【DIY】コンクリートを自分で切る方法!ディスクグラインダーを使った切断手順と絶対不可欠な安全対策

こんにちは。パワーツールラボ運営者 TAKAです。

「庭のブロック塀を一部だけ撤去したい」「DIYで駐車場を作りたいけれど、コンクリートが邪魔で作業が進まない」なんて悩みをお持ちではありませんか?

コンクリートは非常に硬く、素人が手を出してはいけない領域のように感じるかもしれません。業者に見積もりを頼むと数万円から十数万円かかることもあり、なんとか自分で安く済ませたいと考えるのは当然のことです。

実は、正しい知識と適切な道具さえあれば、DIYでもコンクリートを安全に切断することは可能です。ただし、木材を切るのとは全く異なる「危険性」と「コツ」があるのも事実です。間違った方法で挑むと、工具が壊れるだけでなく、大怪我につながるリスクさえあります。

そこで今回は、私が実際に現場や自宅での作業で培った経験と、徹底的なリサーチに基づいた「コンクリート切断の完全ガイド」を作成しました。道具の選び方から、プロが実践する「溝を入れて割る」テクニック、そして処分方法まで、失敗しないための全手順をわかりやすく解説します。

この記事でわかること
  • コンクリートの厚みに応じた最適な切断方法と判断基準
  • 失敗しないディスクグラインダーとダイヤモンドカッターの選び方
  • 粉塵と事故を防ぐためのプロ直伝の切断テクニック
  • 切った後のコンクリートガラの正しい処分ルールと費用
目次

[結論] コンクリートを切る方法は「厚み」と「目的」で決まる

まず最初に、最も重要な結論をお伝えします。DIYでコンクリートを切断できるかどうかは、その「厚み」で決まります。

多くの人が持っている「100mmディスクグラインダー」は万能選手に見えますが、実は物理的に刃が届く深さに限界があります。「なんでも切れる」と思って挑むと、切れないどころか危険な事故に繋がりかねません。

まずは、あなたが切りたい対象物がどのレベルなのか、以下のフローチャートで確認してください。

コンクリート切断のフローチャート

今の状況に合わせて選んでください

Q. 切りたいコンクリートの厚さは?

  • 厚さ5cm未満(ブロック、薄い土間など)
    👉 ディスクグラインダーで切断可能
  • 厚さ5cm〜10cm(一般的なブロック塀など)
    👉 ディスクグラインダー(両面切り)+タガネで破砕
  • 厚さ10cm以上・鉄筋入り(基礎、擁壁など)
    👉 プロに依頼 or エンジンカッター(レンタル)

この判断基準の根拠は、一般的な100mmディスクグラインダーの構造的な限界にあります。

100mmグラインダーに取り付けるダイヤモンドカッターの半径は50mmですが、中心には刃を固定するための「フランジ(ロックナット)」があり、さらに本体のギアヘッド部分が張り出しています。これらが物理的に干渉するため、実質的な最大切り込み深さは約15mm〜20mm程度しかありません。

一般的なコンクリートブロックの厚みは100mm(10cm)〜150mm(15cm)です。つまり、表と裏の両側から限界まで切り込みを入れたとしても、合計で40mm程度しか切れず、中心部には6cm以上の未切断部分が残ることになります。

したがって、厚さ5cmを超えるコンクリートを相手にする場合、ディスクグラインダーは「切断する道具」ではなく、「割るためのきっかけ(溝)を作る道具」として割り切って使う必要があります。

これを理解せずに無理やり深く刃を押し込もうとすると、回転数が落ちてモーターが焼き付いたり、強烈なキックバックが発生したりして非常に危険です。

今回は、DIYで最も現実的な「ディスクグラインダー + タガネ」を使った方法を中心に解説していきますね。

コンクリート切断に必要な道具・装備一覧

コンクリート切断は、木工DIYとは比較にならないほど過酷な作業です。生半可な道具では歯が立ちませんし、安全装備をおろそかにすると一生残る健康被害(肺の病気など)のリスクもあります。

ここでは、必ず用意すべき「三種の神器」について、なぜそれが必要なのか、技術的な裏付けと共に詳しく解説します。

絶対に必要なもの:ディスクグラインダー(サンダー)

主役となる工具です。最近はバッテリー式が主流になりつつありますが、コンクリート切断に関しては選び方に注意が必要です。

結論から言うと、DIYでコンクリートを切るなら「AC電源式(コード付き)」を強く推奨します。

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種類AC電源式(コードあり)充電式(バッテリー)
メリットパワー(トルク)が常に安定している
途中で止まる心配がない
本体価格が安い(1万円以下も多数)
コードが邪魔にならない
電源がない場所でも使える
取り回しが良い
デメリットコンセント(延長コード)が必要
コードの取り回しに気を使う
負荷が高いためすぐに 電池が切れる
本体+電池で高価になる
過負荷停止が頻発しやすい
おすすめ度★★★★★(推奨)★★★☆☆
TAKAのワンポイントアドバイス

私は普段マキタの充電式を愛用していますが、コンクリートを切るときだけは「AC電源式(コード付き)」を使います。
コンクリート切断はモーターへの負荷が凄まじく、14.4Vや18Vのバッテリーだと、数メートル切っただけで電池切れになったり、過負荷保護回路が働いて停止したりして作業になりません。
特に、コンクリート内部の硬い骨材(石)に刃が当たった瞬間、強力なトルク(粘り強さ)が必要になります。このとき、700W〜960Wクラスの消費電力を持つAC機であれば、回転を落とさずにガリガリと削り進むことができます。

もし充電式を使う場合は、36V(40Vmax)などのハイパワーモデルで、かつ5.0Ah以上の大容量バッテリーを複数個用意する覚悟が必要です。しかし、コストパフォーマンスを考えれば、コンクリート切断専用として安価なコード式を一台導入するのが最も賢い選択かなと思います。

最重要パーツ「ダイヤモンドカッター」の種類の選び方

グラインダーの先に付ける「刃」です。通常の「切断砥石(黒い円盤)」ではコンクリートは切れません。必ず工業用ダイヤモンドの粉末を焼結させた「ダイヤモンドカッター」を使用します。

これも「切れるなら何でもいい」わけではありません。形状によって「スピード重視」か「仕上がり重視」かが明確に分かれています。

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タイプ形状の特徴メリット・用途
セグメント型刃に深いスリット(切れ込み)が入っている放熱性が高く、切断スピードが速い。
スリットから切り粉を排出するため目詰まりしにくい。
コンクリートブロック、レンガの解体に最適。
ウェーブ型刃の側面や外周が波打っている切れ味と仕上がりのバランスが良い万能型。
コンクリート、瓦、硬質磁器タイルなど幅広く対応。
リム型切れ込みがなく、きれいな円盤状切断面が滑らかで欠け(チッピング)にくい。
切断スピードは遅く、熱を持ちやすい。
タイル、大理石などの化粧材向け。

ブロック塀や土間コンクリートを解体・切断するのが目的なら、迷わず「セグメント型」を選んでください。

スリットがあるおかげで空冷効果が高く、摩擦熱による刃の劣化を防ぎながら、グイグイ切り進めることができます。逆に、玄関のタイルなどをきれいに切りたい場合はリム型を使わないと、タイルがバキバキに割れてしまうので注意してください。

安全装備(PPE):防塵マスクと保護メガネは「命綱」

ここが最も重要なポイントです。「たかがホコリでしょ?」と軽く考えてはいけません。

コンクリートやブロックを切断する際に発生する真っ白な粉塵には、発がん性物質である「結晶質シリカ」が含まれています。これを吸い込み続けると、肺の組織が繊維化して硬くなる「珪肺(けいはい)」という恐ろしい病気を引き起こすリスクがあります。これは一度なると治らない進行性の病気です。

厚生労働省も「粉じん障害防止対策」として、屋外作業であっても呼吸用保護具の着用を強く推奨しています。

(出典:厚生労働省・新潟労働局『粉じん障害防止対策 じん肺』)

100均のマスクや普通の不織布マスクはNGです!

一般的な風邪用マスクでは、微細なシリカ粉塵を防げず、隙間から大量に侵入してしまいます。必ず以下の規格を満たしたマスクを用意してください。

  • 国家検定 DS2 規格合格品(米国のN95規格に相当)

また、高速回転する刃からはコンクリートの破片や火花が弾丸のような速度で飛散します。目に刺さると失明の危険があるため、眼鏡の上からでもかけられる「密閉型ゴーグル(防じんメガネ)」も必須です。隙間の空いているサングラス等では横から破片が入るため危険です。

レンタル工具を活用してコストを抑える方法

「たった一度の作業のために、工具を買うのはもったいない…」という方は、ホームセンターのレンタルサービスを賢く利用しましょう。

ホームセンターのレンタルサービス相場(カインズ・コーナン等)

カインズ(CAINZ DIY Square)やコーナンPROなどの大手ホームセンターでは、DIY会員向けに電動工具のレンタルサービス「ツールレンタル」を展開しています。店舗によって異なりますが、ディスクグラインダーのレンタル相場は非常に安価です。

  • レンタル料金相場:1泊2日で約500円〜1,200円

プロ仕様のマキタやHiKOKIのモデルがワンコイン程度で借りられるので、コストパフォーマンスは抜群です。また、保管場所を取らない点や、メンテナンスの手間が不要な点もレンタルの大きなメリットです。

【注意点】先端工具(刃)はレンタル不可! 購入が必須

ここで一つ、多くの人が見落としがちな落とし穴があります。

刃(ダイヤモンドカッター)は自分で買う必要があります

レンタルされるのは「モーターが回る本体」だけです。刃は消耗品であり、前の人がどんな使い方をしたか分からない(危険な)ため、多くの店舗では貸し出していません。
もし刃がレンタルできたとしても、摩耗して切れ味が悪くなっている可能性が高く、作業効率が悪化したり事故の原因になったりします。

そのため、レンタル代(約500円)に加え、ダイヤモンドカッター代(約2,000円〜3,000円)は必ず出費として発生することを覚えておいてください。「本体だけ借りて帰ってきて、家で『刃がない!』と気づく」というのは、レンタルあるあるですので要注意です。

【実践編】ディスクグラインダーでコンクリートをきれいに切る手順

道具が揃ったところで、いよいよ実践です。コンクリート切断は「いきなり切り始める」のが一番の失敗の元です。

プロも実践している、安全かつ確実に切断するための「4ステップ」を詳しく解説します。

手順1:墨出し(マーキング)と養生

まずは、どこを切るかを明確にする「墨出し」を行います。コンクリート作業では大量の粉塵が舞うため、細い鉛筆の線などはすぐに消えて見えなくなってしまいます。

そのため、「太いチョーク」や「油性ペン(極太)」を使って、誰が見てもわかるくらい太くはっきりとした線を引くのがコツです。

もし精度を求めるなら、ラインに沿って養生テープ(ガムテープ)を貼り、そのテープの端に合わせて切るという方法も有効です。

ブロック塀のように厚みがあるものを切る場合は、表面だけでなく、裏面や天面(上部)も含めてぐるっと一周線を引いてください。これにより、両面から切り込みを入れることができ、最後の「割り」作業が劇的に楽になります。

また、周囲への配慮として「養生」も忘れずに。ブルーシートなどを敷き、粉塵が隣の家や車に飛ばないようにガードしましょう。特に車にコンクリート粉が付着すると、洗車しても微細な傷になることがあるため要注意です。

手順2:【独自ノウハウ】粉塵を舞わせない「ペットボトル水かけ」テクニック

コンクリート切断最大の問題は、煙幕のように舞い上がる「粉塵」です。近隣トラブルの原因第一位でもあります。
そこで私がよくやるDIYハックを紹介します。

簡易湿式!ペットボトルシャワー
  • 500mlペットボトルのキャップに、キリや千枚通しで小さな穴を1つ開けます。
  • 中に水を入れます。
  • 切断中、刃の接触部分(切り口)にペットボトルを押して「チョロチョロ」と水をかけながら作業します。

これだけで、粉塵の舞い上がりを8〜9割抑えることができます。濡れた粉塵は泥水となって下に落ちるため、飛散しません。また、刃の冷却効果もあり、切れ味が長持ちします。

ただし、電動工具本体の通気口(モーター部分)に水が入らないよう細心の注意を払ってください。水が入るとショートして故障するだけでなく、感電の危険があります。安全のため、「漏電遮断器付きプラグ(ビリビリガード等)」をコンセントに挟んで使用することを強く推奨します。

手順3:浅く入れてから深く切る(2回切り・ダウンカット)

ここが最も重要な技術的ポイントです。早く切りたいからといって、いきなり刃を深くまで押し込んではいけません。

キックバックに注意!

深く切り込みすぎると、刃の側面とコンクリートの摩擦抵抗が急激に増大し、刃がロック(停止)します。その瞬間、行き場を失った回転エネルギーが反作用として本体に伝わり、グラインダーが作業者に向かって弾き飛ばされる「キックバック」が発生します。これは顔面や体を直撃する大怪我の原因になります。

安全な切り方は以下の通りです。

STEP
1回目は「溝を作る」つもりで

深さ5mm程度で、ラインに沿って軽く溝を掘ります。これにより、2回目以降の「ガイドレール」ができます。

STEP
2回目で深く入れる

ガイドとなる溝ができたら、そこをなぞるように徐々に深く切り込みます。

STEP
ダウンカットを意識

回転の力に逆らわず、刃が回転して進もうとする方向(前方)へ素直に送ります。手前に引くような動作は不安定になりやすいため避けてください。

100mmグラインダーの場合、どんなに頑張っても深さ15mm〜20mm程度までしか入りません。無理に押し付けるとモーターから異臭がしたり、煙が出たりします。「これ以上入らない」という深さを守ってください。

手順4:厚みがある場合は「タガネ」で割る

グラインダーで限界まで(両面から)切り込みを入れたら、最後は打撃の力で割ります。

ここで登場するのが「平タガネ(チゼル)」と「石頭ハンマー(セットウ)」です。

  • グラインダーで入れた溝に、タガネの先端を当てます。
  • ハンマーで「ガツン!」と強く叩きます。恐れずに思い切り叩くのがコツです。
  • 一箇所だけでなく、溝に沿って移動しながら均等に叩いていくと、ある瞬間に「パカッ」と綺麗に割れます。

コンクリートは「圧縮される力」には非常に強いですが、「引っ張られる力(引張応力)」には弱いという性質があります。溝(欠点)を作ってそこにクサビ(タガネ)を打ち込むことで、内部に応力を集中させ、そこを起点にヒビ(クラック)を走らせて割る工法です。これが、プロも行う「縁切り(えんきり)」の基本テクニックです。

[筆者体験談] 実際に庭のブロック塀をカットして痛感した「失敗」と「教訓」

偉そうに解説していますが、私自身も最初は失敗の連続でした。ここでは、私が実際に自宅の庭リフォームでブロック塀を切断した際に「やらかした」エピソードを共有します。これから作業する方は、ぜひ反面教師にしてください。

「音」と「振動」は想像の5倍すごい

初めて作業したとき、一番焦ったのが「音」です。
ディスクグラインダーが高速回転する「キーン!」という金属音に加え、ダイヤモンドカッターがコンクリートを削る「ギャーー!」という共鳴音は、住宅街では想像以上に響き渡ります。体感では90dB〜100dB近くあり、電車が通過するガード下レベルの騒音です。

休日の朝8時から張り切って作業を始めたのですが、開始5分で「これは近所迷惑すぎる…」と冷や汗をかいて中断しました。さらに、タガネをハンマーで叩く衝撃音も、地盤を伝って隣家に「ズドン、ズドン」と響きます。

教訓

作業は平日の日中(10時〜16時頃)に行うのがベストです。休日の早朝や夕方は避けましょう。
また、可能であれば両隣のお宅に「1時間ほど工事で大きな音が出ます、申し訳ありません」と一言挨拶に行くだけで、トラブルのリスクは激減します。事前の挨拶があるかないかで、相手の心象は天と地ほど変わります。

充電式グラインダーのバッテリー切れで作業中断

手持ちの18V充電式グラインダーで挑んだのですが、これが大失敗でした。

ブロック2個分くらい縦に切り込みを入れただけで、バッテリーが空っぽに。予備バッテリーを充電している間、作業はストップ。結局、半日で終わる予定が夕方までかかってしまいました。

コンクリート切断は、木材カットとは比べ物にならないほどエネルギーを使います。常に高負荷がかかるため、バッテリーがあっという間に発熱し、保護機能が働いてしまいます。「DIYだし充電式で十分でしょ」という油断は禁物です。もし充電式を使うなら、大容量バッテリー(5.0Ah以上)を複数用意するか、潔くコード式を用意することを強くおすすめします。

切った後のコンクリート(ガラ)の正しい処分方法

無事に切断が終わっても、まだ終わりではありません。足元には重たいコンクリートの塊(ガラ)が転がっているはずです。
実は、この「後片付け」こそが、DIYで最も頭を悩ませるポイントなのです。

【警告】家庭ゴミでは捨てられない!「産業廃棄物」としてのルール

ここ、テストに出るくらい重要です。

コンクリートブロックや破片は、自治体のゴミ回収(燃えないゴミ)には出せません。

法律(廃棄物処理法)上、工作物の除去に伴って生じたコンクリート破片は「産業廃棄物(がれき類)」に分類されます。

(出典:環境省『建設工事等から生ずる廃棄物の適正処理について』)

「小さく砕いて少しずつゴミに出せばバレない」というのは間違いですし、ルール違反です。また、「庭に埋めちゃえ」なんて考えるのは絶対にNGです。不法投棄として処罰されるリスクがあるだけでなく、将来その土地を売却したり家を建て直したりする際に「地中埋設物」として発覚し、数百万円単位の撤去費用を請求される可能性があります。自分の資産価値を下げないためにも、適正な処分が必要です。

個人で持ち込める処分場の探し方と費用相場

ではどうすればいいかというと、「個人の持ち込みを受け入れているリサイクル業者(産業廃棄物中間処理施設)」を探すのが正解です。

Googleマップで「コンクリート処分 持ち込み 〇〇市」や「建材 リサイクル 〇〇市」と検索し、電話で「個人ですが、コンクリートガラを少量持ち込んでも良いですか?」と確認してみましょう。意外と個人対応してくれる業者は多いです。

費用の目安は以下の通りです。

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種類状態処分費用目安(1㎥あたり)
無筋コンクリート鉄筋が入っていない、きれいなガラ約3,000円〜6,000円
有筋コンクリート鉄筋が入っているもの約7,000円〜
混合廃棄物(ミンパイ)土やゴミが混ざっているもの約15,000円〜(高額!

ポイントは「土やゴミを混ぜないこと」です。

純粋なコンクリートだけであれば、「再生砕石(RC-40など)」として道路の下地材にリサイクルできるため、比較的安く引き取ってもらえます。土が混ざると選別コストがかかるため、料金が跳ね上がります。

少量なら「庭の路盤材」として再利用する裏技

もし切断した量が土嚢袋1〜2袋程度なら、お金をかけずに再利用する方法もあります。

ハンマーでさらに細かく(3cm〜4cm程度に)砕き、自宅の駐車場の凹みや、雨の日にぬかるむ場所に「砂利」として敷いてしまうのです。これを「路盤材(ろばんざい)」と言います。

自分の敷地内で有効活用する分には法的な問題はありませんし、ぬかるみ対策にもなって一石二鳥です。敷いた後は、レンガなどでバンバンと叩いて(転圧して)締め固めると、立派な地盤になります。

おすすめのコンクリート切断道具(厳選紹介)

最後に、私が自信を持っておすすめできる「失敗しない道具」を紹介します。

マキタ(Makita) ディスクグラインダ 100mm 9533BL

プロの現場でも定番中の定番です。このモデルをおすすめする最大の理由は「低速高トルク設計」である点です。960Wというハイパワーなモーターを搭載しながら、回転数をあえて少し抑えることで「粘り強さ」を出しており、コンクリートに刃を押し当てても回転が止まりにくい設計になっています。DIYでハードに使うなら、この一台があれば一生モノです。胴径56mmと細身で握りやすいのも特徴です。

株式会社マキタ 9533BL 製品情報

高儀 EARTH MAN ダイヤモンドカッター セグメント 105mm

「マキタ純正の刃はちょっと高い…」という方には、高儀(EARTH MAN)がコスパ最強です。ホームセンターでもよく見かけるブランドですが、ブロック塀やレンガを切る分には十分な切れ味と耐久性があります。刃厚は約2.1mmあり、DIY作業で少し無理をしても曲がりにくい剛性があります。使い捨て感覚でガンガン使えます。

株式会社高儀(TAKAGI)公式サイト

3M 防じんマスク 8000J

自分の肺を守るための投資はケチらないでください。3M(スリーエム)のこのマスクは、国家検定DS2に合格しており、N95同等の性能を持ちながら、カップ型で口元に空間ができるため呼吸が楽です。作業後の鼻の中の汚れ方が全く違いますよ。使い捨てタイプなので衛生的です。

3M 防じんマスク 8000J(販売サイト・仕様参照)

コンクリートを切るに関するよくある質問(Q&A)

水をかけながら電気工具を使って感電しませんか?

本体の通気口(モーター部)に水を入れなければ基本的には大丈夫ですが、リスクはゼロではありません。必ずゴム手袋をし、できれば「漏電遮断器付き」の延長コードやプラグを使用することを強く推奨します。また、充電式工具の場合はバッテリー端子に水がかかると故障の原因になるので、水かけはAC式以上に慎重に行う必要があります。

鉄筋が入っていたらどうすればいいですか?

一般的なダイヤモンドカッターでも細い鉄筋(メッシュ筋など)なら切断可能ですが、激しい火花が散り、刃の寿命が一気に縮まります。もし直径10mm以上の太い鉄筋が入っている場合や、鉄筋が多い箇所を切るなら、「鉄筋コンクリート用」と明記された高性能な刃(マキタの正配列レーザーブレードなど)を用意するのが無難です。

コンクリートの「はつり(破砕)」との違いは何ですか?

「切る」はカッターでスパッと切断すること、「はつり」は打撃で砕いて壊すことを指します。部分的にきれいに撤去したい場合は、まずグラインダーで切れ目を入れて(縁切り)、他の部分にヒビが行かないようにしてから、その内側をはつるという手順になります。

まとめ

今回は、DIYにおけるコンクリート切断の方法について解説しました。ポイントを振り返ります。

  • 厚みの確認:100mmグラインダーの限界(深さ約2cm)を理解し、厚いものは「溝を入れて割る」工法をとる。
  • 道具選び:DIYなら「ACコード式」のグラインダーと、「セグメント型」の刃が最強の組み合わせ。
  • 安全第一:粉塵対策(DS2マスク・水かけ)とキックバック対策を徹底する。
  • 出口戦略:切った後のガラの処分先を事前に確保しておく。

コンクリート切断は、「準備8割」と言っても過言ではありません。
正しい道具と知識があれば、業者に頼まずとも自分で安く、そしてきれいに仕上げることができます。

もし「厚さ15cm以上の擁壁」や「家の基礎」など、今回の方法では手に負えないと感じたら、無理せずプロに相談する勇気も持ってくださいね。怪我をしては元も子もありません。

あなたのDIYが安全に成功することを応援しています!

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