では片方の腕に負担が集中しやすい ・前傾姿勢になりがち |
結論として、平地での草刈りがメインであればUハンドル、傾斜地や枝打ちなど多様な作業を1台でこなしたいならDハンドル、という選択が基本になります。ご自身の主な使用用途に合わせて選ぶことが重要です。
Uハンドルで快適になる作業とは
前述の通り、Uハンドルは特定の作業を劇的に快適にします。ここでは、MUX02GのUハンドルによって、特に恩恵を受けられる作業を深掘りしてみましょう。
最も効果を実感できるのは、「グラウンドトリマ」や「回転式バリカン」といった、ある程度の重量があるアタッチメントを地面と平行に動かす作業です。
Dハンドルとの姿勢の違い
Dハンドルでこれらの作業を行う場合、どうしても機械を体の前方に突き出す形になり、前傾姿勢になりがちでした。これは腰への負担が大きく、長時間の作業は困難です。
一方、Uハンドルであれば、機械を腰の横に構え、体を軸にして左右に振ることができます。これにより、腕や肩だけでなく体幹で機械を支えることができ、重量のあるアタッチメントでも負担を大幅に軽減できるのです。
Uハンドルで効率が上がる作業の具体例
- グラウンドトリマ: 腰をかがめる必要がなくなり、楽な姿勢で広範囲を効率よく作業できます。
- 回転式バリカン: Dハンドルでは無理な体勢になりがちだった作業も、安定した姿勢で行えるため、安全かつきれいに仕上げられます。
- ヘッジトリマ: 生垣の天面や側面を刈る際、腰の横で構えてスーッと動かせるため、非常に効率的です。
レビューでは「草刈りが本当に面白く感じた」という感想もあり、これはUハンドルによる負担軽減と効率アップがもたらす快適さの表れと言えるでしょう。
40Vと18V、どちらを選ぶべきか?
マキタのスプリットモーターには、40Vmaxシリーズの他に、より手軽な18Vシリーズもラインナップされています。どちらの電圧を選ぶべきか、これは多くのユーザーが悩むポイントです。
結論から言えば、これから新規で購入する方や、パワーを少しでも重視する方には40Vmaxシリーズをおすすめします。
パワーの余裕が快適さを生む
スプリットモーターは、草刈りだけでなく、ブロワやヘッジトリマ、時にはカルチベータ(耕うん)など、様々なアタッチメントを使用します。これらの作業の中には、想定以上にパワーを必要とするものも少なくありません。
レビューでも、「18V仕様だと回転バリカンでパワー不足を感じる時があった」という声が聞かれました。常にフルパワーで稼働させるのではなく、余力のあるパワーが、結果的に作業の快適性やバッテリーの持ち、そして機械本体への負荷軽減につながるのです。
40Vmaxシリーズ | 18Vシリーズ | |
---|---|---|
パワー | ◎ 非常にパワフル | ○ 日常的な使用には十分 |
作業の快適性 | ◎ 重負荷でも安定 | △ パワー不足を感じる場面も |
バッテリーの互換性 | 40Vmaxシリーズ製品と互換 | 18Vシリーズ製品と互換(製品数が多い) |
価格 | 高め | 比較的安価 |
おすすめのユーザー | ・プロユーザー ・作業効率を重視する方 ・重負荷作業を行う可能性がある方 | ・DIYユーザー ・軽負荷な作業がメインの方 ・すでに18Vバッテリー資産が豊富な方 |
もしあなたがすでに豊富な18Vバッテリー資産をお持ちで、軽作業がメインであれば18Vも選択肢に入ります。しかし、そうでなければ、将来的な拡張性や作業の快適性を考えて40Vmaxを選んでおくのが賢明な判断と言えるでしょう。
総括:マキタ充電式スプリットモータMUX02G
この記事では、マキタの新型充電式スプリットモータMUX02Gについて、特徴から実際のレビューまで詳しく解説しました。最後に、本記事の要点をまとめます。
- マキタから待望のUハンドル式スプリットモータが登場
- 40Vmax仕様で30mLエンジン式に匹敵するハイパワーを実現
- 平地の草刈りや畦刈りなどの横振り作業に最適化されている
- 工具不要でハンドルの角度を調整できる機能が非常に便利
- 無段階変速レバーで作業に応じた細かい速度調整が可能
- 1台のモーターで7種類以上の推奨アタッチメントを使い分けられる
- 分割式で運搬や収納がコンパクトになり利便性が高い
- 初心者や女性でも「軽くて楽」と感じるほどの使いやすさ
- 静音性が高く住宅地や早朝の作業にも適している
- Uハンドルは回転バリカンなどの重いアタッチメント使用時の負担を大幅に軽減する
- 一方で枝切りやナイロンコードなど一部アタッチメントとの相性はDハンドルに劣る
- 六角レンチの収納場所や配線の処理など細かい改善点は存在する
- 作業内容に応じてDハンドルタイプとの使い分けが理想的
- パワーと将来性を考慮すると18Vよりも40Vmaxモデルが推奨される
- バッテリーや充電器が別売の本体のみモデルも用意されている