冬の現場仕事やアウトドア、ツーリングなどで大活躍のワークマン ヒーターベスト。一度着てしまうと手放せないくらい、本当に暖かいし、コスパも最高ですよね。
ただ、毎日ハードに使っていると

純正バッテリーがもう一つ欲しいけど、ちょっと高いな…



朝から夕方まで、もう少し長時間使えたらいいのに
と感じることはありませんか?私自身、まさにそう感じていました。
市販されている安くて大容量のモバイルバッテリーで代用できたら、お財布にも優しくて最高ですよね。
でも、いざ調べ始めると、USB変換アダプタには「7.5V」や「9V」といった規格の違いがあるし、そもそも手持ちのマキタやバートルの工具用バッテリーは流用できないのかな?と、次々に疑問が湧いてくると思います。
よくわからないまま適当なケーブルやバッテリーを買って試して、「電源が入らない」「ボタンが点滅するだけ」で使えなかったり、最悪の場合、大切なヒーターベスト本体が壊れたりしたら…と考えると、ちょっと不安になるかもしれません。
また、ネット上では自作アダプタの情報も見かけますが、電気的な知識もないし、安全性がすごく気になりますよね。
この記事では、そんなワークマンのヒーターベストのバッテリー代用に関するあらゆる疑問や不安をスッキリ解消するために、最も現実的で「おすすめできる代用方法」から、絶対にやってはいけない「潜在的なリスク」まで、詳しく、そして誠実に掘り下げていこうと思います。
- 純正バッテリーが高い理由と代用の必要性
- 市販のモバイルバッテリーで代用する具体的な方法
- 失敗しない変換アダプタ(7.5V/9V)やバッテリーの選び方
- マキタ製品の流用や自作のリスクと安全上の注意点
ワークマンのヒーターベストとバッテリー代用の基本


まずは、「なぜこんなにバッテリー代用が注目されているのか?」という背景と、最も現実的で多くの人が実践している「市販モバイルバッテリー」を使うための基本知識を見ていきましょう。
ここをしっかり押さえておけば、代用チャレンジの大きな失敗は防げるはずです。
純正は高い?代用が探される理由


ワークマンのヒーターベスト(WindCoreシリーズ)は、基本的に専用のバッテリーを使う設計になっています。この「専用設計」というのが、良くも悪くも「代用」が探される一番の理由ですね。
WindCoreの純正バッテリーセット(型番: WZ3300など)は、だいたい4,900円(税込)くらいです。
もちろん、安全性や性能を最適化してある純正品ですから、決して法外に高いわけではないです。
ただ、ベスト本体とは別にこの出費がかかるのは、ちょっと悩ましいポイントかも。
さらに、もう一つの大きな理由が「容量」です。純正バッテリー(WZ3300)の容量は 3350mAh です。
これ、イマドキのスマートフォン用モバイルバッテリーと比べると、正直ちょっと心もとないんですね。
例えば「強」モードで使うと数時間で切れてしまうこともあり、長時間の屋外作業や、一日中続く冬のレジャー活動だと「もうちょっと持ってくれれば…!」となるシーンもあるかなと思います。
一方で、世の中には10,000mAhや20,000mAhといった大容量のモバイルバッテリーが、純正バッテリーと同等か、それ以下の価格でゴロゴロ売られています。
なんなら、すでにスマホ用に使っている大容量バッテリーが手元に余っている、という方もいるかもしれません。
これを使えれば、単純計算で純正の3倍~6倍以上の稼働時間が見込めます。
この「より安く、より長く使いたい」というニーズこそが、私たちが代用方法を探してしまう最大の動機なんですね。
モバイルバッテリーで代用できる?
いきなり結論から言いますが、「条件さえ満たせば、市販のモバイルバッテリーでの代用は可能」です。
「やった!じゃあ手持ちのバッテリーを繋ごう」と思った方、ちょっと待ってください。
残念ながら、スマホを充電するようにはいきません。なぜなら、「電圧」が根本的に違うからです。
なぜそのままでは使えないのか?電圧の違い
ここが代用における最初の関門です。
- 市販のモバイルバッテリー(USBポート出力):国際的な規格で、基本的に 5V(ボルト)です。
- ワークマンのヒーターベストが要求する電圧:純正バッテリーの出力を見ると、6V~8V程度で動作するように設計されています。
ヒーター(電熱線)をしっかり暖めるためには、5Vではパワー不足なんです。
この「5V」と「6V~8V」という電圧の差を埋めないと、ベストの電源が入らないか、入ったとしても「弱」モード以下でしか動作せず、全く暖かくならない…という残念な結果になってしまいます。
そこで必要になるのが、次の「USB変換アダプタ」なんですね。
必須アイテム!USB変換アダプタ


これが無いと始まりません。この変換アダプタ(ケーブル)は、モバイルバッテリーから入力された「5V」の電圧を、ヒーターベストが要求する「7.5V」や「9V」といった高い電圧に変換(昇圧)してくれる回路を内蔵した、まさに魔法のようなケーブルです。
ただ、このアダプタ選びで一番重要なのが、技術的な電圧うんぬんの前に、「DCプラグの物理的なサイズ」です。
ワークマンのヒーターベストの差し込み口(DCジャック)はちょっと特殊で、一般的なDCプラグ(例えば外径5.5mmなど)とはサイズが全く違います。
【最重要:必須確認】適合するDCプラグの仕様
購入する変換ケーブルのプラグが、以下の仕様と一致しているか必ず確認してください。
- 外径:3.8mm
- 内径:1.4mm
Amazonや楽天などで「ワークマン ヒーターベスト 変換 3.8mm」と検索すると、対応品がたくさん出てくると思います。
7.5Vと9V、昇圧アダプタの選び方


さて、対応する変換アダプタを探していると、今度は「7.5V昇圧型」と「9V昇圧型」の2種類があることに気づくと思います。
「どっちが暖かそうだから9V?」と安易に決めてしまうと、失敗するかもしれません。これ、どっちを選べばいいか悩みますよね。
それぞれの特徴を理解して、自分の使い方に合ったものを選ぶことが重要です。
安定志向なら「7.5V昇圧型」
純正バッテリーの出力が最大8Vあたりであることを考えると、7.5V昇圧型が「純正に近い安定動作」を目指す標準タイプと言えます。
大きなメリットは、ベスト本体(ヒーター回路)への負担が比較的少なく、古いモデルから新しいモデルまで、ほぼ全てのWindCoreヒーター製品に対応している汎用性の高さです。
「自分のベストが9Vに対応しているか分からない…」という方は、まずこちらを選んでおくのが無難です。
ハイパワー重視なら「9V昇圧型」
一方の9V昇圧型は、純正の最大電圧を超える電力を供給する「ハイパワー型」です。より高い熱出力を求める、ヘビーユーザー向けというイメージですね。
ただし、これにはリスクも伴います。ベスト側が9Vの入力に対応していない古いモデルの場合、動作しないか、最悪の場合は過電圧でヒーター回路を損傷させてしまう可能性がゼロではありません。
迷ったら、まずは7.5V昇圧型を選んでおくのが、安全かつ確実な選択かなと私は思います。
| 比較項目 | 7.5V 昇圧型 | 9V 昇圧型 |
|---|---|---|
| 特 徴 | 安定性重視・汎用性が高い | 高温発熱重視・ハイパワー |
| 対応モデル | ほぼ全モデル対応 | 新型モデルが中心 |
| 注意点 | 汎用性が高いが最大出力は9Vに劣る可能性あり | 古いモデルでは使えない・故障リスクあり |
| 価格相場 | 600~800円程度 | 800~1,200円程度 |
おすすめのバッテリーと注意点


変換アダプタが決まったら、いよいよ大元の電源になるモバイルバッテリー選びです。
実は、ここで失敗して「電源が入らない」「点滅してすぐ消える」といったトラブルに直面する人が一番多いんです。
容量(mAh)の大きさだけに目を奪われず、以下の2つの「必須要件」を必ずクリアしたものを選んでください。
【モバイルバッテリーの必須要件】
- 出力:必ず「5V / 2A」以上(2.1Aや2.4Aなら尚良し)
- 安全基準:PSEマーク付きの製品であること
最重要:出力「5V/2A」以上は絶対条件
最重要ポイントは「出力電流(アンペア)」です。容量(mAh)ではありません。
ヒーターベスト(電熱線)は、電源を入れた瞬間(起動時)と高温設定時に、非常に大きな電力(電流)を消費します。
このとき、モバイルバッテリー側の出力が弱いと、必要な電力を供給しきれません。
昔のスマホ用にあった「5V/1A」出力の古いバッテリーでは、ほぼ動作しないと思ってください。
バッテリー側が「要求された電力が大きすぎる!」と判断し、安全装置が作動してシャットダウンしてしまいます。これが「点滅してすぐ消える」トラブルの最大の原因です。
安全の証:PSEマークの確認
そして、言うまでもありませんが「安全性」です。モバイルバッテリーはリチウムイオン電池を内蔵しており、粗悪な製品は発熱・発火のリスクを伴います。
日本国内で合法的に販売されるモバイルバッテリーは、電気用品安全法(PSE)の基準を満たし、「PSEマーク」の表示が義務付けられています。
PSEマークとは? 電気用品安全法に基づき、国の定める安全基準への適合が確認された電気製品に付けられるマークです。(出典:経済産業省 電気用品安全法)
特に、ヒーターベストのように身体に密着させて長時間使用する製品の電源として、PSEマークのない安価で出所不明なバッテリーを使用することは、低温やけどや火災のリスクを自ら高める行為であり、非常に危険です。絶対に避けてください。
ワークマン ヒーターベスト バッテリー代用の注意点
さて、ここまでは主に「モバイルバッテリーで代用する方法」という、最も現実的でポジティブな側面を解説してきました。ですが、ここからが非常に重要です。代用を検討するなら絶対に知っておくべき「注意点」と「重大なリスク」について、しっかり解説します。安全に使うために、こちらも必ずチェックしてください。
マキタやバートルのバッテリーは?
特に現場仕事などで電動工具を持っている方なら、「マキタのあのタフな18Vバッテリーが流用できたら最強なのに…」と考えますよね。私ももちろん、そう思いました。
ですが、これは絶対にやってはいけません。
【警告】18Vバッテリーの直接接続は厳禁!
マキタやHiKOKIなどの電動工具用18Vバッテリー(40Vmaxなどもってのほか)は、ヒーターベストが要求する電圧(6V~8V)の2倍以上です。
必要なのは電圧を上げる「昇圧」ではなく、電圧を下げる「降圧(デコデコ)」アダプタですが、そのような製品は一般的ではありません。
もし知識なく直接接続するようなことをすれば、ウェアは一瞬で過電圧により焼損・故障します。最悪の場合、バッテリーの発熱や発火、重度の火傷につながる重大な事故になるため、絶対に接続しないでください。
「マキタ→ワークマン変換」アダプタの正体
「でも、フリマサイトなどで変換アダプタを見たことがある」という方もいるかもしれません
。それらの製品は、私たちがイメージする「18V電動工具用バッテリー」の流用を可能にするものではない可能性が非常に高いです。
それらの多くは、旧マキタ(~2020年頃)の「ファンジャケット用」の専用バッテリー「BL07150B」という、非常にニッチな製品(出力7.2V)から、ワークマンのヒーターベストに接続するための、特殊な変換ケーブルです。
大多数のユーザーが所有するマキタの「電動工具用18Vバッテリー」の流用とは全く異なるソリューションであるため、期待しているものではない可能性が高いですね。
また、同じ作業服ブランドのバートル(Burtle)も、エアクラフト(空調服)やサーモクラフト(電熱ウェア)で専用設計のバッテリーを採用しており、ワークマンとの間に直接的な互換性は一切ありません。
工具用バッテリーの流用については、こちらの記事でも詳しく触れていますが、基本的にはリスクが高く、メーカーも推奨していません。
専用品か、今回紹介しているモバイルバッテリー代用が無難です。
自作アダプタのリスクと危険性
電子工作の知識や技術がある方なら、「昇圧アダプタなんて自作すれば数百円で安い」と思うかもしれません。
確かに、昇圧DCDCコンバータ、DCプラグ(外径3.8mm/内径1.4mm)、USBケーブルといった部品を集めれば、理論上は可能です。
しかし、これには精密なはんだ付けの技術や、昇圧回路の選定、配線に関する専門的な知識が必須です。
【自作の重大なリスク】
はんだ付けの不備(イモはんだなど)による接触不良や、プラス・マイナスの配線を間違えることによるショート(短絡)は、非常に危険です。
自作アダプタの不具合が原因で、ヒーターベスト本体の制御回路を破損させるか、最悪の場合、異常発熱による低温やけどや火災の原因になります。
現在、市販の完成品アダプタが600円~1,200円程度で安全かつ確実に入手できる現状を考えると、電子工作の経験に自信がない限りは、自作に挑戦するメリットよりリスクの方がはるかに大きいと私は思います。
使えない・点滅する時の対処法
いざ代用を試しても「電源が入らない」「ボタンが点滅してすぐ消える」というトラブルは、残念ながら結構よくあるようです。
そのほとんどは、ここまで説明してきた「基本」や「注意点」が守れていないケースです。
もしトラブルに直面したら、慌てずに以下の原因を一つずつチェックしてみてください。
| トラブル症状 | 推定される原因 | 解決策 |
|---|---|---|
| 電源が入らないまたは 点滅して消える | 原因①:バッテリーの出力不足(例:5V/1Aの古いバッテリー使用) | 「5V/2A」以上の出力が明記された、PSEマーク付きのモバイルバッテリーに交換する。(最優先で確認) |
| (同上) | 原因②:ケーブルの電圧仕様違い(例:古いベストに9V昇圧ケーブルを接続) | 自分のベストが9Vに対応しているか確認する。不明な場合は、より安全な7.5V昇圧型のケーブルを使用する。 |
| (同上) | 原因③:ケーブルの初期不良・断線 (例:プラグの根本が断線) | ポケットの中でプラグ根本が折れ曲がり断線しやすいです。レビュー評価の高い別のアダプタ(L字型プラグ推奨)に買い替える。 |
保証対象外?自己責任が原則


これが、この記事でお伝えしたい一番大事なことかもしれません。
市販のモバイルバッテリー、他社製バッテリー、自作アダプタなど、ワークマンが指定する純正品以外のものを使用してヒーターベスト本体が故障した場合、メーカー(ワークマン)による製品保証は一切受けられなくなります。
【最重要】代用はすべて「自己責任」です。
この記事で紹介した方法は、あくまで「こういう選択肢もありますよ」という情報提供であり、ワークマンが公式に推奨しているものでは一切ありません。
コスト削減や長時間の稼働時間という利便性と引き換えに、メーカー保証を完全に失うという重大なリスクを伴います。
例えば「普通に使っていただけなのにヒーターが暖かくならなくなった」という故障でも、代用バッテリーの使用が発覚すれば、保証期間内であっても有償修理、または修理自体を断られる可能性が極めて高いです。
万が一、故障や事故が起きても、すべて自己責任で対処するという覚悟が必要です。少しでも不安がある方や、仕事(業務)で毎日確実に使用する必要がある方は、迷わず純正品の購入を強くおすすめします。
ワークマン ヒーターベスト バッテリー代用の総括
最後に、ワークマンのヒーターベストとバッテリー代用について、ここまで解説してきた情報を踏まえ、検索ユーザーのタイプ別に最適な行動指針をまとめておきます。ご自身がどのタイプに当てはまるか、考えてみてください。
【タイプ別】推奨ガイダンス
ワークマン純正バッテリー(WZ3300など)を購入してください。 理由:コストは最も高くなり、持続時間も最短ですが、メーカー保証が完全に適用され、製品の安全性と性能は100%担保されます。特に、業務(仕事)で毎日使用するなど、万が一の故障や事故が許されない環境下では、純正品以外の選択肢はありません。
「7.5V昇圧」かつ「外径 3.8mm」の変換ケーブルと「5V/2A」出力以上のPSEマーク付きバッテリーで代用する。 理由:これは、本レポートで解説した中で最もリスクとリターン(コスト、持続時間)のバランスが取れた、現実的かつ実用的なソリューションです。ただし、前述の「自己責任」の原則は絶対に忘れないでください。
9V昇圧型ケーブルの導入や、旧マキタバッテリーの流用、または自作に挑戦する。 理由:これらの手段は、より高い熱出力や、既存資産の流用といった特定の目的を果たせる可能性があります。しかし、それと引き換えに、メーカー保証の完全な失効、製品の焼損・火災という重大なリスク、および電子工作の専門知識を必要とします。全てを「自己責任」で対処できる場合にのみ実行してください。
個人的には、やはりタイプ2の「7.5Vアダプタ+PSE付き高品質モバイルバッテリー」が、リスクとリターンのバランスが取れた一番現実的な落とし所かなと思います。オフシーズンにはスマホ充電に使えますし、汎用性も高いですからね。
この記事の情報が、あなたのワークマン ヒーターベスト バッテリー代用に関する悩みや不安を解決し、ご自身にとって最適な選択をするためのヒントになれば幸いです。





